ちょっと前に送られてきていたのだが,なかなか開く機会がなく,ようやく開いた,「心理臨床学研究」。いわずとしれた,日本心理臨床学会の機関紙でありますね。
学会の会員でもなく,賛助会員でもない,遠見書房主としては,実はこの雑誌は,なかなか見る機会もないのですが,時折,読めることがあるのですね。
それは,雑誌の終わりのほうにあります,「書評」のコーナー,これに,会社の本が掲載されますと,学会からなのか,担当会社の誠信書房さんのほうからなのか,1冊お送りいただけるというシステムになっております。
そして,ようやく封筒を開いたのですが,『深奥なる心理臨床のために』(山中康裕先生著)の書評でありました。
評者は,妙木浩之先生。
とても,好評であります。
「臨床に携わっているなら,誰が読んでも面白い本だと思う」
これが1行めですよ,1行目。
あまりもすばらしい書き出しなので,もう一度,コピペしますが,
「臨床に携わっているなら,誰が読んでも面白い本だと思う」
うーむ,すばらしい。「誰が読んでも」ですよ。
確かに,面白い本です。
「とにかくどこから読んでも,そしてどんな風に読んでも面白いのだ」
なんてことも書いてあります。
ちなみに,私のほうから,妙木先生に実弾(ゲンナマ)が渡っている,,,なんてことはありません。
もちろん,その後は,内容についても,いろいろと触れてありますので,学会の会員の方は,ぜひ,書評,読んでみてください。
業界5本の指に入る読書家である(と私が思っているだけですが)妙木先生に,ほめられると,まあ,本当に嬉しいですね。
ありがとうございます,妙木先生。この恩はいつか必ず……。いな,手っ取り早く返しますが,,
妙木先生の「初回面接入門」,いい本ですよ。皆さん,買ってくだされ。
初回面接入門―心理力動フォーミュレーション 妙木 浩之 岩崎学術出版社 2010-09 売り上げランキング : 59514 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
初回面接を定式化するのは,心理療法の効果up! のためにはいいことのように思えます。CBTが効果的だというエビデンスが多いのも,ここが要因のような気もしますが,こうしたセラピー文化の大きな変化のなか,心理力動の初回面接の定式化(フォーミュレーションすな)を図ったのが本書なのかな,というふうに思ったり。
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