遠見書房のメルマガ

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2009年10月28日水曜日

Kindle、どうなんですかね

 
アマゾンから、電子ブックを読むハード「Kindle」が発売されました!




まま、お待ちを。
これ、日本語の本は読めませんので、ご注意くださいね。
研究者の方は,原書マニアの方は,データで買えるので,面倒なく,いいかもしれません。

本国のアマゾン・ドット・コムは、これで、売り上げ39%増ですってよ。

ま、でも、実際持ったわけじゃないですけど、見た目,デカいっすね、このKindle。
ただ,薄いから,289 gとあります。これはなかなかの数字でしょうか。
ただ,大きさ的には,身長2メートルくらいの大男じゃないと、気軽に扱えないような気がします。やっぱ、こういうものは、日本人が小型化しなくちゃいけませんね。折りたたみにしてほしい肝。

で、まあ、Kindleなんですが、もし、これの日本語が扱える物が出たとして、どうなんですかね、売れるんですかね。
もちろん、ハードじゃなくて、ソフトの問題はあります。

アマゾンは、

なかみ検索
 ↓
電子ブックス化

というステップを踏んで、出版社のPDFデータの供出のハードルを下げ、最終的には出版社をねじふせたわけですが、ま、日本の会社でもなかみ検索が増えてきましたし、Kindle日本語版も間近かもしれません。電子書籍のソフトは増えていますしね。アマゾンがやってくれるならば,ありがたいような気もします。

ま、これは、iPod-iTuneの戦略と同様です。
とはいえね、Kindleには、iPodのようなかわいさというか、かっこよさもないですね。。でかいよ。何度も言うけど。

Yシャツの胸のポッケに入るくらいの大きさじゃないとねえ。満員電車のなかで読めないですし。

ま、でも、かなり近づいてきたことは事実ですね。

ただ,このハードが壊れたら,どうするんですかね。。1500冊分入るとありますが,全部とんだら,悲劇ですねえ。

 

2009年10月27日火曜日

いい天気っす

 
いやあ,いい天気です。

昨日までは,大雨・大風って感じでしたが,今朝はド晴天ですね。
いい天気だ。



今年の秋,初めてではないかと思うのですが,富士山,最高です。
会社の近所で撮影。けっこう雪,ついてますねえ。そろそろ,シーズンインですね(な,何の……)。それにしても,写真粗いなあ。ケータイ写真なんですが,画像の設定を間違えておりましたよ。もったいない。

季節が変わりましたので,トップの写真も変えました。

いま,乾先生の本,印刷中です。
たぶん,この瞬間に,本当に印刷をしているのだと思われ。

乾 吉佑著『思春期・青年期への精神分析的アプローチ── 出会いと心理臨床』


よろしくお願いします。
 

2009年10月23日金曜日

映画「精神」

 
「精神」という映画があります。数々の映画賞を受賞して,大量にパブリシティが載ったので、皆さん、ご存知のことでしょう。

公式サイトが生きているので,リンクはっておきました。

http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php


面白かったんですよ。すいません、映画はまだ見てません。その代わり、この監督の想田和弘氏が書いた本を読みました。
これ。

精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura)精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura)

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当然、精神疾患に関する本でもあるのですが、面白かったですよ。いい本でした。もちろん、この診療所も、この診療所のドクターである山本昌知先生という方も興味深い方です。
発想が豊なドキュメンタリー映画作家と、興味深い仕事をしている診療所の、素晴らしい出会いがあったことを、視聴者なり、読者としては、幸福に思います。
オススメです。

そして、中村正利さんの小社から出ている本も、方向性として、間違っていないなあ、と改めて思った次第。
合わせて読んでいただければ、これに勝る喜びはありません。



 

2009年10月19日月曜日

【自画自賛】おお、すげえ、俺【すいません】

 
ロテ職人さんのブログはよく見ている。
ちょっと前に、ロテさんが私のことを「伝説の敏腕編集者」と書いていた。私は死んだわけでもないし、まだ歴史的存在でもないし(酒奢ってくれるというのならば、どこでも行くっすというくらい,小市民なのだが)、そもそも、そんな器ではない。いや,ほんと,くらいの容量である。
なのに、うんなことを書かれちったら,まるでロテさんに金を渡した見返りに,いいように書いてもらったみたいじゃないか,と思っていたら、ある先生にお会いした時、

よっ、伝説の敏腕編集者

と言われてしまった。
しかも,2人くらいに。恥ずかしかった。
読んでいるのは自分だけではないんだね、と改めて痛感した次第です。
ロテさん、いつもありがとう。みんな,読んでいるよ~。
いや,ほんとはとても嬉しいです。

