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2014年3月3日月曜日

春一番って吹いたんでしょうか?


ちょっと寒いなあ,この2月は,と思っていたら,もう3月ではないですか。うわ,また,この調子だと,気づいたら12月くらいになっていそうな現実に戦々兢々としております遠見書房主です。

春一番,まだ,ですよね。

ともあれ,弥生になりまして,春は嬉しいことが続きます(そのはず)。

現在発売中の,「本の雑誌」3月号に,

なんと,遠見書房の本が紹介されてました!

本の雑誌369号本の雑誌369号
本の雑誌編集部

本の雑誌社 2014-02-11
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しかも,これ。



……自家製本であります。


取り上げてくださったのは,同業者でもある,社会評論社の編集者・濱崎誉史朗氏。氏の選書コラムでご紹介いただきました。
氏は,何冊か持ってます的な有名な編集者様であります。
知り合いでもないんですが,褒めれたようで嬉しいっす。

どんな内容かというと,


『専門家のための「本を書こう!」入門』は…(中略)…いい…(後略)…。


ということでありました。
ありがとうございました。春の陽気のようで,嬉しかったです。

みなさまも,ぜひ,ご覧くださいませ。


こちらもよろしくお願いいたします。
毎度でありますが,「ナラコロ」もよろしくお願いいたします。

第2回 ナラティヴ・コロキウム「対人援助におけるナラティヴ」 



2013年5月23日木曜日

ぼく,わん太だわん

 
過日も過日。前の日曜,東京都の学校臨床に関する研究会に出展してきました。
名前を出していいのかよくわからないので,詳細は伏せますが,けっこうな人数がお集まりで。たいへん有意義な一日を過ごしました。
みなさん,お疲れ様でございました。

学校臨床に関する集まりは,ローカル色が強くて,全国規模のものはあまりありませんね。もちろん,「学校臨床心理士全国研修会」なんていう超大規模のものもありますが。
どちらにせよ,研修メインで,もうちょっと学術色があるものがあってもいいのになあ,などと思うこともあったりなかったり。っていうか,それだと,本,売れるかな,というだけなんですけれどねw

ともあれ,日曜の会では,「わん太」が売れました。(これが言いたかった)

わん太,ご存じない?

「本番によわい わん太」ですよ。

え,ご存知ない?

これです!(一人芝居乙)



本番によわい わん太──しっぱいしたらどうしようってかんがえるとねむれなくなる絵本で学ぶストレスマネジメント(2)

とみながよしき(冨永良喜,兵庫教育大学教授)・やまなかひろし(山中 寛,鹿児島大学教授)作
おがわかおり(小川香織,臨床心理士)絵


ご存知,「緊急支援の男」冨永先生による,ストレスマネジメントの絵本の第二弾。

第一弾は,「かばくんのきもち」 でありまして,これも好評発売中でありますが,こちらは大規模災害の子どものためのストレスケアでありますが,今回は,タイトルからもわかるとおり,「冷や汗・ドキドキ」のケアです。


本番で緊張しまくって,あちゃーという経験,だれしもがあると思います。
なんであのとき,全力が出なかったのか?? 遠見書房主の場合は,部活の大会とかですかね。いまだに震えるほど悔しいのは。

あのとき,こういう本があれば……。


とてもわかりやすい本です。
SCや学校の先生,養護教諭なんかに使ってほしい。あと,塾の先生とか,スポーツ少年団とかのコーチなどもいいかも。
  

2013年2月27日水曜日

子どもの心と学校臨床 第8号でました



お世話になっております。遠見書房主です。

「子どもの心と学校臨床」第8号が出ました。
今回の特集は,「子どもと思春期の暴力:その現実と対応」です。













子どもの暴力と言っても,幅が広いわけですが,子どもが暴力の被害者になる場合,子どもが暴力の加害者になる場合,とがあります。子どもが被害者の場合,対 子ども──いじめ,非行だとか──の暴力もありますし,対 大人──虐待だとか──の暴力もあります。保護者に虐待された子どもが,他の子どもに暴力を振るうといった,哀しいケースも多々あります。
こうした広い問題を,「学校のなかでの暴力」「学校の外での暴力」「予防教育」と分けて,さまざまにまとめたものが,この特集号です。

詳しい目次は,こちら→http://tomishobo.com/catalog/ca53.html

はっきり言いまして,分厚い。今までに最高の厚さです。厚さは充実度に比例しておりますので,これで1470円(税込)はお買い得といっていいでしょう。遠見書房,儲かるのか……若干心配もありますが,ぜひ,そのあたりはよろしくご購入のほど,お願いします。

さて,特集の編者は,窪田由紀先生です。こないだまで九州産業大学におられましたが,現在は籍を名古屋大学に移して,学校臨床界隈の実践・研究に精力的に携わっておられます。
ジェンダー研究者の一面もありますが,よく知られているのは,「学校緊急支援」の第一人者という面でしょうか。
緊急支援にはいくつかの「派閥?」があり,その代表的なものに,阪神震災から始まった冨永良喜先生率いる「兵庫派」(災害支援に強い),小西聖子先生率いる「武蔵野派」(トラウマ関係),そして,学校コミュニティにおける緊急支援として国内でもベンチマークにされる「福岡派」がありまして,この福岡派の「頭脳」といっていいのが,この窪田先生です。(この派閥分けについては,まあ,遠見書房主の個人的見解でありますので,暴論気味のところ,お許しください)

↓の本は,学校臨床に携わるものにとってのバイブルといっていいかも……

学校コミュニティへの緊急支援の手引き学校コミュニティへの緊急支援の手引き
窪田 由紀 林 幹男 向笠 章子 浦田 英範 福岡県臨床心理士会

金剛出版 2005-04-01
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ちなみに,当社の「危機への心理支援学」は,この3派閥(それ以外にもいろいろとありますが)がそれぞれの長所を生かして仲良く書かれたベリーグッドな1冊でありますので,ぜひ。


ともあれ,「子どもの心と学校臨床」第8号,よろしくお願いします。

2013年2月20日水曜日

天才ふたたびあらわる



むかし,「ホッツェンプロッツ」という児童書があって,大好きだったような記憶がある。で,子どもに読んでみたのだが,全然話を覚えていなくて,我ながら,呆れてしまった。「お父さん,この本,子どものころ,大好きだったんだよ~」なんて言ったのだが,いい加減なオヤジである。すまぬ。でも,面白かったですよ。3部作でありました。


大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))大どろぼうホッツェンプロッツ (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (1))
オトフリート=プロイスラー トリップ

偕成社 1990-05
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大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (2))大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (2))
プロイスラー トリップ

偕成社 1990-07
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大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (3))大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる (新・世界の子どもの本―ドイツの新しい童話 (3))
プロイスラー トリップ

偕成社 1990-07
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ということは,まったく関係ないのだが(標題はリスペクトしました),天才のDVDつきの本,第二弾,出ます!!

