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2013年12月26日木曜日

今年も開催!第2回 ナラティヴ・コロキウム



ナラティヴ・コロキウム(第2回)
──対人援助におけるナラティヴ──

横断する概念のためか,たくさんの関係者がいるのに,なかなか一堂に集まる機会がない。「ナラティヴ」は,そういうところがあります。
医療,心理,看護,教育といった対人援助職の方や,社会学,人類学といったアカデミックの分野の方がバラバラにおられるのが現状です。
そこで,「みんな集まれば面白いのでは?」という趣旨でもって,ナラティヴ・コロキウムなる集まりを催すことになりました。
コロキウムとは,「会議」といった意味ですが,「参加してよかった」と思える会をつくってみたいと思っています。
学生の方,初学者の方からベテランの方まで,新しい視点を見つける時間をご一緒しませんか?

昨年,こうした呼びかけから始まった「ナラコロ1」ですが,大変多くの方々にご参加いただけました。
今年もまた,第2回大会を行いたいと思っております。


日時 2014年3月21日(金曜・春分の日)
開催 9:30から(受付 9:00から)
場所 駒澤大学深沢キャンパス「アカデミーホール」
(定員300)
渋谷から東急田園都市線で駒澤大学駅下車 駅から徒歩15分ほど


大きな地図で見る


主催 ナラティヴ・コロキウム実行委員会
(事務局:遠見書房内)

会費 学生もしくは30歳以下の方 3000円
        一般の方    5000円
   ※会場費の都合でこうなりました。すいません。冊子代も含みます。

スケジュール予定

9:30~13:30  ワークショップ (うち11:30-12:30くらいまで昼食休憩)

「協働するナラティヴ」 野村直樹先生
 (のむらなおき:名古屋市立大学教授。文化人類学者。ナラティヴをフィールドワークする)

「ナラティヴで医療はどこまで変わるのか?」斎藤清二先生
 (さいとうせいじ:富山大学教授。医師。医療業界にナラティヴを取り入れた第一人者)

「臨床実践におけるsaying all of it(ぶっちゃけ)の瞬間─プロセス研究を通して」岩壁茂先生
 (いわかべしげる:お茶の水女子大学准教授。心理学者・臨床心理士。質的研究の牽引者)

※ワークショップは,それぞれ同時並行で進みます。お好きなものを受講してください。
参加メールのときにご希望のWSをご指定ください。当日変更も大丈夫かも。。。。

14:00~ 全体シンポジウム 対人援助におけるナラティヴ

ナラティヴ・セラピスト 高橋規子の遺したもの★八巻 秀(駒澤大学教授・臨床心理士)

グーリシャンを追って★野村直樹

質的研究の現在★岩壁 茂

医療従事者にとってのNBMとEBM★斎藤清二

~17:30

 18:30より懇親会 駒沢大近辺で(4,000円くらい/気楽な飲み会を考えております)

参加資格 ナラティヴに関心のある医療職,対人援助職,教育職,研究者,大学/大学院生の方など

その他
※参加ご希望の方は,「お名前とご所属」「希望するワークショップ」「懇親会に参加希望の有無」をお書きの上,メールで

ナラティヴ・コロキウム実行委員会事務局(遠見書房内)

までご連絡ください。

※当日参加も可能です。

※昼食は各自ご用意ください(大学周辺には食事ができるところ/コンビニが各種あります)

※当日,関連書の展示即売会も開催します。

※ご参加いただけない方も,ご興味のありそうな方にこの情報を流していただけるとありがたいです。

※チラシつくりました!チラシのダウンロード(107KB)

2013年12月5日木曜日

学校なんか行かないよ!


 遠見書房主です。お寒うございます。

来年からウチの子どもは小学生。
あれですね,どこで調べたのか,ワンサカとダイレクトメールやらがくるんですね。「○どもチャレンジ」とか,すごいな,どうやって調べるんだろ…。
そういうものがきているからか,あるいは,いろいろと保育園で聞きつけたのか,あるいは,なんか就学前健診とかで「学校」に初めて立ち入ったからか,ともあれ,早くも,「学校なんか行かないよ!」不登校宣言をかまされております。
登校刺激はまずいのか。それとも,すべきなのか。って,そういう問題じゃなく,とりあえず,行ってみれ,と思ってしまうものであります。
で,当然,説得にかかります。ま,まだ12月なんで時期尚早なところもあるかもしれませんが,ま,ま,鉄は熱いうちに打て,ですよ。使うところ,間違ってますかね…。
ともあれ,曰く,学校は楽しいよ。曰く,みんな学校に行かなくちゃいけない。曰く…
ウチの子ども,すぐに妥協案を出すんですね。ま,私がそうしているからだと反省しているんですが,たとえば,
「おなか,空いた。なんか食べたい」
「もうちょっとでご飯だから」
「チョコ食べたい」
「ダメ」
「じゃ,せんべい」
「ダメ,お腹いっぱいになっちゃうよ」
「じゃ,ヤキイモ」
「……(今日,野菜少ないから,ま,いいか)じゃ,いいよ」
「ヤッター」→干し芋ゲット☆
なんて調子。

で,うちの子どもが出した妥協案というのが……

「アカネちゃんと同じ学校なら行く」

「あ,アカネちゃん?」

「モモちゃんの妹のアカネちゃんだよ」

松谷みよこ ファンらしい……。これのことですね。


モモちゃんとアカネちゃんの本(3)モモちゃんとアカネちゃん (児童文学創作シリーズ モモちゃんとアカネちゃんの本 3)モモちゃんとアカネちゃんの本(3)モモちゃんとアカネちゃん (児童文学創作シリーズ モモちゃんとアカネちゃんの本 3)
松谷 みよ子 菊池 貞雄

講談社 1974-07-04
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っていうか,アカネちゃんのファンなのか。お父さん的には,モモちゃんのほうがシッカリモノっぽくてよさげだが。

「もうでも,このアカネちゃん,この学校にはいないよ」
「お父さんより,年上だよ,きっと」

などと言うものの,これ以上,妥協できない!という感じらしい。。。

どなたか,アカネちゃんのいた学校知らんですかね。。。。


さて,「子どもの本」つながりで。
先日,こういう本をご恵送いただきました。

3・11を心に刻むブックガイド3・11を心に刻むブックガイド
草谷 桂子

子どもの未来社 2013-11-22
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当社の本「かばくんのきもち」をご紹介いただいております。














