イタリア精神保健改革の父。フランコ・バザーリアです。
精神病院をなくしたイタリア。もちろん,すべての精神病院がなくなったわけではなく,一部私立病院があるはあるらしいのですが,ともあれ,地域で精神疾患の患者さんを治癒するという,きわめて先進的な試みを行っています。
で,そのバザーリアの伝記的映画『むかしMattoの町があった』を町田市・町田市民フォーラム会館 3Fホール で,7/19(金)18時から上映されます!
主催するのは,社会福祉法人クラブハウス町田。故中村正利先生の意志を,門脇姉妹さんが,いまも受け継いでおります。
あらすじは,
主役は3人。イタリア精神保健改革の父、“フランコ・バザーリア“。アメリカ進駐軍に凌辱された女性から生まれた“マルゲリータ”。旧ユーゴでファシストとナチスに蹂躙され家も肉親も失った“ボリス”。 1961年、ゴリツィア県立精神病院長に赴任したバザーリアは、小さな檻に閉じ込められていたマルゲリータに顔を近づけたとたん、唾を吐きかけられる。独房のベッドに15年も縛り付けられているというボリスを回診すると、屈強な看護師たちに取り押さえられた立ち姿のボリスの汚れた股間に、ホースの水が無遠慮に掛けられている。バザーリアは、ゴリツィア病院の収容所臭さをなくすことに、心血を注いでいく。
こんなバザーリアに、マルゲリータやボリス、他の患者たちの頑なな心も、徐々に緩みはじめる。バザーリアの試みが順調に行き始めたころ、状況を一変させるような事件が起こり、 バザーリアは病院を追われてしまう。
1971年、バザーリアはトリエステ県知事から、県立サンジョヴァンニ病院長になってほしいと口説かれる。「白紙委任状」(つまりカネを出しても口は出さないということ)を条件に、院長を引き受ける。マルゲリータもボリスも、サンジョヴァンニ病院の入院者として登場する。やがて病院は縮小されて、代わりに24時間オープンの町なかの精神保健センターに機能が移される。1978年、イタリア中のマニコミオ(精神病院)を廃止する新しい精神保健法(180号法)が、国会ほぼ全会一致で成立。マルゲリータもボリスも、紆余曲折を経て人間として復権を果たす。しかしその2年後バザーリアは、脳腫瘍で死の床につく。
なんて感じ。
3時間を超える長大作だそうですが,すんごく面白そうです。見たい。
空席あれば当日も可だそうですが,事前予約も可能で,
メール club.h.machidonguri@gmail.com
FAX 042-725-1445
どちらかの方法で、7月16日(水)までに
① お名前 ②ご連絡先(電話番号)をお知らせください
※空席があれば、当日参加も可能です。
【参加費】 1,000円(当日お支払ください。)
【問い合わせ先】 社会福祉法人クラブハウス町田
Mattoの会映画上映係
電話 042-721-0402
へご連絡を。
『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ』
イタリアの現状は,
精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 大熊 一夫 岩波書店 2009-10-07 売り上げランキング : 30397 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
が詳しい。いい本です。
こんな雑誌も最近出ましたね。
刺激的です。
統合失調症のひろば 1 統合失調症に治療は必要か? (こころの科学 Special Issue) 高木俊介 日本評論社 2013-03-11 売り上げランキング : 33198 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おっと,映画のチラシも貼っておきます。
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