遠見書房のメルマガ

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2009年4月2日木曜日

4月は持ち込みが増える?

 
昨日はエイプリルフールで、グーグルが川柳を読んだり、なんかいろいろ楽しかったので、遠見書房としても一つオオボラを吹いてやろうかとも企んだのですが、洒落にならんオオボラばかりしか思いつかず、自らのルサンチマンというか業の深さを思い知った遠見書房主でございます。

さて、新年度になりました。

あちこちでこれから新人歓迎会なのか研修オリエンテーションなのか、明らかな新入社員然としたスーツをきた若者がたむろっていたりします。なんで新入社員というものはあんなにすぐにわかるんでしょうね。不思議です。
そんな新年度になると、不思議と本の持ち込みが増えるという説があります。そんな説、だれが唱えているんだといわれても、私です、としか答えようがないのですが、なんか多くなるなあ、と思います。
まあ、私のことをご存知の方が大学の教員の方が比較的多いので、春休みの3月の多少ゆとりのある時期に、「よし、本を書いてやろう」などと発起され、私たちに企画書をよこす、ということもあるかもしれません。同様に、夏休み明けの9月ころも持ち込みが多いですからね。ま、こっちは学会で発表して好評だったから本にしたい、などというニーズもあるかもしれませんが。
かくいう労働条件的なものもありますが、やはり、春はなんとなく萌えてくるものがあるのでしょう。よ~し、新しいことやってやんぜ、みたいな。それで思いつくのが「本」やら「論文」やら「研究」なのでしょう。

この時期にとても投稿が多くなる、なんてこと、どの学会でもあるのでしょうか。

編集者として、論文の執筆という生業についてとても興味があります。
こんな本を作ったことがありますが、

初心者のための臨床心理学研究実践マニュアル初心者のための臨床心理学研究実践マニュアル
津川 律子

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いまだによく売れているようで、ありがたいです。まあ、津川先生と遠藤先生といういまをときめくお二人の競作なので、細かいところにまで目端が利いていて、実に良い本になりました。

最近(でもないですが)の本ですと、よく書店さんに並んでいるのが、

心理学論文の書き方心理学論文の書き方
松井 豊

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でしょうか。あとは、

心理学論文の書き方―おいしい論文のレシピ (有斐閣アルマ)心理学論文の書き方―おいしい論文のレシピ (有斐閣アルマ)
都筑 学

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ですかね。。。
っていうか、同じタイトルなんですね、これ。

あとは

心理尺度のつくり方心理尺度のつくり方
村上 宣寛

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心理学実験法・レポートの書き方 (心理学基礎演習)心理学実験法・レポートの書き方 (心理学基礎演習)
西口 利文 松浦 均

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なんかもよく並んでいたり。

まあ、でも、学生さんとしては、「テンプレ」みたいなものがほしいだけかもしれませんけれどね。適当なキーワードを入れると、勝手に卒論を自動生成してくれるような。

論文を書くのにはどうしたらいいのか、と、とあるとてもよく投稿されている某旧帝大教授の先生にざっくばらんにお尋ねしたところ、

「論文を読めばいいんですよ。たくさん読めば、書き方もわかるでしょ。書き方がわからないとか、意味がわからない」


と仰っておられ。
皆さん、ぜひ、たくさん読んでください。

多忙な日常を送られている方にとれば、なかなか論文や本を書こうなんていう意欲はわかないでしょう。
とはいえ、基本的に専門職は専門職業界に新しい知見が得られたらそれを情報として公開しなくてはならないという暗黙のルールがあります。その共有の枠組みが「専門職」なのでしょう。実践家-科学者モデルか、科学者-実践家モデルかは別にして、定期的に知見を論文にまとめることは、精神衛生上好ましいことかなと思われます。

出版のご用命は遠見書房まで。
ぜひ。

ご用命ついでに、メルマガご希望の方がおられましたら、mailmaga@tomishobo.com まで空メールを送ってくださいませ(なんの関係が)。

 

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