遠見書房のメルマガ

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2010年4月27日火曜日

富士山マガジンで,売り出します

 
富士山マガジン・サービスって,ご存知でしょうか?

http://www.fujisan.co.jp/


新大陸がアマゾンならば,こちとら,富士山でぇ,と命名されたのかは定かではありませんが,雑誌を中心にした専門販売web shopです。
定期購読専門ですが,バックナンバーも買えます。

ともあれ,なかなか興味深いサービスでして,サービス開始当初より,実は遠見書房主は,会員であったりします。

興味深いのは,「デジタル雑誌」も用意しているところでありまして,ネット上で,いろんな雑誌を読むことができます。

というなか,遠見書房の雑誌も,富士山マガジンで扱うことになりました。

まだ,デジタル雑誌化までは考えておりませんが,近いうちに,やってみたいなあ,とも思っており。。

それと,アフィリエイトもあります。

アマゾンなどで,定期購読はメンドウ(実質できない)ですが,こちらだと,可能です。

遠見書房だけではなく,その他専門出版社もかなり入っております(というか,そのあたりがひと段落して,こちらに話がきたのでしょうが,,)。

ぜひ,ご活用ください。
 

2010年4月15日木曜日

子育て支援の本,出します

 
きょう,HPでは告知し,アマゾン等でも予約を開始しておりますが,子育て支援者の皆さんに向けた本,出します!



タイトルは,

『心理学で学ぶ! 子育て支援者のための子育て相談ガイドブック』

著者は,神村富美子さん。子育て支援・子育て相談を中心に活躍されている臨床心理士です。

詳しい内容は,小社HPをチェックしてくださいますとありがたいです。

子育て支援の本,いろいろと類書があります。ウワサだと,心理臨床学会の子育て支援委員会関係の本が出るとか出ないとか。

そんななか,本書の特徴は,ズバリ,「親との関係性」に焦点を当てたところでしょうか。
もちろん,子育て支援には,下の本のような,

保育の場における「気になる」子どもの理解と対応―特別支援教育への接続保育の場における「気になる」子どもの理解と対応―特別支援教育への接続

おうふう 2010-04
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(この本,別の会社で2006年に出ているのですね。同じタイトルで……。現在は,おうふう(http://shop.ohfu.co.jp/i-shop/product.pasp?cm_id=197045&to=pr)で出されているようです。な,なにがあったんでしょうか……)

「子ども」に焦点を当てたようなものも多いです。当たり前ですが。

が,子育て相談の相手は,子どもよりも,親であることが断然多い。
たぶん,ニーズは,「気になる子をチェックしたい」というようなニーズと,「親との話し合いをなんとかしたい」というようなニーズに,二分されているんじゃないかな,と思います。

ともあれ,子育て支援が広がっていて,保育園や幼稚園などでも「子育て相談しますッ」みたいなこと,よく書いてあったります。「うちの子,いつまでの指噛みがあって」というようなレベルの相談でしたら,子育て支援者の方々はやはり専門家,いろいろとアドバイスができるかもしれません。
が,過酷な現実的な問題(たとえば,貧困だとか虐待やネグレクトだとか)もあったり,なかなか一筋縄でいかぬところがあるようです。

というわけで,本書は,ここをウリにしたものです。

「子育て支援者」というと,何とも馴染みがない言い方ですが,要するに,保育園や幼稚園,小・中学校の教員,学童などなどです。もちろん,スクールカウンセラーなども(ある意味では)含まれることでしょう。

それから,本書には,ほんとうにたくさんの相談ケースが載っており,それもウリです。「お,これ,うちと同じだ!」というようなこともあるかもしれません。

ぜひ,子育て支援者のみなさん,子育て支援のアドバイザーなどをされている方などなど,本書をお読みいただけるとありがたいです。
また,保育士や幼児教育の大学・各種専門学校などでの「カウンセリング」や「心理学」のテキストとしても,ぴったりだと思います。
 