当然,天才といえば,東豊。天性もあるのでしょうが,理論として「臨床」や「コミュニケーション」をとらえている部分も多々あり,やはり天才という感じもします。
説明をしてくれる言葉は明確で,この本にも,その臨床のエッセンスが詰め込まれています。
今回は,前作の「夫婦面接」から,2人増えまして,「家族合同面接」(4人)となっております。
これは見逃さないでほしい,そんなDVDつきの本であります。




そして,なんと,解説には,児島達美先生を召喚いたしました。
東豊先生の兄貴分的存在であり,互いに臨床をよく知るもの同士が,語った解説編は,これまたすばらしい出来となりました。
値段は,1作めと同じ,6600円。ちょっとばかり高いですが,DVDつきとなれば,これは安い!(ハズ)
ぜひ,お買い求めくださいませ。

 

2012年11月7日水曜日

世界一素敵な臨床心理学の本

 
新しい本を出した。
本当に素敵な臨床心理学の本だと思う。

素敵?
素敵な専門書?
どういうこと?

「専門書」と言えるのかはよくわからない。少なくとも,小難しい専門書ではない。
でも,この本は,臨床心理士が書いたケースの本。いわば,事例研究的な本であることは確かだ。
読んでみたら,素敵な本であるということがわかってもらえると思う。

この本は10章あって,どの章も1つのケースを中心に語られている。10のケースの物語があるのだが,どれも素敵なのだ。涙を流しそうにさえなる。うれしくもなるし,切なくもなる。いろんな感情が揺さぶられる。
判断は読者次第だが,事例としてうまくいったものもあるし,そうでないものもある。それを含めて,なんと言うか,小説を読んでいるようなのである。

「小説を読んでいるよう」なんていうと,褒め言葉ではないかもしれないが,いや,これは本当に褒め言葉である。
もっと言ってしまえば,これは小説だ!と言ってもいいかもしれない。でも,これは小説ではない。専門書だ。リアルなケースの話だから。

文がいい。
とても素晴らしい。

レトリックの技術もさることながら,文の構成も素晴らしい。

この2つがそろっている。

時折,「小説」じみたケースの話を,ドヤ顔で読ませてくれる方がおられるのだが,そういう方は,この本を読むと,ちょっと赤面してしまうと思う。そのくらい,ちゃんと面白い。ちゃんとした商品として面白い。

どこかの文庫本になってもおかしくないレベルだと思う。

この本だ。

★★★

物語がつむぐ心理臨床
こころの花に水をやる仕事

三宅朝子著


心理臨床,心理療法のことが10章の,10のケースを通して語られる。そして,この10のケースは,周産期から高齢期,死の直前から選ばれている。つまり,人間の一生に寄り添いながら,セラピーをする意味が語られていると言ってもいい。
でも,それらの難しいことは物語の背後にあるので,まずは,小説を読むように,この本を読んでくれればうれしい。

とても面白い本です。さらさらっと読めると思います。

ホント,必読ですよ。
 

2012年9月29日土曜日

秋ジャケは,フライになった夢を見るのか

いつのまにか,サンマの季節になっていて,秋ジャケも並ぶようになってきた。

学会シーズンはまだ半ば。 日本心理臨床学会向けた本で燃え尽き,また,その後の学会に向けた本で燃え尽きって,なんだか,燃え尽きてばかりいる。

なんか,パフォーマンスが落ちているのかもしれない,などと思ったりもする。老眼も始まったような気もする。歯周病やばい,とこないだ歯医者で言われ,2ヶ月かけてクリニーングをした。腰もいたい。足もだるい。つうか,年なのか。

 と,まあ,嘆いてばかりもいられない。

 ありがたいことに,それなりに本が好調に出ていて,その発送作業ばかりに力が行っていて,他の作業がはかどらないという現実もあるのかもしれない。

ここ最近,売れているのは,竹田先生の「トレブック」である。 マイナス思考と上手につきあう

 認知療法トレーニング・ブック ──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける
 マイナス思考と上手につきあう
認知療法トレーニング・ブック
──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける


これが売れ出してきた。

 刊行から2カ月がたって,倉庫から持ってきては無くなり,また持ってきて,という状況になっている。

 専門書は,やはり,どう考えても,売れ出すのに6カ月くらいがかかる。あまり宣伝もできないし,学術雑誌あたりに書評が載り出すのも,最短で6カ月くらいであり,ひどいと1年,2年かかるときもある。
とはいえ,書店さんに置かれている時間は,たいてい半年。平積みなら1,2カ月くらいである。

その期間内に売れ出すようにするのは,大変だ。


そうしたなか,竹田先生の本が,2カ月で火がつくのは,この本が力をもっている証拠なのかもしれない。

なんて書いておいて,その火も消えちゃうかもしれませんが,いや,まあ,ホントいい本なので,ぜひお手にとっていただきたいわけです。

 専門家の方には,以下のようなものもある。

 『マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック』
セラピスト・マニュアル




一方,新刊が2つ。

1つは,高齢者心理臨床のベリーグッドなテキストをめざして企画された,


 『老いのこころと寄り添うこころ』
──介護職・対人援助職のための心理学
  山口智子編



である。 この本は,大学~大学院くらいにあてたテキストである。心理専攻だけでなく,介護や看護の各専攻などで,高齢者の心理を学ぶ場合にも有効である。もちろん,ベテランの皆さんの「学びなおし」にも。