と思っていたら、こないだは、ロテさんのブログで、第3四半期の売り上げトップ5を公開していた。

ちなみに、第2四半期の売り上げのトップは、小社の中村先生の本



だったので、とてもありがたかったのだが(ブログなどで「売れている」と言っていただけると、安心されるのか、買う人増えるんですよね)、ついこないだの、第3四半期のトップ5のなかに、

中野先生の本


学校臨床の雑誌


の2冊が入っており、なんと、1位は、

精神科臨床における心理アセスメント入門精神科臨床における心理アセスメント入門

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であった。

これは、「臨床心理学」誌で連載していたものですね。それをまとめたもので、ま、私が企画担当者であったので、要するに、3冊も入っているわけである,この,伝説の敏腕編集者(笑)の本が。
小社の本が1位じゃかったのが、ちょっと残念であるが、ま、それは仕方がない。相手は津川副会長である。とっても、いい本であるし。
でも、3冊。私の手柄ではある。ま,でも,実質,2.5冊ちゅうところですかね。

いや~、たいしたもんだ。

とは、ちょっとは自画自賛するわけですが、でも、数年前のロテさんのランキングには、遠見書房主謹製の本は、ほとんど入っていなかったのですね、実は。
それなりに紹介していただいていたのだが、ランキングにはまったく入っていなかった。正直言うと、何年前だったかわからないが、最初にロテさんのランキングをみたとき,私のかかわった本が1冊も入っていなかったので、「このブログ、おかしいよ」と思っていたくらいである。よくわからないけど,JAROに訴えようかとも思ったくらいである。なにせ、本の売り上げと、ロテさんのランクが等しくなく、ずいぶんと片寄っていたのである。

でも、今はけっこう入っている。
もちろん、ロテさんが、こんな時世に創業された阿呆な遠見書房をフューチャーつうんですかね、いろいろとご紹介していただいているのはもちろん大きい。
でも、それ以上に、ロテさんの読者、あるいはロテさん自身も、臨床家として育っているのだろうと思う。ちょっと前のロテさんのブログで一番売れていたのは、学生~院生にかけての入門書であったような感じがする。
それが年を経て、臨床家として成長して、遠見書房のような、実践型の本にニーズが移ってきたのではないか。かように分析する次第ですね。
でも,それが,本屋で無茶売れるか,というと,またよくわからない。実践型の本は,やはり,売れる上限がありますので。

ともあれ、これからもいい本を作りますので、よろしくでございます。
 

2009年10月15日木曜日

乾吉佑先生の本が出ます。

 
ジャーン。

出ます。



タイトルそのまま、の内容であります。「思春期・青年期の精神分析的アプローチ」! 変化球なし。速球ド真ん中!
ロックでたとえれば、ブルース・スプリングスティーンですね、乾先生は。切々と歌いあげる感じ。武骨。実直。誠実。

乾先生は、専修大学の教授でありますが、同時に、日本臨床心理士会の副会長ですね。20年以上、要職にあるんじゃないでしょうか。それから、天才 小此木啓吾先生の弟子ですね。小此木先生も何十人とお弟子がおられますが、実は、乾先生が一番弟子だそうですよ。狩野力八郎先生が二番目(ドクターとしては1番)なんだそうで。
ともあれ、そのスタイルは、基本、精神分析なんですが、ま、やはり手広い。視野が広いというのですかね。
ゆえに、本書も、視野が広く、なかなか面白いです。そして、ほとんどが事例論文です。これがいろいろとある論文が多く、いやあ、大変そうですよ。読んでいるだけで,胃が痛くなりそう。とはいえ、スプリングスティーンですからね、実直に誠実にこなすわけです。トリッキーなこととかしない。そこがいい。

ま、本書は論集なのですね。そのため、私は、乾先生の論文をほぼ読んだのですが、おおまかに分けて乾先生の領域は4つあって、1)病院臨床、2)リエゾン・コンサルテーション、3)産業臨床、4)思春期・青年期……という感じ。
1)と2)に関しては、すでに、

医療心理学実践の手引き―出会いと心理臨床医療心理学実践の手引き―出会いと心理臨床

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という本が出ております。これもいい本です。
実は,これもセレクトしたのですが、今回も再びセレクトしてみました。無論,先生と二人で,これはどうだ,あれも入れようとやったわけですが,論集づくりは,そういうところが面白いですね。
で、今回は、思春期~青年期にかけての論文を集めてみた、という次第。

