どうも。遠見書房主です。
私淑する野村直樹先生のベイトソン・セミナーがあるそうです。
しかも、盟友(?)若島孔文先生の主催で。
これは刺激的な会になるはずです。
東京・晴海、3月14日。
ぜひ、お近くの方で興味のある方は足を運んでくださいませ。
詳しい内容は以下のとおりです。
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第36回 ブリーフ・セラピー研究会主催定例研究会
テーマ:「ベイトソン・セミナー」
講師:野村直樹
名古屋市立大学 大学院人間文化研究科教授
日時:2009年3月14日(土)10:15~17:00
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■ご案内(以下、野村先生ご本人から頂いたものです)
「20世紀最大の思想家」といわれるグレゴリー・ベイトソンが今日の臨床科学に
及ぼした影響は大きい。生物からヒトの社会まで射程に入れたベイトソンの認識論を
もとに臨床科学はこれまで理論と技法の目覚しい発展を見せた。逆説的介入から
ナラティヴ・セラピーまで、ベイトソンと無縁のできごとはほとんどない。その理由は、
コミュニケーション、学習、生存、変化、客観性など、必ず直面し避けて通れない
テーマがあるからだ。臨床科学はこれからもベイトソンという豊かな鉱脈から貴重な
資源を掘り当てていくだろう。そういうベイトソンの魅力に再度迫ってみたい。
このセミナーの目的はベイトソンについて物知りになることではない。
課題について対話的思考を経験すること。また、自分という土壌でベイトソンの認識論
(how to think)という種子を植え育ててゆくこと。
したがって、「自分は分かっていないから」と遠慮する必要はまったくない。
進んで参加し手を挙げてもらえればと思っている。
【セミナーの形式】
セミナーの形式は、午前中の講師紹介とレクチャー、午後の討論、ディスカッションで
構成されます。午後は参加者の一人が『精神の生態学』の中の論文を一つ選び
ラフなレジメを書き、簡単に発表、話題提供頂きます。それを起点に討論、
ディスカッションを始めます。
参加者は全員発表者が決めた論文に前もって目を通すことが求められます。
参加予定の方々と、当日の約1ヶ月前からメールで通信を始めます。
なおレジメの用意をしてもいいという人は応募時にお知らせ下さい。
論文選択の事前の打ち合わせをします。
(*スタッフより:当日使用論文に関して、「精神の生態学」をお持ちでない方には
PDFファイルなどでご事前に送付いたします。)
■プログラム
午前中10:15~
1.講師自己紹介
2.話題提供 「ベイトソンの魅力」
午後13:45~
3.参加者のレジメ発表
4.ディスカッション
5.参加者からの印象を聞く
■講師:野村直樹先生
■講師紹介:
名古屋市立大学 大学院人間文化研究科 教授
サンフランシスコ州立大学卒業 コミュニケーション学 M.A.
スタンフォード大学大学院博士過程卒業 文化人類学 Ph.D
著書
『やさしいベイトソン』(金剛出版, 2008年, 単著)
『ナラティヴと医療』(金剛出版, 2006年, 共編)
『セラピストの物語/物語のセラピスト』(日本評論社, 2003年, 共編)
『ナラティヴ・プラクティス[現代のエスプリ433]』(至文堂、2003年、共編)
H.アンダーソン著 『会話・言語・そして可能性』(野村直樹他訳、金剛出版、2001年)
『ナラティヴ・セラピーの世界』(日本評論社, 1999年, 共著) マクナミー他編
『ナラティブ・セラピー 社会構成主義の実践』(野口、野村訳、金剛出版、1997年)
■日時:2009年3月14日(土)10:15~17:00(開場:9時45分)
■会場:ホットプラザはるみ http://www.chuo-hot.com/
住所:中央区晴海五丁目2番3号
電話:03-3531-8731
■定員:30名
■主催:ブリーフ・セラピー研究会
■参加費:¥4000(税込)
※お申し込み後、折り返し振込口座をご連絡いたします。
お手数ですが事前のご入金をお願い申し上げます。
■参加資格:ブリーフ・セラピー研究会会員
受講されたい方は会員になっていただきます。
年会費3000円/税込(今回新規ご入会の方は2010年6月末日まで会員です)
※2009年度[「ベイトソン・セミナー」以降にご入会いただいた皆様につきましては
2010年6月末日まで会員の権利が継続されます。
■お申込み先: briefcoaching@yahoo.co.jpこちらへ以下の項目をメールにて
ご連絡下さい。
1.氏名
2.メールアドレス
3. 所属コーチ団体または企業名
4.懇親会参加・不参加(どちらかを削除下さい。)
5.研究会タイトル:ベイトソン・セミナー
(2月の「ダブル・バインド」との混乱回避のため記入下さい)
■主催:ブリーフ・セラピー研究会
■顧問:若島孔文、石黒康夫、吉田克彦
■運営スタッフ:山口博三、谷口祥子、國井あや子、松本承子、細谷博之、大部聡子、村野秀子
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野村先生は、名古屋市立大の教授なわけですが、私は一時期、野村ゼミで博士号(修士もないのに大きく出てますが)でも取ろうか、と本気で考えていた時期があります。結局は、いろいろと生活が忙しくなってしまって、今に至る、という感じなのですが、でも、チャンスと先立つものがあるのならば、やりたいなあ、と今でも思っています。
というわけで(どういうわけかわかりませんが)、ぜひぜひ、皆様、生(なま)野村先生、見てきてください。
ちなみに、上記の野村先生の本は以下のとおりです。
やさしいベイトソン―コミュニケーション理論を学ぼう! 野村 直樹 金剛出版 2008-06 売り上げランキング : 12758 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナラティヴと医療 江口 重幸; 野村 直樹; 斎藤 清二 金剛出版 2006-12-15 売り上げランキング : 15267 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
会話・言語・そして可能性―コラボレイティヴとは?セラピーとは? Harlene Anderson 野村 直樹 吉川 悟 金剛出版 2001-11 売り上げランキング : 437006 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この3冊は、遠見書房主の編集した本でありまして、たいへんお勧めとなっております。
いい本ですよ。本当に。
セラピストの物語/物語のセラピスト 小森 康永 日本評論社 2003-03 売り上げランキング : 521298 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナラティヴ・プラクティス 現代のエスプリ433 小森 康永 野村 直樹 至文堂 2003-07 売り上げランキング : 594200 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナラティヴ・セラピーの世界 小森 康永 野村 直樹 野口 裕二 日本評論社 1999-02 売り上げランキング : 177545 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ナラティヴ・セラピー―社会構成主義の実践 野口 裕二 野村 直樹 金剛出版 1998-01 売り上げランキング : 120600 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
以上の本は、直接は作り手としてかかわってはいませんが、これらもとてもいい本です。
世界に対峙するということを、私は人生の目標にしているのですが(大きく出てます)、野村先生は対峙しているなあ。屹立しているなあ。と、高みを仰ぎ見ながら、思ってしますのです。
臨床を志すひとたちにぜひ読んでほしい本です。
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