こういうの,ありがたいです。
どうも,ご紹介,ありがとうございました。

2013年11月18日月曜日

セミナー「協働するナラティヴ」開催のご案内in名古屋










いつの間にやら寒い冬になっておりますが,皆様,お元気でらっしゃいますでしょうか。
遠見書房主でございます。マジで寒い。明日はもっと寒くなるとかなんとか。

さて,対人援助世界をフィールドワークしている野村直樹先生から,下記の情報をいただきました。







名古屋市立大学大学院人間文化研究科「グローバル社会と地域文化」主催
セミナー「協働するナラティヴ」開催のご案内

  
ナラティヴとはなにか?ナラティヴはどのように実践されるのか?ナラティヴ研究はどのような形で可能か?ナラティヴについて学ぶ意義はなにか?テキストを使ってこれらの勉強をセミナー形式で行います。テキストは、『協働するナラティヴ』(遠見書房、2013)を使用します。関心のある方、ふるってご参加下さい。


開催日時  2013年12月21日(土) 13:00~17:30     
場   所  SOHOプラザ名古屋 名駅会議室
         名古屋市中村名駅3-24-8 三立ビル2階
アクセス   JR名古屋駅、地下鉄東山線・桜通線 名古屋駅から徒歩5分
        地下鉄桜通線 国際センター駅から徒歩5分
        ユニモール6番出口・10番出口からすぐ
講   師  名古屋市立大学 大学院人間文化研究科 野村直樹
定   員  20名(先着順)
参加条件  『協働するナラティヴ』第2章(pp.28~94)を事前にお読み下さい。
受 講 料  無料
申込方法  email: nomura@hum.nagoya-cu.ac.jp まで、所属、名前をお書き
の上お申込み下さい。



とのことであります。

無料です。

何度も言っちゃいますが,無料

 すばらしい,ワンダフル。









2013年11月15日金曜日

中根 晃先生,ご逝去

児童精神医学,とくに発達障害関係の治療,研究,啓発活動に大きな足跡を残された中根晃先生が11月11日の朝,なくなったそうです。82歳だったそうです。

関係者の方はすでにご存じだったかもしれません。

以前勤めていた金剛出版時代に,中根先生とは4冊か,5冊か,一緒にお仕事をいたしました。中根先生とのお仕事は,常に最新の知見に彩られ,大量の文献との格闘(といってもこちらは編集上の整理ですが)といった感じでした。でも,時折書かれる事例ベースの研究では,中根先生の温かみがあり,ふだんの臨床の雰囲気が感じられました。
お会いするときには,ニコニコとしていて,怖い先生だったという話も聞いていたので,妙に安心したのを覚えています。
都立梅ヶ丘病院の院長,実践女子大の教授などを歴任され,一時,パートタイム的にでしょうが,母校の武蔵中学・高校のスクールカウンセラー(と本人は仰ってましたが)をされていたこともあり,一度,その場にお伺いしたことがあります。スラックスにセーター姿というラフな格好で,たまたま居合わせたときには,不登校気味の生徒さんと話されていました。ニコニコと。
遠見書房を起こして半年くらいしたころでしょうか,財団法人交通遺児育英会理事長をしていた中根先生は,育英会の理事長室に私を招いてくれて,いろいろと昔話をいたしました。その間,新しく出るらしいDSM-5の話だとか,ADHDと自閉症スペクトラムの異同とか,なんで会社辞めたのwとか,私の子どもの話だとか。
「僕の最後の本は,山内さんに頼むね」なんておっしゃっていて(「白鳥の歌」です,なんて言い方をされてました),最後と言わず,2冊,3冊と出してくださいよ,なんて応えたのですが……。

中根先生の本は,どれも専門的でしたが営業的にも優れていて,それはすなわち, 中根先生が正しいとされていたからでしょう。
編集をしていただいた「詳解 子どもと思春期の精神医学」は,2万円などという本で,700頁に迫る大著,かつ制作に数年をかけた大作でしたが,半年で増刷しました。これなんかも,共編の牛島定信先生や村瀬嘉代子先生のご尽力もありましたが,最後は中根先生のニコニコパワーで出せた本だと思います。いい勉強になりました。

 記

 日時
通夜 11月20日(水)午後7時より
告別式 11月21日(木)午前9時より

場所 浄光寺  神奈川県横浜市南区中村町1-37 tel. 045-261-7976
( JR石川町駅南口より徒歩15分  地下鉄伊勢佐木長者町駅より徒歩15分 )


中根先生,本当にありがとうございました。


2013年10月4日金曜日

【認知療法】竹田伸也先生 WSの第二弾【in南相馬】

 
ども,遠見書房主です。

竹田伸也先生 WSの第二弾(というか,日時的には,こちらが第一弾か),いろいろとまとまりましたので,お知らせします。

場所は,福島・南相馬です。

皆さんは,南相馬という名前,聞いたことがあると思います。あの福島原発から20キロ圏至近にある地域で,いろいろと苦境に立たされている場所。

竹田先生と遠見書房では,この地で,熱いをもって精神科臨床をされている堀 有伸先生に,何かできることをしたい,と,南相馬でのWSを企画したものです。
最終的には,堀先生が主催しているNPO法人 みんなのとなり組と,雲雀ヶ丘病院とが共催する運びとなりました。

NPO法人 みんなのとなり組って,こんなところだそうです

http://minaton.jp/

==

マイナス思考と上手につきあうための認知療法レッスン

日時:平成25年11月9日(土) 

場所:雲雀ヶ丘病院 1階 視聴覚室
(〒975-0013 福島県南相馬市原町区上町1-30,Tel: 0244(23)4166)

主催:NPO法人 みんなのとなり組
共催:雲雀ヶ丘病院

内容:認知療法ワークショップ
   鳥取大学大学院医学系・臨床心理学専攻
   講師 竹田 伸也

「こころの健康」に興味のある方に朗報です! 
うつ病などへの治療効果が認められてはいるものの、日本ではまだ本格的に取り組んでいる人の少ない、認知療法の第一線の研究者が南相馬にやってきます!

