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2009年3月9日月曜日

新刊をアップ!

 
2冊、新刊の販売予約を始めました。

『ケース概念化による 認知行動療法・技法別ガイド』
中野敬子著(跡見学園女子大学教授)
 価格2,730円(税込)

『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理アプローチ』

中村正利著(社会福祉法人 クラブハウス町田)
 価格2,520円(税込)



一般の書店さんでも、amazonさんでも、予約可能です。

現在、4月発刊に向けて、ラストスパートをかけているところです。
いまはカバーの進行もあり、『カルトからの脱会と回復のための手引き』の第二次営業をも進めており、とかなんとかやっていて、あたふたとしておりますが、2冊同時に進行させています。
若干のタイムラグが最後の最後で生じるかもしれませんが、どちらも4月の終わり──GW前くらい?──には見本が出来てくる予定です。

小社HPで情報更新していますので、ぜひぜひ、ごらんくださいませ。ついでに、いろいろと更新しておりますので(製作中とか……)、お暇な方はどうぞ。

さて、この2冊ですが、どちらも素晴らしい本です。色合いも読者層もかなり異なる本ですが、どちらも実践的であるというところは外していません。買って損のない本となっています。

NHK特集のあおりを受け、なんかCBTがとんでもない脚光を浴びています。
ただ問題は、国内にCBTの専門家が大して多くないということですよね。増えてはきていますが、心理療法の本質というか、根源的なものを知った上での正統的なCBTの専門家まではまだ増えてきていません。CBTがいくら簡単そうに見えるからと言え、クライエントとの信頼関係がないことには何も生まれません。反対に信頼関係が取れれば、さほど技法にこだわる必要もないという研究もあります。

と、いろいろとあるCBTですが、中野敬子先生は本物の認知行動療法家です。なにせ、30年以上CBTをやっているのですから。本書はその30年の蓄積をドバッと公開したもので、初学者から中堅の臨床家にとって、あるいは急遽CBTのオーダーを受けざるを得なくなったベテラン臨床家にとっても、福音の書となること間違いなしです。
クライエントからのニーズにも、十分に応えられるものでしょう。

*  *  *

本物といえば、中村正利先生も負けてはいません。本物の援助者です。クラブハウス町田という社会福祉法人を運営していて、多くの統合失調症などのメンバーの社会復帰を援助してきた方です。
グループミーティングでこんなにもメンバーが変わるのか! と驚いてしまうような話がてんこ盛りの『グループミーティングのメソッド』(金剛出版刊)が、中村先生の素晴らしい実践を描いていますが、この本とはまた違った社会・心理的アプローチのすすめが、今度出る『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ』には描かれています。
この「やってみよう」というのが、個人的には気に入っています(編集者が提案したんですが)。というのも、本書は若い方に向けて援助職(PSWでも心理でも)の可能性を書いたものなのですね。まさに「やってみよう」という感じなのです。

現実として、援助職は厳しいですよね。賃金は高給とりとは言えませんし、仕事もハード。志は最初は高く掲げていても、清貧だけじゃ生きていけず、離職をする方も少なくありません。
若い方ほど心が折れそうになることが多いかと感じるのですが、そういうときに読んで、「よし、頑張ろう」と思える本、これが本書の隠し味になっています。「やってみよう」。チャレンジしてみよう。失敗したっていいじゃないか。本当にそうなんですよ。
それに、社会・心理的アプローチの可能性は本当に広がっています。NHK特集の話も対象は「うつ」ですが、他の疾患も近しいものがあるはずです。CBTだって心理的アプローチですし。人と人とのつながりを考えることが、今後の医療システムにおいて何かを抜本的に変える可能性を感じています。治療側も患者側もどちらも楽になるんじゃないかな、と思うんですね。

……と、なんだか熱く語ってしまいました。


どちらも、アマゾン上で予約が開始になりました。主要書店さんへの連絡も行っております。販促チラシも作らないとまずいですね。チラシや案内など欲しい方、書店さん等がおられましたら、tomi@tomishobo.comまでお気軽にご連絡ください。

どうかよろしくお願いいたします。

 

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