で,もう1つは,

 『臨床心理士のための 精神科領域における心理臨床』
  一般社団法人 日本臨床心理士会 監修
  同 第1期医療保健領域委員会 編
  津川律子 責任編集



日本臨床心理士会監修の1冊である。

姉妹編で,上下というか,姉・妹というか,ともあれ,2冊であり(べつにどっちが上ということもない。二卵性双子である),読み応えのある本となっている。

既刊のものが,この「精神科編」。
この次に,10月中旬に刊行される分は,「医療保健編」(まだHPにはあげていないのだが)。

臨床心理士の皆様は,必読でありますので,どうかよろしくお願いします。

※

唐突だが,今日,気になったニュース,

 【9月26日 AFP】
重い人格障害のある人は、嗅覚能力が極端に低いという研究結果が20日、学術誌「Chemosensory Perception」に発表された。 反社会的行動や共感の欠如、冷淡さなどで特徴づけられる人格障害と嗅覚の障害はどちらも、脳の眼窩前頭皮質と呼ばれる部分の機能障害に発することが分かっている。

 詳しくは, http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2903949/9584668 
 
ふうむ。

とはいえ,極端に鼻が効かないからといってパーソナリティ障害ではないらしいですが,パーソナリティ障害って脳の気質的な問題なの,とか,いろいろと思うところもあるのですが,原著論文を読んだわけではないので,これ以上のコメントは避けます。

 でも,いろいろと面白いですね。  

 

2012年4月19日木曜日

東先生のDVDつき本,映像見本です!

遠見書房主です。

なんだかぱっとしない天候です。薄ら寒いような。


さて,当社の新刊である,

『DVDでわかる 家族面接のコツ(1)夫婦面接編』





こちら,大好評発売中でございます。
値段にもかからず,,,というよりも,DVDつきとすれば,破格の値段だと思いますが,わかっていただいているのか,それともやはり天才セラピストのオーラがにじみ出ているのか,その相乗効果なのか。
とても,ありがたいことです。



とはいえ,6930円(税込)でございまして,買おうかどうしようか迷っている皆様にとっては,中身をみたい,というのがニーズではなかろうかと。

そこで,若干遅くなってしまいましたが,CMを作りました,youtubeにあげました。

↓↓↓↓

http://www.youtube.com/watch?v=dcZ7_81Yd8A


ぜひぜひ,ご覧いただいて,ご検討くださいませ。

2012年3月19日月曜日

【東豊】けっこうコレはすごい本になると思う【DVD!】

天才セラピスト!というと,なんだかいろいろと怒られそうであるが,東豊先生を知っている人は,みな,東先生のことをそう言う。「あのひとは天才だ」「天性やね」「天才的ですよ」などと。
現実問題として,天才セラピストとは,どういうことを指すのだろうか,とも思う。丁々発止がうまい,という感じもあるかもしれないし,包容力がある,という感じかもしれない。いや,単に「治す」という意味なのかもしれない。

東豊先生が「治す」のか,というと,これはよく治すらしい。以前,東豊先生の雇用者であった小郡まきはら病院院長の牧原浩先生がその論文か何かで,「東先生には一番の給料をあげていた。一番治してくれるからだ」ということを書いていた。その病院では,MDやNSを含めて,臨床心理士である東先生が一番の給金をもらっていたらしい。
その後,東豊先生は,鳥取大学医学部精神医学教室の助教授になった。非医師の医学部助教授は,東先生が最初のひと,というわけではないけれど,やはり珍しい。ここでも伝説的なセラピーを展開していたらしい。当時の論文をいくつか読むと,ものすごく面白い。

ともあれ,天才セラピストと語弊なく言えるうちの一人が東豊先生であることは,間違いないだろう。よくある出版社が勝手に天才だと持ち上げているわけではなく,周りの人が言っているという意味で,である。

実際の東豊先生は,とてもサービス精神の旺盛な方である。あちこちに目端がきく。頭の回転もすこぶる早い。そして,愉快な方である。一緒にいてとても楽しい。スゴ腕の話し上手である。天才セラピストの一面が確かにある。
で,なかなか厳しいところのある方でもある。自分にも厳しいし,他のひとにも厳しい。キレモノすぎて,いろいろとわかりすぎてしまうところがあるのかもしれない。

ともあれ,そんな天才の本,しかも! DVDで天才のセラピーが2回分(1つのケースで初回と2回目)の映像がついた本が出ます!

まだHPでは公開していませんが,「DVDでわかる 家族面接のコツ① 夫婦面接編」というタイトルです。

ようやく,見本があがってきました。

なんと,ハコつきの本!(たぶん,初刷分だけ)……



なかの本にももちろん,カバーがつき……




これがDVD……




で,本の中身は………



まだ,印刷前なので,白紙ですが……160ページのテキストになっています。


そして,価格は,

6,600円+税(6,930円)

はっきり言って,これは破格のお値段かと思います。

4冊のシリーズになります。これがその1冊め!

予約絶賛受付中です。
書店さんにも並びます。

3/26 見本出来です!

2012年2月18日土曜日

【雑誌】子どもの心と学校臨床 第6号【震災の特集】

遠見書房主でございます。

そろそろ,あの大震災から1年。
大変な時代です。
かの地の状況は,どうなのでしょうか。遅々として進まない,それもあって人口が流出している,そんな話も聞きます。

遠見書房の出している,

「子どもの心と学校臨床」第6号

は,今日,見本があがってきました。

第6号の特集は,

大震災・子どもたちへの中長期的支援:皆の知恵を集めるソリューション・バンク



被災地の中心,被災地支援の中心というべきでしょうか,仙台の,東北大の,長谷川啓三先生と若島孔文先生のお二人にお願いしました。

執筆の中心は,被災地・東北でじかに支援をされているメンバーによるものです。
在住のメンバーが中心です。こんな特集,あまりないと思います。

とにかく,さまざまなケースを提示してもらいました。学校や地域,子どもにかかわるケース。泣けてくる事例もありますが,微笑ましいケースもあったり,実にさまざまです。そのどれをとっても内容は素晴らしい。白石雅一先生のようなビッグネームにも書いていただきましたが,名もない若い実践家だちの声も素晴らしい。未来の「良い」循環に向けての財産になっていると思います。

ぜひ,本誌をお買い求めいただけるとありがたいです。
自信をもってオススメできる内容になりました。

おっと,それから,この号より,養護教諭すぎむらなおみ先生による新連載もスタート。これも面白いですよ。1回目は「怒鳴る教師」について。

詳しくは,小社HPへ

2012年1月31日火曜日

N 3号が出た!