日程:
  受付  13:00 ~ 13:30
  ワークショップ  13:30 ~ 16:30

参加資格:
認知療法に関心のある対人援助職,教育者,地域住民の皆様のご参加をお持ちしています。

竹田先生からのコメント:
物事をつい悪く考え過ぎてしまい、一人で落ち込むなどの経験はありませんか?
マイナス思考でくよくよする自分をなんとかしたいと思ったことはありませんか?
もっともっと、自分のことを好きになりたいと思ったことはありませんか?
このワークショップでは、悪く考えてしまうクセを柔軟な考えに変える技《認知療法》をわかり易く、演習を交えながら身に着けていきます。
心の健康を保つだけではなく、心の健康を回復することまで助けてくれるエクササイズ、認知療法を一緒に体験してみましょう!

参加費:無料
申し込み・問い合わせ:下記にある画像をクリックして,プリントアウトをしていただき,必要事項を記入後に、この用紙を、雲雀ヶ丘病院(FAX:0244-22-2629)までFAXしてください。





==


竹田先生の東日本WSは,前回のブログでご紹介した「国立国際医療研究センター国府台病院WS」と合わせて2回。



それにしても,何故,この二か所なのか。。。。

というと,南相馬の「みなとん」でも,国府台病院さんでも,あの「ユガミン」を,いろいろと遊んで,「相馬ユガミン」(馬らしい)とか,「ユガミンZ」(ユガミンに勝つ存在らしい)とか,派生ユガミンを作ってくださっているからです。
もともと,ユガミンは,いわゆる「自動思考」のキャラ化したもの。あれこれ,遊んでいただいて,楽しくなっていただければ,と思うばかりであります。

ぜひとも,ご参集いただければ,うれしいです。

http://tomishobo.com/catalog/ca34.html
堀先生,これにも書いていただいております。

 

2013年10月1日火曜日

【ユガミン】竹田伸也先生の認知療法ワークショップin国立国際医療研究センター国府台病院【入場無料】



どうも遠見書房主です。
台風,なんだかガンガンきてますが,皆様,お気を付けください。


さて,ここ1年ほどの本で,評判がよく,かつ,売れたという本は,一番はこれでしょう。








竹田伸也著
マイナス思考と上手につきあう
『認知療法トレーニング・ブック』


です。けっこうな部数,すでに出荷しておりますので(現在,2刷ですが,この価格を実現するために,かなり刷ってます),お持ちの方も多かろうと思われます。ユガミン,ご存じでしょうか?

で,その竹田先生のワークショップが,なんと,11月10日(日曜)ですが,国立国際医療研究センター国府台病院(千葉県市川市)で開催されます。
しかも,入場無料です。


竹田先生は愉快な御仁でありまして,講演もとってもオモロイと評判です。
講演会などを開いて,本を販売してもらうこともよくあるのですが,竹田先生の場合,これが返品が少なかったりするわけです。売り切れ御免状態だったりとかもある。ということは,「すげえ,面白かった」ということなのですね。

とはいえ,竹田先生は,鳥取大学(米子)の方。関西や中・四国あたりでワークショップをやられることは,時折あるのですが,関東圏だと,本当に稀であります。
千葉の市川というと,土地勘のない方は,「どこ,それ?」みたいな感じかもしれませんが,東京都のすぐ隣。東京駅からだと15分くらいで着いてしまう場所です。

しかも,今回は,入場無料
遠見書房も頑張ってバックアップをしております。
ぜひとも,皆さま,ご参集いただければ,ありがたいです。

==

マイナス思考と上手につきあうための
ユガミンを使った認知療法ワークショップ


講師:竹田伸也(鳥取大学大学院医学系・臨床心理学専攻)

日時:平成25年11月10日(日)
   13:30~16:30(13時開場)

場所:国立国際医療研究センター国府台病院内・肝炎・免疫研究センター  1F研修室
(JR総武線市川駅よりバスで15分/京成国府台駅よりバスで5分(「国立病院前」下車)
http://www.ncgmkohnodai.go.jp/kanen_meneki/access.html

参加資格:
1)認知療法・認知行動療法に興味のある医療・教育等関係者等
2)自分のマイナス思考に取り組んでみたい方(一般の方の参加もOK!)

参加費:無料

申し込み方法:
名前、所属を記載して yugamin8@yahoo.co.jp までメール送って下さい。


竹田先生からのお知らせ:
物事をつい悪く考え過ぎてしまい、一人で落ち込むなどの経験はありませんか? マイナス思考でくよくよする自分をなんとかしたいと思ったことはありませんか? もっともっと、自分のことを好きになりたいと思ったことはありませんか? このワークショップでは、悪く考えてしまうクセ(ユガミン
を柔軟な考えに変える技《認知療法》をわかり易く、演習を交えながら身につけていきます。
心の健康を保つだけではなく、心の健康を回復することまで助けてくれるエクササイズ、認知療法を一緒に体験してみましょう!

お問い合わせ:
yugamin8@yahoo.co.jp
国府台病院心療内科 臨床心理士 若林・馬場



キャパ的に当日参加もできそうですが,前もって予約していただけると,ありがたいそうです。
ぜひ,ご参加いただけますと,うれしいです。

情報,拡散していただいてもまったくノープロブレムであります。


なお,竹田先生ですが,この前日は,福島・南相馬でワークショップを開く予定。詳細が決まり次第,ご報告いたします。

2013年9月20日金曜日

久しぶりの投稿で,2つの催し物のお知らせ

 ご無沙汰しております。
遠見書房主でございます。

なんとも,怒涛の出版をしておりまして,すっかり何もブログにあげられずにおりました。
何とも何とも。

さて,催し物の知らせを,あちこちに広報してほしい,という方がおられまして,さっそく,ご紹介したいと思います。

どうかよろしくお願いします。


1つめ。イタリックは,遠見書房主のコメントであります。

http://groupworkshop.jimdo.com/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E5%B1%B1%E9%BA%93eg/


