2009年9月8日火曜日
PDF版の本を出してみて
どうもどうも。暑っすねえ,まだまだ。クーラーかけるほどじゃないけれど(暑さにも寒さにも,ついでにいえば,ひもじさにも強い,というか鈍感)。
先日,というか,6月でしたが,『専門家のための「本を書こう!」入門』という本(と言っても,PDF版)を上梓したわけですが,インターネットで本(PDF)を売るというのはとても難しいですね。
合計で,数十部売れたわけですが,目標の200部にはまだまだという数字です。
でも,なんと,
有料商品 月間DL数ランクで1位(ビジネス部門)になっておりました!
http://www.dl-market.com/default.php/cPath/314
思わず,記念写真。
(実売部数何部だったかはいろいろの諸事情のため内緒)
DLサイトまではあまり見ていなかったのですが,今日,久々に見たら,なんかランクインしていたという有り様です。その前からだったかも。
とはいえ,売り上げた方の3分の1くらいの方は,判明しておりまして……というのも,昔からなじみの諸先生様方でありましたので,「買ったよ」ご連絡をいただきました。誠にかたじけなく存じます。
インターネットの本の売り方は妙でして,ブログやHPなどにちょっと情報が載りますと→売れる→すぐに止む→また載る→止む……という繰り返し。ほんと,デジタルですわ。0か1か。
ふつうに本屋さんに置いておくと,もちろん,書評や広告などに載ると,売上げが伸びたりしますが,それよりも定期的に売れていきます。もちろん,鮮度がありますから,微減していくのですが,その流れは緩やか。
そもそも,その本屋さんに置いてある本そのものが,宣伝もしてくれます。タイトルや著者名やオビの文句などに惹かれれば,中身を読んでもらえる。あわよくば買っていただける。「手にとる」というところがやはり大きい。
けれど,PDFの場合は,DLサイトが一つというのも問題なのですが,やはり,手にとれないのが大きい。もちろん,デジタルなりの「手にとること」をいろいろと模索していますが,今ひとつです。買ってくださった方の多くは,旧知の方でありましょうから,となると,遠見書房というものを知らない方には売れないという当然の帰結になります。
一方で,ここ数日,ちょぼちょぼ売れているなあ,と思ったのは,この月間ランキングに輝いたからかもしれません。サイトの前面に出るので,「なんだろ」と思って,「手にとって」もらえている。
もちろん,あちこちのサイトに置いたら,そこそこ売れるものかもしれませんが,ちょっと面倒でそこまではやっていません。
まだまだ,本を売るほうが圧倒的に「楽」です。宣伝しなくても,内容がよければ,きちんと売れます。実物商品のほうが楽なんでしょうね。もちろん,印刷代ななんだと金もかかるのですが。
デジタルで商売しようと思ったら,パブリシティを無茶苦茶増やさないと厳しいんでしょう。もし,PDFの本屋さんを経営されるつもりならば(いますかね?),パブリシティの宣伝部隊と取次ぎ(中卸)の機能を兼ねた部門を作ることをオススメします。
もちろん,アマゾンあたりが本国でやっているように,データ販売を始めたら,流れは変わるかもしれません。でも,その前に端末が出ないと読みにくいですよねえ。
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