「N:ナラティヴとケア」第3号が出た。
いろいろとあって,ようやく出ました。

特集は,「ナラティヴ・プラクティス新時代」




編集は,江口重幸先生(東京武蔵野病院)と野村直樹先生(名古屋市立大学)。豪華コンビです。


詳しい内容は,ぜひ,小社のHPをご覧ください。
http://tomishobo.com/catalog/ca34.html


「N:ナラティヴとケア」は,なかなか面白い雑誌になっています。本屋さんでは売上はイマイチなのですが,アマゾンではとてもよく出ています。
本屋さんだと,やはり,どこに置いてあるのかわからないのかも,知れません。「ナラティヴ・コーナー」って,どこに置くべきかもわかりませんし,そこに置いてあるからと言って,「N」の読者かどうかわかりません。医書のナラティヴのコーナーのあたりと,看護実践のコーナーと,臨床心理学のナラティヴ関連のところと,人文科学のナラティヴのところ──と計4箇所に置いてくれるとありがたいのですが,それはムシがよすぎますかね。

定期購読などが一番かもしれません。

どうかよろしくお願いします。

2011年12月20日火曜日

ストレスのトリセツ



中野敬子先生の新刊,

『ストレスのトリセツ(取扱説明書)──自分でできる認知行動療法』

が刊行されます。



タイトルが「トリセツ」。

いろいろと頑張ってみました。

タイトルは,かなり柔らかいものです。それにあわせ,とても読みやすいものになっていますが,内容は「なんちゃってCBT」なんていうレベルでは決してなく,ちゃんとしています。ちゃんとしている,というのは,1)実践レベルでも,2)研究レベルでも,3)文献レベルでも,ちゃんとしたバックボーンがあって,できあがったものが,「ストレスのトリセツ」である,ということです。

とまあ,アウトラインばかり語っていますが,

1)ストレス・チェックをはじめとする,多くの質問票が本書に掲載。自分のストレスの強さや,どういうストレスを得ているのか,など自分のストレスを確認することができる。

2) 1)に応じたストレスを減らすために,心理学的知見にもとづく,ストレス・マネジメント技法のうち,12が詳しく紹介されている。

3) 1)のストレス・チェック等の質問票は,当社のHPでも簡単に採点することができる。

4)本書のストレス・マネジメントは,認知行動療法の技法に拠っているおり,サブタイトルのとおり,セルフケアとしての認知行動療法でもある。ゆえに,クライエントの方などが使うと,とても効果的。CBT受けてみたい。でも,遠い…などの理由で断念されている方は,ぜひ,本書を読んでほしい。

5)医療職・援助職の方は,もちろん,この本をストレス・マネジメントのテキストのひとつとして読むことも可能。クライエントの方と本書を共有して,「宿題」にすることもできる。

といった,大変なすぐれものです。ストレス・マネジメントって,一時しのぎじゃなくて,もっともっと人生そのものの価値観を変えていくものなんだな,と感じます。


帯には,ドーンと,

「ストレス・マネジメントでイージーモードの人生に切り替えよう」


と書きました。

人生,イージーにねえ,と眉をひそめられる方もおられる方は百も承知,二百も合点。中野先生とこのあたり話し合いましたが,やはり,この本を読んでほしいような方にとって,人生は厳しすぎるものがあると思われました。
この不況,この社会,この時代,誰にとってもけっこう大変な時代です。大きくモードを変える必要があるんじゃないかと,考えています。


なお,中野先生ですが,遠見書房では2冊目。
http://tomishobo.com/catalog/ca00.html
http://tomishobo.com/bookgazo/00nakano.gif

前著もじっくりとですが,売れています。

それから,こんな本。とても売れているそうです。

ストレス・マネジメント入門―自己診断と対処法を学ぶストレス・マネジメント入門―自己診断と対処法を学ぶ
中野 敬子

金剛出版 2005-11-10
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2011年11月24日木曜日

【新刊】『事例でわかる 子どもと思春期への協働心理臨床』竹内健児編



すっかり冬らしい天候になっておりますが,皆様,お元気でしょうか。

冬にもめげず,出版不況にもめげず,けなげに生きております遠見書房主でございます。

一昨日ですが,新刊の見本があがってきましたので,紹介します。

立命館大学心理・教育相談センターの竹内健児先生編集による,

『事例でわかる 子どもと思春期への協働心理臨床』

定価3,150円(税込)、212頁、A5版、並製
C3011 ISBN978-4-904536-30-8

http://tomishobo.com/catalog/ca30.html



でございます。


テーマは,コラボ。

「協働は難しい!
でも,愚痴をこぼしているだけでは解決にはならない」


っていうのが,キャッチコピーでございます。

本書の詳しい内容は,小社HPをごらんください。

http://tomishobo.com/catalog/ca30.html

協働という実践スタイルは,いま一番「正しい」現実を示しているものと思います。
研究論文レベルでは,あたかもそのクライエントとセラピストしかいないかのような,ケースが描かれることがありますが,実際には,家族があり,友人・知人があり,会社の同僚や,ほかの対人援助職もあり,占い師のような人だって背景にあるかもしれません。
と,まあ,こんなことは,何十年も前から言われていますが,本書は,本当の意味で,「協働」を正しく描いた,実に面白い,また,ヒントに満ち満ちた役立つ本になりました。

とはいえ,はっきり言えば,「協働」の本,人気ないのですね。まあ,なんとも,売れない。心理臨床実践において一番重要なテーマだと思うのですが,類書も多くないです。それよりも,個人療法における介入技法を扱った本のほうが売れる。じゃ,心理職の方は,チーム医療なり,チーム対応が上手なのか?と言えば,そうではないというような話を漏れ聞きます。いまだに,面接室にこもりっきりのSCの方がおられるという話もありますし。
事例の描き方も難しい面があるかもしれません。自分の手柄にしたいのは,だれだって当然ですし,そうでなければ,投稿しても,リジェクトされてしまいますし。

という現実をうがとうと集まったのが,竹内先生をはじめとする,本書『事例でわかる 子どもと思春期への協働心理臨床』のメンバーたちであります。
とても面白い本です。いい事例ばかり。その事例に対する「討論」なども入っており,深いものになっています。(といって,深層心理学という意味ではないです)

いつもなら,「読んでみてください」くらいで終わりにするわけですが,協働の本は,(残念なことに)人気のない分野ということもあり,「ぜひ,ご購入ください」とお願いする所存です。ぜひ,ぜひ。