New富士山麓エンカウンター・グループ ご案内
主催:グループ研究会
http://groupworkshop.jimdo.com



何度か紹介しております,エンカウンター・グループ合宿のお知らせです。

年末の三連休ですわ。
ファシリテーターが超絶豪華でありますね。


日時:2013年12月21日(土)~23日(月・祝) 2泊3日
          午後1時半集合    午後3時解散
場所:帝人(株)富士教育研修所 静岡県裾野市

スタッフ
Aグル―プ 下田節夫(神奈川大学)・岡村達也(文教大学)
Bグループ 野島一彦(跡見学園女子大学)・高橋紀子(甲子園大学)

定員:各グループ 6~8名 (18歳以上の方)
参加費:
Aグル―プ 48,000円
Bグループ 58,000円
学生    43,000円 (いずれも旅行障害保険料を含む)
申し込み:申込書にご記入の上ファックスにて、あるいは同じ内容をメールにて、下記下田宛お送りください。折り返し、詳しいご案内・振込用紙などをお送りします。
[申し込み・問い合わせ先]下田節夫  FAX  :0422-48-7672
                         E-mail  :shimodamotoo@yahoo.co.jp
締め切り:2013年12月2日(月)   
    各グループ、申込書の先着順で、定員に達した場合はキャンセル待ちとさせていただきます。

◇◇ スタッフからひとこと ◇◇
・ 私は2012年3月までは九州大学で勤務し、同年4月より跡見学園女子大学に勤めるようになりました。私は1970年以来、エンカウンター・グループの実践と研究に取り組んできました。40年以上たちますが、飽きることなく今でも魅力を感じています。私にとっては初めての場所でのエンカウンター・グループ、楽しみです。(野島)
・    今年新しく「グループ研究会」を起ち上げました。エンカウンター・グループを初め、広くグループにかかわる実践を追究してゆければと思っています。このグループは、そのスタッフによる最初のエンカウンター・グループです。ご一緒に新鮮な経験をさせていただけると嬉しいです。(下田)
・ 15年,EGに没頭したあと,15年,個人カウンセリングに没頭。縁あって,EGも再開。それぞれ,わがままにやってきた,と思います。他者(ひと)を大切にする前提として,自分を大切にすること。両者の共軛性。願わくは,閉ざされた自己に溺れぬ“自己愛”でありきこと,あらんことを。私はとてもわがままな人間だ,と思います。(岡村)
・    富士山麓は、カヒコ(古典フラ)のワークショップで行った以来の場所です。 祈りの踊りを学んだ場所で、今度はグループ。どんな時間になるのか楽しみです。(高橋)



2つめです。

小社の著者の1人,栗原和彦先生からいただいた情報です。

以下,挨拶文含ム,です。

==

もう一度考えよう! 今の資格案のメリット・デメリット

 在野から心理職の資格法制化を考える会

日本心理臨床学会の秋の大会でも報告されたところですが、いよいよ「心理職の国家資格化」の動きも現実味を帯びてきたようです。
しかし、7月中旬に開かれた「臨床心理士の職業的専門性と資格を考える有志の会」主催の「インフォームド・コンセントの会」(京都)の後、日本臨床心理士会への不信を表明した署名が1,000名以上の筆数を集めている事実に鑑みると、「多数決」の論理に基づいてこの問題を推し進めてきた執行部がたどり着いた現在の資格案も、必ずしも一般の心理臨床家の多くが、それを共に、真剣に考えることがないまま「推進」されているようにも見えます。
 そこで、そうした“一般の心理臨床家”のために、もう一度、これまでの流れを確認し、今進められている資格案とそれによって生じる可能性のある事態などについて、共有し、考える会を開催したいと思います。ただ「説明」を受けたり、「回答」をもらうのではなく、それぞれの方が、公平に、客観的に、そして主体的に考えるチャンスとなれば幸いです。
 こうした会を、今更、と思われる方もあるかもしれません。しかし、これは、我々一人一人の、そして、我々の後に続く後進の人たちの、深刻な現実問題です。法制化された後では取り返しがつかない事態が起こり得るのです。そのことを踏まえ、どうぞ奮ってご参集下さい。

  ◆日時: 2013年10月13日(日) 午後1時~5時
  ◆場所:こどもの城9階研修室 (渋谷区神宮前5-53-1 JR渋谷駅から徒歩約10分)
  ◆参加費(資料代):1,000円 (当日、受付にてお支払い下さい)
  ◆参加資格: 臨床心理士、あるいは日本心理臨床学会正会員
  ◆プログラム: 
・資格法制化へのこれまでの流れ: 乾 吉佑(多摩心理臨床研究室)
       ・現資格案から想定される未来予想図: 金沢 晃(神戸市外国語大学)
                    <休憩> 
        ・いわゆる推進派からのプレゼンテーション:日本臨床心理士会資格法制化
プロジェクトチームに依頼中
・いわゆる慎重派からのプレゼンテーション:西河正行(大妻女子大学)
         ・2つのプレゼンテーションへの指定討論: 飯長喜一郎(日本女子大学)
         ・フロアとの討論
     総合司会:栗原和彦(代々木心理相談室)・人見健太郎(みとカウンセリングルームどんぐり)
  ◆申し込み方法: 氏名、所属、経験年数、臨床心理士の有無を明記の上
shikaku.kangaerukai@gmail.com 宛、お申し込み下さい。 


===

いろいろ話し合いの場があったほうがいいかと思い,お知らせ,紹介しました。

ではでは。

 

2013年7月6日土曜日

なかなか出せない

追記(7/18):
下記の版権取得できました。近日刊行いたします!