2010年4月13日火曜日

グリーンバーグ先生のEFT ワークショップ

 
岩壁茂先生からの情報です。

グリーンバーグ先生のエモーション・フォーカスト・セラピー ワークショップが開催されるそうです。

詳細:
http://sites.google.com/site/siwakabelaboratory/home/integration/greenbergws


日時 2010年5月8日(土曜)・9日(日曜)
・8日:13:30~18:30
・9日:10:00~16:30

会場 ルークホール (JR 四谷駅 東京メトロ 南北線 丸の内線 徒歩5分)
※当日は通訳がつきます。

参加費 一般 25,000円 大学院生 22,000円



一瞬,ギョッとするお値段ですが,2日分,合計10時間ほどと考えると,妥当な値段かな,と思います。


この前の週に,仙台でもグリーンバーグ先生のWSを行うそうで

日時 2010年5月1日(土)・2日(日)
・1日:10:00~16:00(昼休憩1時間)
・2日:10:00~16:00(昼休憩1時間)

会場 ショーケー本館ビル (地下鉄「五橋駅」 南1番出口より徒歩1分)

参加費 一般 25,000円(家族相談士養成講座受講者 23,000円) 大学院生 20,000円



こちらも,どうぞ。
詳しくは,上記HP(岩壁研究室内)をご覧くださいませ。


エモーション・フォーカスト・セラピーは,ま,感情焦点化療法などと訳されますが,ロジャーリアンの最先端というべき(と,言っていいんかな)技法です。
こんな本もあり。

感情に働きかける面接技法―心理療法の統合的アプローチ感情に働きかける面接技法―心理療法の統合的アプローチ
Leslie S. Greenberg

誠信書房 2006-08
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もちろん,実践者ではないので,比較できないのですが,日本人向けのセラピーのような気がします。(認知療法とかって,うまーく関係性ができないと,日本人,あまり向いていない気もしますが,どうなんですかね。言い含められた感ばかりが募るような。。。)

 

2010年4月12日月曜日

井上ひさしさん逝去

井上ひさしさんが亡くなったそうな。
75歳。

いろいろと考えたのだが,私が一番,影響を受けた作家といえば,たぶん,井上ひさしなんだろうと思う。井上ひさしの小説は,たぶん,ほとんど読んでいると思う。エッセイの類だと,半分くらいは読んでいて,戯曲はほぼゼロ(どうも,読みなれず……)。ともあれ,小説については,作品リストをチェックしたわけではないのだが,古本屋アサリなどをして集めていたこともある。

「ひょっこりひょうたん島」の台本を作っていたのが,井上ひさしである(と早逝した山元護久である)。当時の筒井康孝とか,小林信彦などという同世代の作家の日記やエッセイなどを読むと,「ひょっこりひょうたん島」を皆が面白がって見ている記述がよくある。すごい才能が現れた,というようなことも書いてあったりする。

井上ひさしの最初の処女長編は,「ブンとフン」である。

ブンとフン (新潮文庫)ブンとフン (新潮文庫)

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児童文学としてかかれたものだが,この本は,さまざまな実験文学の要素が取り入れられていて,現代文学の最高峰の一つであると,個人的には思う。子どものときに読んでいたら,チンプンカンプンだったかもしれない。

この「ブンとフン」の上を行くのが,

吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)

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吉里吉里人 (中巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (中巻) (新潮文庫)

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吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫)

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「吉里吉里人」は,多様な記述方法を使っていて,読み手を幻惑する。書くとか,ナラティヴとか,そういうものに興味がある人は,必読しておくべきものの一つであろう。と,もう,断言してしまう。
同時代の作家だと,筒井康隆のほうが圧倒的な人気があるだろう。筒井にはカルト的なファンが多く,評価も高い。筒井の『虚航船団』などは当時の現代文学の世界的な水準の中でも際立った存在だと思う。
だが,筒井康隆に比べても,井上ひさしがこの時代にやっていることは,かなり先駆的なものである。
とはいえ,のどかな(でも悲劇的結末が多い)小説群も多く,それがカルト的人気をえなかった要因なのかもしれない。土着的な要素も強いし。

日本語そのものに井上ひさしは興味があり,それが色濃く小説にも投影されているが,日本語や文章に関連するエッセイや論評も数多い。かなり強迫的な人なので,外れが少ないのも特徴である。