2011年11月11日金曜日

【小倉清】かの児童精神科医の本が出ます【村田豊久】

とある若手 児童精神科医の先生に「なんで,児童精神科医になったのよ」というような話を聞いたら,「よくなるから」と端的に答えていたのが印象的でありました遠見書房主でございます。
確かに,こころの病は治りにくい。治らないこともある。なんとか生きていく,という方向以外の選択肢がない場合もあります。大人はなかなか変わりません。かくいう私も,18歳くらいからあんま成長していない気がします。
でも,子どもは,変わる。どんどん変わる。3歳くらいの子どもも,ちょっと前まで,昼寝をすれば寝小便を垂れていたのが,自らトイレに行き,小便をして,水洗流して,手まで洗ってくるようになる。不思議なものです。
こういう変化(あるいは成長,発達)は,子どもの場合は大人に比べて,当然,大きく,いい方向づけができれば,本当に変わっていく。それは,病をもった子であっても,障害がある子であっても。

そういう意味で,児童精神科は,いい仕事だな,と本当に思うわけです。保育・幼稚園の先生や学校の先生もいい仕事だなあ,と思いますが。。

ともあれ,遠見書房では,このような本を今度出します。


(クリニックおぐら)小倉 清+(村田子ども心理教育相談所)村田豊久 対談
聞き手:(大正大学教授)小林隆児





小倉先生と村田先生といえば,児童精神科医の大重鎮のお二人。お弟子さんにしろ,私淑する方にしろ,とても多いお二人でありますが,このお二人の座談会を,これまた高名な児童精神科医でもある小林隆児先生が聞き手となり,できた1冊。

深い話がてんこもり。

詳しくは,小社HPをごらんくださいませ。

http://tomishobo.com/catalog/ca29.html


小倉先生の関連書としては,

子どものこころ―その成り立ちをたどる子どものこころ―その成り立ちをたどる
小倉 清

慶應義塾大学出版会 1996-04
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子どもの臨床 小倉清著作集 (1)子どもの臨床 小倉清著作集 (1)
小倉 清

岩崎学術出版社 2006-08
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これは,4巻くらいいろいろと出ています。


村田先生は,

子どものこころの不思議―児童精神科の診療室から子どものこころの不思議―児童精神科の診療室から
村田 豊久

慶應義塾大学出版会 2009-07
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この本はとても評判になっています。


子ども臨床へのまなざし子ども臨床へのまなざし
村田 豊久

日本評論社 2009-05
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遠見書房でも,



ぜひともよろしくお願いします。

2011年7月2日土曜日

【新刊】ハンドテストとロールシャッハ法

 
佐々木裕子さんの『ハンドテストとロールシャッハ法』の見本が,昨日,あがってきました。




書誌データをはりつけますと……

『ハンドテストとロールシャッハ法──投影法バッテリーを学ぶ』

佐々木裕子(福岡教育大学講師,米国在住臨床心理士)著

定価3,150円(税込)、210頁、A5版、並製
C3011 ISBN978-4-904536-24-7



ハンドテスト,ご存知ですか?

投影法のテストですが,ご存知の方はおられても,実際に使った方は,さほど多くないかもしれません。
手のイラスト10枚を使った,投影法アセスメントです。実物は,名刺大くらいのサイズですね。フロッピーディスクくらいのケースに入っていたような記憶があります。ハンドテストだけに,ハンディか。






すいません。




ともあれ,ハンドテストは,ロールシャッハ法の重鎮としても知られるワグナーさんによって始められたもので,関連書籍も邦訳済み。

ハンドテスト・マニュアルハンドテスト・マニュアル
E.E. ワグナー Edwin E. Wagner

誠信書房 2002-07
売り上げランキング : 985938

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また,邦訳メンバーによる関連書籍も,以下の通り。

臨床ハンドテストの実際臨床ハンドテストの実際
吉川 真理 山上 栄子 佐々木 裕子

誠信書房 2002-08
売り上げランキング : 72129

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手軽なものなので,ぜひ,広まったらな~と思うのですが……

本書は,そんなハンドテストに人生を賭ける(?)佐々木さんによる,入魂の1冊です。
詳しくは,小社ホームページをごらんください。

http://tomishobo.com/catalog/ca24.html


さて,サブタイトルの「投影法」ですが,一般には「投映法」と表記されることが多いと思います。これは,馬場禮子先生によって,いわゆる精神分析における「投影」と混同されることから,「投映法」と表記したものだと認識していますが,ここでは,あえて,使っております。
本書にも,いろいろと議論がのっていて,ためになります。

プロの心理アセスメンターを目指す方は,ぜひ,ご一読くださいませ。

 

2011年6月23日木曜日

【新刊】ささっと「サート」の本

 
「サート」の本,出ましたっす!

と聞いて,「ほほー,大野博之先生の本ね」と思った方は,かなりの通か,あるいは九州の方かと思われます。もしくは,動作法界隈の方という可能性も。

これだす。



書誌データ,はりつけますと,

『心理療法のためのリラクセイション入門』
──主動型リラクセイション療法《サート》への招待

大野博之(福岡女学院大学教授,九州大学名誉教授)著

定価2,520円(税込)、210頁、四六版、並製
C3011 ISBN978-4-904536-22-3


そう,「サート」というのは,リラクセイション法なんですね。
九州大学名誉教授,福岡女学院大学で教鞭をとられている大野博之先生の開発した,リラクセイション法であります。
当然,この本には,大野先生の師匠であり,臨床心理士登録No.1の,成瀬悟策先生の「推薦の辞」ものっております。
大野先生,成瀬先生の九州一番弟子 なんですね。当然,動作法の発展にも大きく寄与されてきた方。当然,催眠なんかにも詳しく,そのあたりの知見が結実したものが,この「サート」。新しい心理リラクセイションといっていいでしょう。

リラクセイション技法はさまざまにありますね。リラクセイションは,心理療法におけるアスピリンと言われることもあるくらいでして,動作法界隈の方だけでなく,多くの心理臨床に携わる方が,使用しているテクニックでしょう。精神分析のひとでも,時と場合によってば,使ったりすることもあったりするようです。

で,この本ですが,「サート」の課題動作,そのすべてにイラストついています。ぱらぱらマンガといっていいでしょうか,数が多くて,動きがとてもわかりやすい。実際の写真から起こしたものなので,理解もしやすい。