===

版権がなかなか取れない。

版権というのは,ま,いわば出版権のことでして,翻訳書の独占的出版に関する権利のことですね。向こうの出版社から版権を購入するのですが,もう半年以上前から動いているのですが,まだ取れない。一応,「合意」までは済んだのですが,その先に行かない。あとは,契約書を交わして,金を振り込むだけなのですが。金だってあるのに。。

半年前。円は80円くらいだったのですが,,,,嗚呼,なんか,超冴えない状況です。

印刷準備はほぼ終わっていたりするのですが,版権の契約が済まないので,前へ進めません。さすがに刷ってしまうわけにはいきませんし。ほかの企画の進行にも影響がでてくるしで,泣けてきます。


前宣伝もちょっとしている本でして,かのハーレーン・アンダーソン先生と,野村直樹先生による本。で,この一部に,翻訳権にかかわる部分があるのですが。あの無冠の天才セラピスト ハリー・グーリシャンの本を作ろうとしているのですね。

『協働するナラティヴ』

というのがタイトルなのですが,,,,いつ契約が済むのか。もうすぐだって言うんですけれどね。

やきもきしている理由の一つに,9月23日に行われる,心理技術研究会の特別ワークショップで,野村先生がこの本の内容に近いところを行うことになっているのでありますね。
いや,でも,さすがに9/23は大丈夫だろうと思うのですが……

チラシ貼っておきます。

















問い合わせ先は,下記の心理技術研究会のメアドへ。
shinrigijyutukenkyukai115@yahoo.co.jp

HPは,こちらです。
http://sinrigizyutsu.com/

本も面白いので,合わせて,ぜひどうぞ。

なにせ,帯の文句が,




「この論文によって,セラピストは進化する」

ですよ。

2013年7月5日金曜日

人生とは……(映画の上映会のお知らせです)


バザーリア,ご存じでしょうか。
イタリア精神保健改革の父。フランコ・バザーリアです。
精神病院をなくしたイタリア。もちろん,すべての精神病院がなくなったわけではなく,一部私立病院があるはあるらしいのですが,ともあれ,地域で精神疾患の患者さんを治癒するという,きわめて先進的な試みを行っています。

で,そのバザーリアの伝記的映画『むかしMattoの町があった』を町田市・町田市民フォーラム会館 3Fホール で,7/19(金)18時から上映されます!
主催するのは,社会福祉法人クラブハウス町田。故中村正利先生の意志を,門脇姉妹さんが,いまも受け継いでおります。

あらすじは,

主役は3人。イタリア精神保健改革の父、“フランコ・バザーリア“。アメリカ進駐軍に凌辱された女性から生まれた“マルゲリータ”。旧ユーゴでファシストとナチスに蹂躙され家も肉親も失った“ボリス”。 1961年、ゴリツィア県立精神病院長に赴任したバザーリアは、小さな檻に閉じ込められていたマルゲリータに顔を近づけたとたん、唾を吐きかけられる。独房のベッドに15年も縛り付けられているというボリスを回診すると、屈強な看護師たちに取り押さえられた立ち姿のボリスの汚れた股間に、ホースの水が無遠慮に掛けられている。バザーリアは、ゴリツィア病院の収容所臭さをなくすことに、心血を注いでいく。
こんなバザーリアに、マルゲリータやボリス、他の患者たちの頑なな心も、徐々に緩みはじめる。バザーリアの試みが順調に行き始めたころ、状況を一変させるような事件が起こり、 バザーリアは病院を追われてしまう。
1971年、バザーリアはトリエステ県知事から、県立サンジョヴァンニ病院長になってほしいと口説かれる。「白紙委任状」(つまりカネを出しても口は出さないということ)を条件に、院長を引き受ける。マルゲリータもボリスも、サンジョヴァンニ病院の入院者として登場する。やがて病院は縮小されて、代わりに24時間オープンの町なかの精神保健センターに機能が移される。1978年、イタリア中のマニコミオ(精神病院)を廃止する新しい精神保健法(180号法)が、国会ほぼ全会一致で成立。マルゲリータもボリスも、紆余曲折を経て人間として復権を果たす。しかしその2年後バザーリアは、脳腫瘍で死の床につく。



なんて感じ。

3時間を超える長大作だそうですが,すんごく面白そうです。見たい。

空席あれば当日も可だそうですが,事前予約も可能で,

メール  club.h.machidonguri@gmail.com
FAX  042-725-1445 
どちらかの方法で、7月16日(水)までに
①    お名前 ②ご連絡先(電話番号)をお知らせください
※空席があれば、当日参加も可能です。
【参加費】 1,000円(当日お支払ください。)
【問い合わせ先】 社会福祉法人クラブハウス町田
Mattoの会映画上映係
電話 042-721-0402


へご連絡を。

『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ』


イタリアの現状は,

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本
大熊 一夫

岩波書店 2009-10-07
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が詳しい。いい本です。

こんな雑誌も最近出ましたね。
刺激的です。

統合失調症のひろば 1  統合失調症に治療は必要か? (こころの科学 Special Issue)統合失調症のひろば 1 統合失調症に治療は必要か? (こころの科学 Special Issue)
高木俊介

日本評論社 2013-03-11
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おっと,映画のチラシも貼っておきます。



2013年5月23日木曜日

ぼく,わん太だわん

 
過日も過日。前の日曜,東京都の学校臨床に関する研究会に出展してきました。
名前を出していいのかよくわからないので,詳細は伏せますが,けっこうな人数がお集まりで。たいへん有意義な一日を過ごしました。
みなさん,お疲れ様でございました。

学校臨床に関する集まりは,ローカル色が強くて,全国規模のものはあまりありませんね。もちろん,「学校臨床心理士全国研修会」なんていう超大規模のものもありますが。
どちらにせよ,研修メインで,もうちょっと学術色があるものがあってもいいのになあ,などと思うこともあったりなかったり。っていうか,それだと,本,売れるかな,というだけなんですけれどねw

ともあれ,日曜の会では,「わん太」が売れました。(これが言いたかった)

わん太,ご存じない?

「本番によわい わん太」ですよ。

え,ご存知ない?

