日曜日の話。
ETCはどこまで行っても1000円である。なので……というわけでもないのだが、福島県桧枝岐(ひのえまた)村まで行ってきた。
西那須野インターを降りて、下道を爆走100キロである。あんまETCのありがたみもないのだが、まあ、でも1000円だ。
村人たちが歌舞伎をしたり、平家の落人伝説があったり、ソバで有名だったりする桧枝岐村であるが、遠見書房主はこの村が好きで、年に1度くらいは行く。福島の南会津、隅っこの端っこのような場所ある村は、村の中心を通る国道352号線が冬の半年通行止めになるからか、盲腸のような感じである。352号線はそのまま行けば新潟のほうへ抜けていく道で、とても気持ちのいい道であるが、ほとんど人家はないし、東京から一番近い秘境みたいな場所である。
で、この村にきて何をするかと言えば、会津駒ケ岳への登山であります(燧ケ岳の登山口もあり)。私を含む、オヤジ3人で山スキーとしゃれ込んだわけです。
山スキーというのは、まあ、登山をして(人力で)高度を稼ぎ、うんで、スキー板で降りてくる、という遊びでして、深田久弥の日本百名山にもあげられている会津駒ケ岳はけっこうメジャーな山スキールートだったりします。
夜中の1時半に家を出て(あちこち回り道をしまして)、朝7時すぎにふもとに到着。支度をして、登り続けること、約5時間。われわれが見たものは……
ホワイトアウト……。
ほんとうは、右の辺りにドーンと山頂が見えるんですが、まったく見えねえ。
あと標高差100メートルくらいで頂上のはずなんですが。
写真にはもちろん写らないのですが、けっこうな風も吹いておりまして、小雪というか、小吹雪の模様。ま、さすが四月なので、命の危険という感じはないのですが、平均年齢40歳、扶養家族合計7人……というメンバーにとっては悩みどころの天候であります。
「降りますか」
「そうっすね」
とそそくさとスキーにて下山決定。
1時間半ほどで登山口へ戻ってきましたが、当然のように、登山口辺りは晴天(泣)……。山頂は見えませんが、雲の感じを見ますと、晴れてそう……。
「いいもんね、私ら、登ったこと何度もあるもんね」
と慰め合う3人。
いやでも、面白かったですよ。
温泉もありますし、桧枝岐は本当にすばらしい。
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会津というところは、私のイメージのなかで、地方出版社が多いところである。会津なんというと、面積は広いが、猪苗代湖と山ばかり……という感じで、商売になるのかしら、と思うのだが、若松にある歴史書の雄である「歴史春秋社」なんていうのが有名です。
桧枝岐のある南会津にも「奥会津書房」という出版社がある。
大歴史学者 赤坂先生の本などもあったりします。しかも、イザベラ・バード関連。
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なんか、「血」があるんですかね。それとも「地」というべきか。
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