深呼吸をつかうヤツとか,緊張して弛緩させるヤツとか,その手のリラクセイションに比べれば,さすがに動作法からの流れだけあって,目の前のソファに座りながらやれるというものではありませんが(そういう課題動作も用意されていますが),それなりに工夫すれば,だれでもできますし,心身症や言葉でのセラピーが難しいものなどは,かなり利用できそうです。グループでやったりとかも面白そうと思います。

こういう本,作る時,校正刷を読みつつ,自分で体を動かしてみるのですが……これが,けっこう,いいんですわ。
オススメです。

本書の詳しい内容などは,小社のホームページをごらんくださいませ。

http://tomishobo.com/catalog/ca22.html

 

2011年5月15日日曜日

新刊・「心理臨床家の個人開業」出します

 
新刊を出すのは,実に久しぶりになりますが,とうとう,出ます。

栗原和彦著
「心理臨床家の個人開業」





内容は,,,ま,タイトルでおわかりかと思いますが,いわゆる「開業」の本です。
類書はあまりないんじゃないかと思います。というか,開業で,実質的に成功している人は,そんな多くないのが現実ですし。個人開業の現実をここまで描ける人は,私の知っている限りで,あと数人いるかいないかでしょう。著者 栗原先生は,その一人だと思いますし,そう思うのは,私ひとりではありますまい。

ともあれ,本書は個人開業のマニュアル――ではありません。いな,マニュアル的な部分もあります。ああしろこうしろ的な手引きではないですが,開業の現実をよいことも悪いこともとても細かく書いている。実に丁寧です。いろんなパターンの開業がありうると思いますが,開業者も,それを志している方も,ぜひ,一読いただきたい内容です。

それと,個人開業だけではない,普遍的なセラピーについての本でもあります。個人開業というのは,フロイト以来の伝統があるわけで,やはり,心理臨床の基礎な部分ですね。「契約」ということ,ひとつとってもそうです。そのフィールドから,心理臨床,心理療法についての,これまた細かいリアルを描いています。どんな現場にいる臨床家も,たぶん,ご興味のある内容だと思います。

いい本ですよ,これは。というか,本書を出すことで,遠見書房は明日つぶれてしまっても,心理学史の一隅に名を残すかもしれません。それくらいのインパクトのある内容です。このレベルの本は,10年に一度出るか出ないか,ではないかと思います。

450ページに迫り,4830円(税込)という価格ですが(高くてすいません。でも,けっこうがんばって安くしました),買って損はございません。そういいきってしまいます。

開業を考えている方も,そうではない方もぜひ,お読みくださいませ。

 

2011年1月20日木曜日

【N:ナラティヴとケア】お待たせしました【第2号】

遠見書房主でございます。
お寒うございます。いやあ,今年の冬は寒いですねえ。北国のほうでは,雪も大変かと思います。

寒いのは悪いことばかりじゃなく,関東のほうでは,空気がきれいに澄むので,月や星がとてもきれいに見えます。夕焼けもきれいですし,朝焼けもいい。あまり早起きしなくても朝焼け見えるなんて,なかなかありがたいことです。
それから,関東に住んでいる方ならば,「富士山」も,やはり冬の風物詩。空気が澄んでいるので,実にくっきりと見えるわけです。季節を問わず,天気がよければ,関東からだと夕刻に夕陽をバックにして富士山が浮かんで見えたりするんですが,やはり,冬。冬こそ,富士見の季節です。
高い展望を望めるビルなどに行けば,当然,ドーンと富士山が見えるわけですが,他にあまり建物がないなら,3階くらいでも十分に見えたりします。三鷹~府中あたりですと,高台に行くと見えたりします。あと多摩川沿いとかね。

大きい道路をわたるときに,高い建物が干渉しないからでしょうか,ちらりと富士山が見えることがあったりします。遠見書房主は,ふだんから富士山探すのが好きで,どっかこのあたりから見えんかな,とキョロキョロしているんですが,通勤途上に「ウォッチング・ポイント」を作っていたりします。アパートとアパートの1メートルくらいの隙間から富士山が見えたりして,なかなかオツなものです。
東京周辺や埼玉,神奈川あたりには,わりに「富士塚」というのが残っていたりします。要は,富士山を模した盛り土(いまはコンクリで固めていたりする)で,高さはせいぜい3メートルくらい,登れば,たいてい富士山が見え,浅間神社のお社になっていたりすることもあります。遠見書房のある三鷹・中原にも富士塚があります。多摩丘陵を散歩していたりすると富士講(集落で富士山を詣でをしたりしていたそうな)の記念碑なども時折見かけたりします。お伊勢参りや落語でおなじみの大山詣でなどと並ぶ,巡礼の旅だったんでしょうね。歓楽街が富士山の周辺にほとんどないことを考えると,伊勢や大山に比べれば,かなりストイックだったのかな,と思われます。

富士講ではありませんが,「大きいもの」に通じるために,さまざまな学問や思想があると思います。大きいもの,とは一概には応えられませんが,別に,神なるもの,という意味ではなく,人間の存在や幸福や真理なども,大きい,永遠の人間のテーマだと思われます。
そこに,チャレンジしているのが,「ナラティヴ」というキーワードだと思います。
今月末になりますが,

「N:ナラティヴとケア」第2号




















出ます。

今回の特集は「カルテを書く」。
「カルテ」=医療記録は,医療従事者ならばだれもが近くにあるものですが,何を基準に書いているのか,なかなかわかりにくいものです。とくにこれと言ったことを考えず,自動的に書いている,ということもよくあるんじゃないでしょうか。
また電子カルテの普及により,カルテと患者-医療者の関係も多少変わりました。ユーザーとして診察を受けるときに,画面をずっと見ているような医師も時折おられますし,「いろいろ聞かれたけれど,診察されてないじゃん」という気分になることもあります。

こうした中から,カルテをどう書き,どう残し,どう変わっていくのか,さまざまに考えたものが,この特集です。

また,特集以外の連載コーナーも,今回も興味深い内容です。

詳しくは,小社目次をごらんください。

http://tomishobo.com/catalog/ca20.html

 