これです!(一人芝居乙)



本番によわい わん太──しっぱいしたらどうしようってかんがえるとねむれなくなる絵本で学ぶストレスマネジメント(2)

とみながよしき(冨永良喜,兵庫教育大学教授)・やまなかひろし(山中 寛,鹿児島大学教授)作
おがわかおり(小川香織,臨床心理士)絵


ご存知,「緊急支援の男」冨永先生による,ストレスマネジメントの絵本の第二弾

第一弾は,「かばくんのきもち」 でありまして,これも好評発売中でありますが,こちらは大規模災害の子どものためのストレスケアでありますが,今回は,タイトルからもわかるとおり,「冷や汗・ドキドキ」のケアです。


本番で緊張しまくって,あちゃーという経験,だれしもがあると思います。
なんであのとき,全力が出なかったのか?? 遠見書房主の場合は,部活の大会とかですかね。いまだに震えるほど悔しいのは。

あのとき,こういう本があれば……。


とてもわかりやすい本です。
SCや学校の先生,養護教諭なんかに使ってほしい。あと,塾の先生とか,スポーツ少年団とかのコーチなどもいいかも。
  

2013年5月20日月曜日

第2回条件反射制御法学術集会

第2回条件反射制御法学術集会が開催されるそうです。

条件反射制御法?何じゃ?それ?という方は,こちらをごらんくださいませ。(→http://tomishobo.blogspot.jp/2013/04/blog-post.html


依存症の界隈,司法精神医学,家裁等等,関係者の方は,ぜひ。
講演を聴いてみると,よくわかるかもしれません。


テーマは,「行動原理にかなった技法と司法を求めて」

スケジュール
日時 平成25年9月14日(土)、15日(日)
場所:東洋学園大学 フェニックスホール


だそうです。

詳しくは,
http://www.crct-mugen.com/sg002_130914_outline.html

へどうぞ。

遠見書房では,条件反射制御法を応援しております。

 

2013年4月23日火曜日

オンライン・カウンセリングってどうよ?


ネットニュースのWIREDで,オンライン・カウンセリングについての記事があった。
なかなか興味深いです。

http://wired.jp/2013/04/17/mental-health-counseling/

日本でもいろいろとやっておられるところがありますが,今ひとつ広がらない感じがいたします。メール・カウンセリングのサービスは,一時,雨後のたけのこ状態だったこともありますが,いまはあまり盛況ではないかも。EAPなんかではわりに進んでいるらしいですが。


スカイプを使ったサービスを模索しているグループもあるようですが……詳しくは知りません。
スカイプだと結局,その時間にお互いにいなくちゃいけないですから,カウンセラー側からすれば同じ時間。でも,クライエントからすれば,出かけないのだから安くなってもいいだろう,みたいな気分の差があるかも。治療構造の問題もあるでしょうかね。

無論,地域の問題もありますね。遠方だと無理ですし。ひきこもり,みたいに,スカイプでなければつながらない,というケースもあるでしょうし。

何回かは実際に会った上で,ある程度安定したら,スカイプに移るとか,スーパービジョンやコンサルテーションのほうが向いているかもしれません。そういえば,スカイプで海外のバイザーと話している(SV契約をしている),みたいな話を聞いたこともあります。

お互いの顔を見ながら相談できるスカイプ相談と,顔の見えない電話相談,どちらがいいのか…。いやでも,一番手軽なのは,小町とか2chの相談系の板とかなのかも。まあ,専門性はないですが。

ともあれ,スカイプというのも,選択肢の一つとしてあっても悪くないのかもしれません。

http://tomishobo.com/catalog/ca23.html

2013年4月11日木曜日

【興味のある方】条件反射制御法の研修会各種【どうぞ】

 
新年度に入り,皆様いろいろとお忙しいと思いますが,いかがおすごしでしょうか。

4月から新刊つづく遠見書房主でございます。最近,目が死んできました…


さて,いつも世話になっている方のお一人に平井慎二先生という方がおられます。下総精神医療センターのドクターで,「依存症」の専門家。
理論的には,行動理論をさかのぼったところの,生物の「条件反射」を利用した,「条件反射制御法」を開発,それを広めておられる方です。
理論的にも興味深いですが,「方法」としては,わりにややこしいところはなく,かなりの効果が期待でき,なおかつ,依存以外の症状にも活用できるのでは,という期待もあり,個人的には,森田療法や内観,動作法に並ぶ,日本発のスタンダードに育つのではなかろうかとさえ感じております。
近く,遠見書房として平井先生の書籍を準備しているところもあり,皆さんに興味を持っていただければ,と考えている次第であります。

かなりの頻度で,援助職のさまざまな方を対象にした「研修会」を開催されています。
とりあえず,近くにあるのは,

名称:第三回看護師対象薬物乱用対策研修会
場所:〒266-0007千葉市緑区辺田町578
独立行政法人国立病院機構下総精神医療センター(PHO:043-291-1221)
日時:2013年7月5日(金)9:10~16:50
特色:治療・社会復帰等の援助および刑事司法体系による取締処分などを通じて薬物乱用者に関わる機関間の連携のあり方を焦点とする。
参加資格:看護師および准看護師の免許を持つ者
定員:40名ほど
詳細:下総精神医療センターのホームページに掲載
問い合わせ先:上記センター内薬物乱用対策研修会事務局 寺内


というものだそうです。
ほかにも,ドクターや心理・福祉職向けの講座もありますので,ぜひ,下記HPを覗いてみてください。



下総精神医療センター研修講座案内
http://www.shimofusa-pc.jp/training/index.html

なんか,すごいんですよ,ほんとに。

2013年3月12日火曜日

【無事】ナラティヴ・コロキウム(第1回)【終了】

 
3月10日,東京・渋谷区の駒澤大学アカデミアホールで行われた「ナラティヴ・コロキウム(第1回)」が無事,終了いたしました。

関係者の皆様,誠にありがとうございました。

松澤和正先生,古屋聡先生,野村直樹先生の熱い講義と,そして,シンポ。シンポには,司会の八巻秀先生と,なぜか,森岡正芳先生も乱入し,盛り上がりました。その後,リフレクション・プロセスを行い,興味深い参加者の声を聞くという体験もできました。




参加者は,70名弱という数でありました。
年末に詳細が決定して開催までにあまり期限がなく,あまり告知をしておりませんでしたので,この数が多いのか少ないのかはよくわかりません。300くらい集まってもいいんじゃないのか,という声もありましたが,こうしたイベントには不慣れさもあって,なかなか難しい現実がありました。どうも,すいません。