詳しくは、小社のHPをご覧下さい。
http://tomishobo.com/catalog/ca06.html

臨床の本作りにおいて、私が求めているのは、リアルです。どれだけ、リアルか? もちろん、リアルに語れる(書ける)か、という技法的な問題もありますし、現実の現場に役立ってほしいという意味での、リアルもあります。常に、悩んでいるのはそこらあたりなのですが、前者はナラティヴという地平が見えてきましたので、その地平の向こうはまだわかりませんが、何となく,それは近づけそうな気がする。でも,後者のほうは、私自身が臨床家ではないので、壁を感じるところです。

とはいえ、この乾先生の本は、私にもわかるような,リアルであり,皆さん、喜んでもらえる内容になっているのではないかと思います。
古い論文も新しい論文も入っていますが、実直なセラピーの向こう側に語られているのは、古くても新しい、つまり普遍的な臨床だったりするのではないかと、校正しながら感じておりました。

どうか、よろしくお願いします。
 

2009年10月9日金曜日

告知&つぶやき

 

今週末,幕張メッセで行われる10月11日~13日に行われる
第9回日本認知療法学会
第35回日本行動療法学会大会

で本を売っていただくことになりました。

もちろん,メインは,

中野敬子先生の『ケース概念化による 認知行動療法・技法別ガイド』



新元社さん(創元社さん)のブースで扱っています。
ぜひご覧くださいませ。

よろしくお願いいたします。

==

今週号の「アエラ」に,勝間和代さんと,我らが香山リカ先生の対談が掲載されており,これがまったく話がかみ合わず,おかしかったです。
お二人にお会いしたこともなく,どちらの人となりも知りません。
こういうときは,
「どっちと酒を飲みたいか」
というのを基準に考えるわけですが,やっぱ,香山先生とのほうが面白そうです。話題も豊富そうだし。つか,勝間さん,なんか,生徒会副会長みたいでね,聞き上手,話し上手のいい人なんでしょうけれど,私のような不出来な人間にはただただ平伏しかないような。とはいえ,香山先生が不出来というわけでもないのですが。

発端は,この本ですよね。

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

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帯には,「勝間和代を目指さない」とあります。。。ぱら読みしましたが,ま,「目指さない」というところで触れているのは,1章くらいなんですけれどね,ともあれ,帯GJ。

アマゾンランキング 27位か,,,すげェ~。
 

2009年10月8日木曜日

ウレシーお言葉

 
久々に、超とんでもないミスをやらかしたもので、かなーり欝に入っている私。ああ、もう、いや。

こういうときは、いいことを思い出しましょう、というわけではないのだが、こないだの話。

某新宿に大きい自社ビルを構える超有名書店さん……なんていうまわりくどい言い方はやめて、紀伊国屋書店新宿本店さんの心理学の棚担当のNさんが「遠見書房さんは外さないですよね」と仰ってくれた。

外さない。

つまり、外れなく売れているらしいです。
外れない。外さない。

嬉しい。嬉しいお言葉。

外さない。

しかも、新宿本店さんである。日本一の本屋さんと言ってよかろう。
ジュンク堂さんも好きだが、こちらはマニアックな読者が多いような気がする。紀伊国屋さんのほうが読者としては平均的という感じがする。もちろん、わざわざ新宿まで行って酒も飲まずに本を買うというところで、国民全体の平均値からは逸脱しているかもしれないが。ともあれ、紀伊国屋の新宿店さんの売れ行きは、全国の平均的な売れ行きという感じである気がする。

で、外さないわけです。
しつこいけど。
私が言ったんじゃないですよ。Nさんが仰ったことであります。

やった。
嬉しい。

図書目録を見てもらうと、今後の刊行予定もよさそうだと仰ってくれた。

でも、きっとそのうち売れない本もあるかもしれないんで、それはそれで許して欲しいのですが、でも、いい本のはずであります。
などと前もって言い訳を。

それにしても、書店の棚担当の方、そこいらの院生あたりよりも(というか、私よりも)、すんごく心理に詳しかったりし、仰天しちゃったりしたんですが。

台風一過。リアル本屋さんに行きましょう。
 

2009年10月5日月曜日

大変申し訳ありません

 
山中康裕先生の本をお買い上げくださった皆様,大変申し訳ありません。

本書『深奥なる心理臨床のために』において,大きな訂正箇所を発見いたしました。
大変申し訳ございません。
詳しくは,

http://tomishobo.com/goshock.html

をご覧くださいませ。
正誤表をお送りしますので,お買い上げくださった方は,小社までご連絡ください。

読者の皆様および著者、関係者の皆様に慎んでお詫びいたします。

遠見書房