2011年1月7日金曜日

あけましておめでとうございます。

 
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

※

『日本人の知らない日本語』という本が,2010年のベストセラーリストに載っていた。

日本人の知らない日本語日本人の知らない日本語
蛇蔵&海野凪子

メディアファクトリー 2009-02-18
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知り合いから借りた本には,帯がついていて,「130万部突破!」と威勢よく書かれている。日本在住の,在日外国人向け日本語教師によるマンガエッセイというもので,なかなか笑えて,楽しい本であった。もちろん,マンガなので20分もあれば読めてしまうが,日本語勉強的にもとってもタメになった。なんて言うと,褒めすぎで語弊があるが,知らぬこともいくつかあった。この本のネタ元になっている日本語学の本をいくつか読んでいたので,膝の皿が割れるほど「なるほど」を連発したわけではないけれども。
興味深いのは,130万部という数字である。この本には続編もあり,これも100万部を越えているらしい。

日本人の知らない日本語2日本人の知らない日本語2
蛇蔵 海野凪子

メディアファクトリー 2010-02-19
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そもそも100万部を越えるようなベストセラー本というのは,「いったいだれが買っているんだろう」と不思議になるようなものも少なくない。たぶん,ふだん本屋に出入りしているような読者と,また違う種類の読者が買っているのだろうと思う。そういう層に売り込まなければ,100万という数字は難しいように感じる。
一方で思うのは,この100万越えの本が,日本語に関する本だということである。どうもこの本はテレビドラマ化されたらしいので(というか,どういうドラマになったのか……),その影響もあるかもしれない。とはいえ,売れていたから,ドラマ化するわけで,そうなると,日本人はまだまだ日本語に興味があるんだな~などという気持ちになる。どういう層が買っているのかはよくわからないが,こうした本が売れるのは,知的好奇心がまだまだ素地としてあるということだろう。

遠見書房主は以前,業界新聞の記者だったということもあり,いろいろと日本語文法の本を読んだ。一時期は,大学院に行って国文学でも専攻しようかしら,などと思ったものである(一時期で終わってしまったが)。けれども,いまだに日本語をマスターしているとは言いがたい。赤面してしまうような間違いをすることも少なくない。

ここ数年悩んでいることの一つに,「妻の呼称」がある。友人とのやりとりや,格式張った文章のなかであれば,さして悩むことはないのだが,現在は,その中間のあたりの「電子メール」がコミュニケーションのなかで幅を利かせている。当然,私の仕事も電子メールによって情報をやりとりしていることが多く,時には,「妻」のことを書く必要が出てきたりする。
そのときに,「妻」を何と呼べばいいのだろうか。
ま,妥当に「妻」でいいんでしょうけれど。でも,何となく「妻」というと,堅い感じもする。もう少しフランクに行きたいのだ。

刑事コロンボっぽく「うちのカミサンが」などと言ってみたいときもある。でも,まだアラフォーなので「カミサン」と言って,愛される年齢ではない気もする。

「嫁」という言い方もなくはない。ネット上だとわりに「嫁」という言い方を一種の冗談として使うことも多い(そういう場合「ヨメ」とカタカナで表記している)。封建的だと「嫁」という呼称が排斥されて,それを受けての冗談であろう。
間違えて,実際の会話で私の母親の友人相手に使ったら,「嫁とは何ですか」と怒られてしまった。

「嫁さん」だと,なんか郷ひろみの歌みたいだ。

「奥さん」という言い方もあるが,自分の身内に「さん」をつけるのも馬鹿みたいだな,と思う。でも,尻に敷かれている感が出て,哀愁を誘うところもあるかもしれない。

「ハニー」などとアホ面をしつつメールに記してみたい気もするが,きっといろいろなものを失うだろうと思う。「ベイビー」も同様。

英語系であれば「ワイフ」という言い方もある。最近は聞かないけれど,20代前半で勤めていた,当時60くらいの会社の取締役がジェントルな紳士然とした方で,「ぼくのワイフは~」と言っていた。悪くはないが,残念ながら私はまだまだジェントルでも紳士でもないので,似合わなさそうである。

20年近く前まで残っていた「愚妻」などという言い方も今は使われなくなった。使ったとしたら,人間性を疑われてしまうかもしれない。

「うちの大蔵大臣が」などという言い方もあったが,これだと,いまは「うちの財務大臣が」などと使うべきなのだろうか? それとも「官房長官」あたりが,一番の権力者だったりするのだろうか。

そもそも,「妻の呼称」には,ジェンダーの問題がつきまとう。なるべくならフェアな人間と見られたい欲望があり,できることならジェンダーフリーな人間であると思ってもらいたい。いちいち悩んでいるのも,そのせいである。
相手が私の妻のことを知っている場合には,妻は旧姓で仕事をしているので,その名前を使うというのが,よくある手だが,すべての人に使えるわけではない。
それゆえ,「同居人」という言い方を思いつき,わりに使っているのだが,子どもが生まれ,同居人が増えたので,混乱をしてしまう。同居人A,同居人Bとしたこともあるのだが,もう意味不明である。そもそも文脈として「妻」とわかるような文意を,その文章が内包していればいいのだが,そうでないと,読み手の混乱を助長してしまう恐れもある。

「相方」と呼ぶのは,比較的若い世代のような感じがある。いいなあ,と思ってしまうのだが,関西弁で言うべきのような気もし,なんとなく使えない。「相棒」だと,水谷豊が出てきそうだし。BLじゃないか,それじゃ。

「うちのは~」なんていう言い方はあるが,これは封建的だしな。

以前,発言小町だったかと思うが,夫を旦那と呼ぶか,主人と呼ぶか,あるいはそのほかか,などという議論があり,盛り上がっていた。女性のほうも,いろいろと悩んでいるみたいだ。

うちの「妻」は,私のことを「パートナー」と呼称していた。
とある人から「パートナーと呼んでいる,その人は男性なの? 女性なの?」と聞かれたらしい。その人が言うには,英語圏では「パートナー」という場合,同性愛のカップルであることが多いのだそうだ。

結局,答えはいまだ見つからない。残念なことに,『日本人の知らない日本語』にも,あるいは他の日本語学の本にも,ベストな回答は載っていないままでありますね。

※

ともあれ,今年もよろしくお願いいたしまっす。

 

2010年11月6日土曜日

【新刊】『周産期のこころのケア』【2カ月ぶり】

新刊を出します。

『周産期のこころのケア』
――親と子の出会いとメンタルヘルス
永田雅子著
定価2,100円(税込)、160頁、四六版、並製




「周産期のこころのケア」――まさに内容=タイトル,そのまんま,のものです。いわゆる「マタニティブルー」への心理的援助の対応と理論といえばいいでしょうか。
長年の永田先生の実践と,同分野における精力的な実証研究がその元になっています。