ともあれ,会自体は参加者の多くの方に喜んでいただいたようで,また次の開催をたくらんでいるところです。

また,今回のナラコロの模様も形に残したいとも考えております。



今後ともよろしくお願いします。
 

2013年3月9日土曜日

明日ナラコロ


明日,ナラティヴ・コロキウム(第1回)が開催であります。

相当に面白くなりそうです。

席数に余裕ありの予感。

ぜひ,皆さん,ご参加くださいませ。

詳細は,

http://tomishobo.com/info2.html


関連本もけっこう集めましたよ。
 

2013年2月27日水曜日

子どもの心と学校臨床 第8号でました



お世話になっております。遠見書房主です。

「子どもの心と学校臨床」第8号が出ました。
今回の特集は,「子どもと思春期の暴力:その現実と対応」です。













子どもの暴力と言っても,幅が広いわけですが,子どもが暴力の被害者になる場合,子どもが暴力の加害者になる場合,とがあります。子どもが被害者の場合,対 子ども──いじめ,非行だとか──の暴力もありますし,対 大人──虐待だとか──の暴力もあります。保護者に虐待された子どもが,他の子どもに暴力を振るうといった,哀しいケースも多々あります。
こうした広い問題を,「学校のなかでの暴力」「学校の外での暴力」「予防教育」と分けて,さまざまにまとめたものが,この特集号です。

詳しい目次は,こちら→http://tomishobo.com/catalog/ca53.html

はっきり言いまして,分厚い。今までに最高の厚さです。厚さは充実度に比例しておりますので,これで1470円(税込)はお買い得といっていいでしょう。遠見書房,儲かるのか……若干心配もありますが,ぜひ,そのあたりはよろしくご購入のほど,お願いします。

さて,特集の編者は,窪田由紀先生です。こないだまで九州産業大学におられましたが,現在は籍を名古屋大学に移して,学校臨床界隈の実践・研究に精力的に携わっておられます。
ジェンダー研究者の一面もありますが,よく知られているのは,「学校緊急支援」の第一人者という面でしょうか。
緊急支援にはいくつかの「派閥?」があり,その代表的なものに,阪神震災から始まった冨永良喜先生率いる「兵庫派」(災害支援に強い),小西聖子先生率いる「武蔵野派」(トラウマ関係),そして,学校コミュニティにおける緊急支援として国内でもベンチマークにされる「福岡派」がありまして,この福岡派の「頭脳」といっていいのが,この窪田先生です。(この派閥分けについては,まあ,遠見書房主の個人的見解でありますので,暴論気味のところ,お許しください)

↓の本は,学校臨床に携わるものにとってのバイブルといっていいかも……

学校コミュニティへの緊急支援の手引き学校コミュニティへの緊急支援の手引き
窪田 由紀 林 幹男 向笠 章子 浦田 英範 福岡県臨床心理士会

金剛出版 2005-04-01
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ちなみに,当社の「危機への心理支援学」は,この3派閥(それ以外にもいろいろとありますが)がそれぞれの長所を生かして仲良く書かれたベリーグッドな1冊でありますので,ぜひ。


ともあれ,「子どもの心と学校臨床」第8号,よろしくお願いします。

2013年2月23日土曜日

エンカウンターとプレイセラピーの催し

どうも,遠見書房主です。

今日は,催し物,2つ,紹介します。といっても,添付文書を貼り付けただけでありますが。

1:富士山麓エンカウンター・グループ2013 ご案内
スタッフ:下田 節夫(神奈川大学)
      岡村 達也(文教大学)

日  時:5月3日(金・祝)~5日(日) 2泊3日
    午後1時半集合    午後3時解散
場  所:帝人(株)富士教育研修所 静岡県裾野市
定  員:6~8名 (18歳以上の方)
参 加 費:48,000円 (旅行障害保険料を含む)
申し込み:申込書(下にあります)にご記入の上ファックスにて、あるいは同じ内容をメールにて、下記下田先生宛お送りください。折り返し、詳しいご案内・振込用紙などをお送りします。

※メアドなど,下の画像にありますので,クリックしてみてください。



















2:「災害後の未就学児の心理的サポート研修」 開講
日本プレイセラピー協会では、東日本大震災で被災した県において、日本ユニセフ協会と共同で子どもの心のケアを行っています。
今回は、その中の1つである『遊びを通した子どもの心のケア研修(子どもを支える大人対象)』の内容とその研修の元となる考え方などを学ぶワークショップを行います。

日程:2013年3月24日(日)10:00~17:00
参加条件:心理、医療、看護、保育、教育などの領域の専門家で、未就学児の心理ケアに関心がある方。特にプレイセラピーの知識/実践経験の有無は問いません。
定員:50名    
参加費:8,000円
会場:東京・南青山の会場を予定(参加者にお知らせいたします)
講師:日本プレイセラピー協会講師













 それと……


「ナラティヴ・コロキウム(第1回)」も,どうかよろしくお願いします。
http://tomishobo.com/info2.html

3/10(日曜:東京・駒澤大学)です。

 

2013年2月20日水曜日

天才ふたたびあらわる



むかし,「ホッツェンプロッツ」という児童書があって,大好きだったような記憶がある。で,子どもに読んでみたのだが,全然話を覚えていなくて,我ながら,呆れてしまった。「お父さん,この本,子どものころ,大好きだったんだよ~」なんて言ったのだが,いい加減なオヤジである。すまぬ。でも,面白かったですよ。3部作でありました。


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ということは,まったく関係ないのだが(標題はリスペクトしました),天才のDVDつきの本,第二弾,出ます!!