井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)
文学の蔵

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最初に読んだのは,中2の夏だった。
私はその夏に,

偽原始人 (新潮文庫)偽原始人 (新潮文庫)

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を読んだ。家族旅行で行った富士五湖旅行からの帰り道の,高速バスの車中にて,だった。本が嫌いだった私にとっては,本当に大した偉業のように思えた。まさか,将来こんな仕事につくことになるとは……

合掌。
 
 

2010年4月7日水曜日

【関西・山陰出張まとめ】ほんと,ぐだぐだ日記みたいなもんでスイマセン

 

金土日かけて,関西と米子に行ってまいりました。決して遊びに行ったわけではありません。もうここで言い訳気味なことを言っていますが,あくまでも仕事でございます。


初日は,朝5時に起きて8時前の新幹線に乗り,京都へ。京都の書店さんに挨拶をしてきました。アポもとらずに朝っぱらからお伺いしましたが,本当に皆さん,ご対応いただきまして,ありがとうございました。
京都はよい本屋さんが多いですね。流石,という感じです。

大阪の書店さんも,何軒もよりたいとピックアップしていたのですが,時間切れにて,1軒のみにて終了してしまいました。効率的に回れるよう準備しないとよくないですね。反省です。

さて,梅田発15時の高速バスに乗り,一路,米子へ。車中爆睡。渋滞がたたったらしく,予定より1時間弱遅れて,米子着。

米子といえば,あの方,という感じですが,その御方と,一献。いや,いや,楽しい一日であります。思春期心性などについていろいろと興味深い話を伺い,心の中にメモす。食べ物もウマイです。

で,翌日。
朝ちゃんと起きて,レンタカーを借りて,大山へ。つか,仕事じゃん,などということもあるが,いいのです。仕事です,これも。などとなぜか,持っているのは,スキー靴。スキー板。中国地方の最高峰 大山は,山スキーのメッカでもあるのですね。当然,行かねば。
天気予報では「晴れ!」となっていたのに,大山の登山口はなんと雪。ウゲゲゲ。日ごろの行いが悪いのなあ。なんか,一人で山に遊びに行って見事に晴れたことは数えるほどしかない。というか,大体,雨男ですわ。

事前に情報を入手していたものの,例年だと登山口近辺から雪がついていて,スキーを履いたまま上がれるとのことだったが,今年の大山は雪が少ないようで,すでに夏道が出ている。あちゃー,アイゼン持ってくればよかったと猛烈に反省しつつも,板を担ぎ,スキー靴にて歩行開始。そのうち雪,出てくるだろう。雪が出てきたら,スキーで登ればいいのであって,そうなればアイゼンは不要。なんて想像をしていたんですが,そのまま,頂上まで……。雪,全然なかったです。スキー靴,すげえ重いっす。雪が降っていたものの,気温がさほど低くなく,それが幸いし,アイゼンなくとも何とか登れました。
さて,板。これが無用の長物になりそうなわけですが,沢筋には残っているようで,頂上から降りてくる途中の,8合めあたりから,沢筋に降りて滑ることに。上のほうは狭くてガリガリでしたが,100メートルくらい降りると,昨日から降っていた雪のせいか,楽しい。パウダーとまでは行きませんが,快適に滑降しました。結局,元谷避難小屋辺りまで滑れたらしい。
山を振り返ると,



やはり曇り。。

その後,大神山神社奥宮を経て,大山寺,登山口まで戻る。全行程4時間ほどのなかで,快適滑走をしていたのは正味30分くらいなもんでしょうかね。。トホホ。境内を板を担いで歩く男は,観光客の方に相当に不審な目で見られました。


さて,仕事。
米子市内に戻り,「今井書店・本の学校」さんに伺う。
なんで,今井書店さんだけ実名出すのか,というのもアレなのですが,佐野慎一先生の「ほんころ(下記)」で熱く描かれたり,昨年は,菊池寛賞を取ったり,となんか面白い展開をしているからなんですねえ。

だれが「本」を殺すのか〈上〉 (新潮文庫)だれが「本」を殺すのか〈上〉 (新潮文庫)