その一覧がありますが,

永田雅子・永井幸代・側島久典・斎藤久子(1997)NICUにおける心理的アプローチ―極低出生体重児の母親の心理過程.小児の精神と神経, 37(3), 197-202.
永田雅子 (1999) 子どもをなくした家族への支援の実際―臨床心理士として.周産期医学(特集:新生児死亡),19(12), 1552-1557.
Nagata M, Nagai Y, Sobajima H, Ando T, Nishide Y, Honjo S. (2000) Maternity blues and attachment to children in mothers of full-term normal infants. Acta Psychiatrica Scandinavica, 101 (3), 209-217.
永田雅子 (2001) 自分自身への問い.Neonatal Care, 13(7), 646-647.
永田雅子(2001)胎児診断が生み出すもの.Neonatal Care, 14(3), 184-185.
永田雅子(2001)子どもの出会いと不妊治療.Neonatal Care, 14(8), 678-379.
Nagata, Nagai, Sobajima, Ando. (2003) Depression in the mother and maternal attachment- result from a follow-up study at 1 year postpartum. Psychopathology, 36 (3), 142-151.
永田雅子(2003)心のバランス.Neonatal Care, 16(5), 390-391.
Nagata M, Nagai Y, Sobajima H, Ando T, Honjo S. (2004) Depression in the early postpartum period and attachment to children in mothers of NICU infants. Infant and Child Development, 13 (2) , 93-110.
永田雅子(2006)新生児とその家族への看護と支援―臨床心理士.周産期医学, 36(6), 673-375.
永田雅子(2006)妊娠中からの心理的サポート.臨床心理学(特集:母と子:周産期と乳幼児期への心理的援助).6(6); 739-744.
永田雅子 (2009) 周産期における心理的ケアが母親のマタニティブルーズに与える影響-10年後の再調査から.FOUR WINDS乳幼児精神保健学会誌創刊号 56-61.
永田雅子(2009)多職種との協働―臨床心理士.周産期医学39(9), 1282-1286.


なんと,13本。
こんなものをギューーーーっと圧縮し,わかりやすくまとめたもので,入門書ながら,濃い内容となっております。
心理援助職の方はもちろん,助産師,看護師,産科医,小児科医など必読のものです。

詳しくは,小社HPへ。



さて,周産期へのこころのケアは,それほどの大人数の心理職で行われているわけではないですが,勢力的に行われている分野のひとつ。

今年出された「周産期医療体制整備指針」http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T100128G0021.pdfにも,「臨床心理士等の臨床心理技術者を配置すること」と明記されています。(これはすごいことですね)


この分野を牽引してきたのは,橋本洋子先生でしょう。

NICUとこころのケア―家族のこころによりそって (メディカ・マイブックシリーズ)NICUとこころのケア―家族のこころによりそって (メディカ・マイブックシリーズ)
橋本 洋子

メディカ出版 2000-03
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乳幼児精神保健の新しい風―子どもと親の心を支える臨床の最前線 (別冊発達 (24))乳幼児精神保健の新しい風―子どもと親の心を支える臨床の最前線 (別冊発達 (24))
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カンガルーケア―ぬくもりの子育て小さな赤ちゃんと家族のスタートカンガルーケア―ぬくもりの子育て小さな赤ちゃんと家族のスタート
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メディカ出版 2006-11
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本書も,これにあやかって,大きく広がってくれればありがたいです。
 

2010年8月23日月曜日

ナラティヴ・時間・コミュニケーションという新刊がでます

 
今週 8月26日(木)~28日(土)まで,日本ブリーフサイコセラピー学会が長崎で行われますが(詳細),それに合わせ(?),関連書籍を刊行いたします!
(当然,遠見書房では社運をかけて,長崎の大会に展示販売をする所存であります)

これですッ!

野村直樹著
『ナラティヴ・時間・コミュニケーション』




なかなか説明しにくい本なのですが,うううむ,といろいろと考えさせてくれる,そんな本です。イメージが広がるというか,視野が広がるというか。直接的に,臨床がうまくなるとか,そんな本ではありませんが,ナラティヴについてご興味のある方には,ぜひぜひ,ご一読いただきたいものであります。

野村先生は,文化人類学者でありますが,確か,アメリカにおける博士論文が,精神病院や統合失調症に関するものであったそうです。
その後,ナラティヴ・セラピーに関連する研究をされ,こんな本や,あんな本を……

ナラティヴと医療ナラティヴと医療
江口 重幸 江口 重幸; 野村 直樹; 斎藤 清二

金剛出版 2006-12-15
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セラピストの物語/物語のセラピストセラピストの物語/物語のセラピスト
小森 康永 野村 直樹 野口 裕二

日本評論社 2003-03
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ナラティヴ・セラピー―社会構成主義の実践ナラティヴ・セラピー―社会構成主義の実践
S・マクナミー K・J・ガーゲン 野口 裕二

金剛出版 1998-01
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会話・言語・そして可能性―コラボレイティヴとは?セラピーとは?会話・言語・そして可能性―コラボレイティヴとは?セラピーとは?
ハーレーン アンダーソン Harlene Anderson

金剛出版 2001-11
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ナラティヴ・プラクティス  現代のエスプリ433ナラティヴ・プラクティス 現代のエスプリ433
小森 康永

至文堂 2003-07
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20世紀を代表する知識人であるグレゴリー・ベイトソンと会ったときの話が興味深く,こんな本を企画したこともあります……

やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう!やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう!
野村 直樹

金剛出版 2008-06-17
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ベイトソンは,コミュニケーション論の代表的論者ですが,「新しいコミュニケーション」学とも言える,ナラティヴ論に深くコミットしている野村先生は,あなどりがたいところがありますね。

こうした「野村ワールド」の延長線上としてあるのが,「時間」なんだそうで,本書はそれについて,いろいろと述べられています。知的好奇心が刺激される!,そんな本です。

目次など詳細は,小社のHPをごらんください。

長崎のブリーフサイコセラピー学会総会で売ってます。もちろん,2週間内外には,全国の書店さんで並びますので,よろしくお願いします。
交通費,元取れるかしら……