当然,天才といえば,東豊。天性もあるのでしょうが,理論として「臨床」や「コミュニケーション」をとらえている部分も多々あり,やはり天才という感じもします。
説明をしてくれる言葉は明確で,この本にも,その臨床のエッセンスが詰め込まれています。
今回は,前作の「夫婦面接」から,2人増えまして,「家族合同面接」(4人)となっております。
これは見逃さないでほしい,そんなDVDつきの本であります。




そして,なんと,解説には,児島達美先生を召喚いたしました。
東豊先生の兄貴分的存在であり,互いに臨床をよく知るもの同士が,語った解説編は,これまたすばらしい出来となりました。
値段は,1作めと同じ,6600円。ちょっとばかり高いですが,DVDつきとなれば,これは安い!(ハズ)
ぜひ,お買い求めくださいませ。

 

2013年2月13日水曜日

はつこひ



恋愛をもう一度したいか,と問われれば,諸般の事情を含めずとも,ちょっと面倒なので,もういいや,という感じの遠見書房主であります。
ああいう燃え上がるような情熱をもう二度と味わえないのか,と思うと,切ない反面,「降りた感」というか,諦念というか,そういうものもあり,さほど寂しいというところもないのも事実。オッサンのこころは,なかなか複雑なのもであります。
創業前のリーマンであった時代,同僚に若者などもおり,アニキ風を吹かせつつ,コイバナ(恋の話)なども聞くところもあったのですが,ほぼ一人出版社を起こして数年,すっかり,そんなこともなくなりました。

ところが,今日,というか,昨日のこと。
遠見書房主の息子と2人,近所に買い物がてらドライブをしていたんですが,唐突に,彼奴がいうのです。

「ねえ,なんで,ボクは○○のことがこんなに好きなのかな」

ち,ち,ちょっと,まて,うんな哲学的問いかけされても困るわ,つうか,お前,4歳だろ,と。
ええ,うちの息子は,あと数日で5歳になりますが,4歳であります。

子どもは「てにをは」がけっこういい加減で,主語があいまいだったり,そのうえうちのは,時折,妄想めいたことを言うので(皆,自分が好きだと思っている節がある),その○○ちゃんが自分(息子)のことを好いているのは何ゆえか,という質問なのかとも思い,問いただしてみると,やはり,文法的に誤謬はないようで,哲学的煩悶らしい。
ちなみに,○○ちゃんは,可愛い女の子でありまして,その○○ちゃんがうちの息子のことを気に入っているかは不明。ま,相思相愛だとしても,(今のところ)どうにもなるものでもありませんが。

ともあれ,ここは何かナイスなことを言わねば,とオタオタしまして,父ちゃん,どうすべきなのかしらんと,軽いパニックであります。
聞けば,どうも,「好き」というのが,いろいろと次元が違うところを幼いながら感じているらしく,気がつくとその○○ちゃんのことを考えてしまっていたりするらしい。で,「なんで,そうなるのか」という疑問(ある意味心理学的な問題)と,もうちょっと質の違う「なんで,ひとはひとを好きになるのだろうか」という形而上的な問題とに悩んでいるらしい。

○○ちゃんは,可愛いお子さんなので,

「それは,○○ちゃんが可愛いからじゃないの」

と軽く答えようと思ったのでありますが,これではイカンと考え直したのですね。
それでは,顔で好悪を決めているだけではないかと。外見よりも内面で人を愛するようになってもらいたい。私はそういう面はあまりなかったところも(ある時代には)あったかもしれないが,でも,一応,内面重視主義であってほしい,と思い返したわけです。
なので,

「それは,○○ちゃんが優しいからじゃないの?」

と答えました。父ちゃん,もうね,頑張ったのよ。

「うーん,でも,そんな○○は優しくないんだよね」

「…………」

「でも,○○,好きなんだよな~ 可愛いからなあ~」



親父撃沈。


ま,どうでもいい話なんですが,個人的にはとても仰天した出来事なので,記しておきます。



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2013年1月29日火曜日

「N:ナラティヴとケア」第4号刊行しました!



はっきり言って面白い。「N」は自信をもってオススメできる雑誌なのでありますが,売上は若干伸び悩んでおりまして,頭の痛いところであります。
どの号も,もっと売れてもいい内容なんですが……


さて,第4号「心理的支援法としてのナラティヴ・アプローチ」が特集であります。

いろいろと悩んでいるわけですが,この4号は,ちょっとリニューアルをいたしました。

1つは,表紙。
多少地味だったものから,多少洒落た表紙へ。

ビフォ~

    ↓











 アフタ~



もう1つは,編集方針というか,雑誌の内容なのですが,全面的に「特集」としました。
1~3号には,特集のほかに,さまざまなリレー連載や書評のみ掲載しておりましたが,こういうのをとりやめました。
4号は,1冊まるっと「心理的支援法としてのナラティヴ・アプローチ」です。編者は,かの森岡正芳先生です。
(ただ,巻末にブックレビューのみ,ありますが……)


雑誌にはいろんな方向があります。週刊誌などを見ていると,コラムマガジン化している感じもしますね。週刊文春なんて,何本の連載があるんでしょうか。専門誌といえど,連載やコラムが売れ行きを左右するところがあります。
が,「N」は年に1度。強力連載陣を入れても,なかなか売上向上は難しい。ということで,まるっと特集にしてしまいました。
雑誌というより,「本寄り」の編集です。
原稿の量は,ふつうの本1冊分は優にありますので,これが1800円は,お安いでしょうか。遠見書房は儲かるんでしょうか。。。

1年に1度出る,ナラティヴ叢書みたいな感じとして捉えてもらえると嬉しいです。

詳しくは,当社HPをごらんいただけるとありがたいです。
どうかよろしくお願いします。

http://tomishobo.com/catalog/ca51.html






2013年1月4日金曜日

あけましておめでとうございます


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

遠見書房主には,昨年から,唐突に,初日の出+初富士を見に,登山をしよう,というムーブメントが起こりまして,昨年は,扇山という山に。

http://tomishobo.blogspot.jp/2012/01/blog-post.html

今年は,倉岳山という,やはり,山梨の大月市と上野原市の境にある,標高990メートルの山に登ってまいりました。














清冽なる気持ちになりまして,とてもいいものでございます。
すげぇ寒かったですが。


中央道を往復するわけですが,中央道の元旦は,おまわりさんがたくさんおられます。
なぜかっていうと,どうも,暴走族さんたちが,元旦の初日の出を見に,富士山周辺で,爆走行為をする,という恒例行事があるそうで。

もう数年も前ですが,正月明けに走ったとき,警察に追われ,遺棄したのでしょうか,高速道路脇に,捨てられた車両がありました。暴走族の皆さんは,高速道から一般道に降りられるポイントをいくつか知っておられるそうで,そういうところに車を放置するんだそうです。

とはいえ,今年は静かなものでありました。
時間的に,ちょっと遅かったのかもしれません。


今年も,よろしくお願いいたします。