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正直,米子という町は,わりに寂しいところです。大きな産業もなく,人口が爆発的に増えているわけでもなく,駅前の商店街もシャッター街というほどでもないにしろ,わびしい。いろいろと厳しいな,と思います。
こういうところだと,郊外型店舗が活況を呈していたり,ということもあるかもしれませんが,やはり,そもそもの人口の少なさは,高齢化を進ませ,購買力の低下を意味させるのでしょう。
それと,正直,本屋さんの郊外型店舗というと,なんとも味気のない品揃えで,遠見書房のような専門書畑の,超弱小版元にはまったく関係のないような場所です。
上記,今井書店・本の学校さんも郊外型の店舗でして,ホントのところ,どうなんだと,思っていたわけですね。

ところが,えーー,これが,すごいいい本屋さんでした。
200台くらいは入る駐車場があるのですが,土曜の午後で,ほぼ満杯。出入りも激しいです。店内に入ると,子ども向けのイベントを開催していたためとはいえ,かなりのお客さんが入っていました。密度的に言えば,同じ時間の都心のメガストアのような活況ぶり。書店の棚も,細かくジャンルに分かれて本が並んでいて,書店員さんが,売っている本がよくわかっているのだなあ,という感じがしました。売れるのはこの辺りが原因かもしれません。わからないけど。
当然ですが,遠見書房の本もありました。

ともあれ,これからの地方の本屋さんは,こういう感じになると,いいのになあ,と強く思いました。希望が湧きます。これだけでも,米子にきた甲斐があったというものです。


仕事2:
米子在住の臨床心理の先生,3人と飲む。これも楽しい一夜でありました。皆さん,ありがとう! いい本,作りましょう。


さて,最終日。だらだらと起き,朝飯を食し,帰宅に入る。大阪に寄ろうと出たものの,気づいたら11時半の「特急やくも」しかなく,……そのまま電車を乗り継いで,鉄ちゃんのごとく帰宅。東京着,18時。。。わりに鉄ちゃんなのかも,私,などと思う。

昼寝しつつ,下記を読破。

生き残る判断 生き残れない行動生き残る判断 生き残れない行動
岡真知子

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超絶面白かったです。緊急支援をやるひとの必読書かも。

=Special Thanks

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2010年4月1日木曜日

武井麻子先生の特別講演会があるそうです

 

早いもので,もう4月。
今日はウソつかなくちゃいけない日ですね。
会社がやばいとか,不渡り出したとか,そんなジョークが頭に浮かんだのですが,洒落にならなそうなので,やめておきます……。ちゃんと支払いしてますよ。。

さて,東京の城東地区(墨田区ですね)にある先駆的な(といっていいでしょう)施設,クボタクリニックの主催で,今月27日,19時から,武井麻子先生の特別講演会があるそうです。

場所は,なんと,東武ホテルレバント東京3階,龍田の間(JR錦糸町,北口徒歩3分)。豪華なとこだなあ……。

タイムスケジュールとしては,

19:05~アステラス製薬の話
19:25~武井先生「感情労働としての精神科医療 ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか」

講演会の後,情報交換会もあるようです。


そして,なんと,参加費は無料! 申し込みは不要でして,直接会場へ……とのことなのですが,もしかしたら,資料代くらいはかかるかもしれません。

スケジュールをご覧になってもわかるとおり,薬屋さんのバックアップがあるようなので,内容的にはもちろん,専門家向けの内容でしょう。
というようなところなのですが,ぜひ,ご参加ください,と,クボタクリニックの方から情報をいただきました。

武井麻子先生といえば,精神科看護におけるカリスマ。何度かお会いしたことがありますが,柔らかいなかにも切れ味鋭いコメントをされます。集団精神療法などにも精通され,ナラティヴ界隈でもけっこう名が通っているという,精神科看護業界随一の人物といってもどこからもクレームはこないでしょう。

とはいえ,製薬会社さんが人集めをしている(当然,ドクター向けなんでしょうね)研修会なので,どうも集まりが悪いとかで,ブログに情報を掲載することになりました。

私も伺おうかな,と思っています。

ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代ひと相手の仕事はなぜ疲れるのか―感情労働の時代

大和書房 2006-12
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