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2011年9月24日土曜日

なにゆえか,謹呈2冊「介護・認知症」関連の本

 

大変にご無沙汰しております。
働きづめの毎日……とまでは言いすぎかもしれませんが,なかなかブログをアップできずにおりました。
申し訳ありません。

明後日,「心の健康会議」ですが,皆様,神戸には行かれるのでしょうか。
遠見書房は,初めて,「心の健康会議」に出展させていただけることになりまして,本日,出荷をしたのですが,,,台風15号の影響で宅急便も混乱しているようで,ちゃんと着くのか……かなり心配であります。
当日,寂しそうに空いた机の前で涙を流している男がいたら,それは私かもしれません。


さて,謹呈本を2冊,ご恵送いただきました。

これからの老老介護にそなえるための心得40---「老いても生きる」ことの意味と支援のあり方これからの老老介護にそなえるための心得40---「老いても生きる」ことの意味と支援のあり方
松本 一生

河出書房新社 2011-08-05
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認知症とともに―家族が認知症になったら (ウィズシリーズ)認知症とともに―家族が認知症になったら (ウィズシリーズ)
藤本 直規 奥村 典子

クリエイツかもがわ 2011-08
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上記は,家族療法的高齢者医療・介護支援を行っている松本一生先生による1冊。一般向けの本ですね。

下記は,同じく,家族療法的(システム論的?)認知症ケアをされている藤本直規先生の1冊。藤本先生は,詩人でありまして,本ブログでも何度かご紹介させていただきました。

http://tomishobo.blogspot.com/2009/06/blog-post_24.html
http://tomishobo.blogspot.com/2010/11/gj.html

こちらも,一般向けですが,松本先生のものが「読み物」的で,こちらは「手引き的」。色合いもくっきり違います。本を日常的に読んでいるタイプでしたら前者で,そうではない方でしたら後者のほうがとっつきやすいでしょうか。

どちらも,開業されているドクターであるというのが,興味深いですね。
類書が続くのは,なにゆえか,,,と思ったのですが,……敬老の日(終わったけど)だからか。

とくに関係ないですかね。。


遠見書房の新刊も何冊が出ました。
HPをごらんいただければ幸いであります。
 

2011年8月31日水曜日

8月が終わってしまう!


8月に 4冊,本を出しました,遠見書房主です。

いや~~,ほんと,疲れました。いろいろと周りの方にご迷惑をおかけしたかと思います。本当に申し訳ないです。

著者の皆様と私の,血と汗の結晶は,小社HPをごらんください。

当然,この時期に忙しいのは,学会シーズン,であるからでありまして,今年の予定は,まずは,今週末から始まる「日本心理臨床学会 in 福岡」。場所がいいのか悪いのか,諸説ありますが,当然,遠見書房は展示販売をしておりますので,どうか,皆さん,ごひいきにお願いいたします。

また,その翌々週の,「日本臨床動作法学会in京都」にもお伺いする予定。
その翌週の,「こころの健康会議」にもお伺いする予定です。

あとは……あんまり決まってないっす。。。



ともあれ,学会にくれば,本を買おう,という読者の皆様は多かろうと思います。
とくに,大きな学会になりますと,出版社が揃い踏みでありますから,よりどりみどり。数時間を吟味・購入に当てる方もおられます。

以下,学会での本の購入のコツ,考えてみました。

1)割引は各社まちまち
出版社が出てくる場合と,書店さんが出てくる場合,いろいろとあります。前者ですと割引率が大きく,後者ですと割引ゼロ,もしくは生協価格程度の割引でしょうか。
これは各学会の実情によりますので,いかんともしがたいところがあります。「もうちょっとまからへん?」は,なかなか通じません。
とはいえ,大口の注文(たとえば,職場から特命を受けて,30万の購入を考えている)などの場合ですと,折衝は可能でしょう。

2)送料無料のケースもある
多くの展示販売では,送料無料をうたっています。とはいえ,1冊からOKのところもあれば,3冊以上無料とか,5000円以上無料とか,という場合もあります。
あちこちでいろいろと本を買うと,なかなか,その点数や金額に届かず,困ってしまうことも多いでしょう。
それだったら,宅急便で送ることを考えてみては?
大きさによりますが,ダンボール1つで,2000円もあれば,だいたい送れます。本を買うより,ずっと安いかも……。お土産などもついでに送れれば,帰りは楽チンです。たいてい,お泊りのホテルから送れるはず。

3)この本も送ってくれない?はダメ
「この本も送ってくれない?」と,他社の本を差し出す方がおられますが,遠見書房の場合,基本的にはお断りしています。もちろん,送料がかかってしまうのも困りますが,「失くしたらイヤ」というのもあります。
とはいえ,お買いいただいた値段にもよりますよね♪

4)きれいな本を選んでも無駄
遠見書房は基本,1冊から送料無料でお送りしているのですが,きれいな本を選んで,「これを送って」と仰る方がいます。でも,結局,その選んだ本は,また,売り場に戻り,展示されます。もちろん,後日,会社に戻ってから,出荷作業をするときに,きれいな本をお送りしていますが。
もちろん,お持ち帰りいただく場合は,きれいな本を選んでくださいませ。

5)手提げ袋を用意
展示するとき,さまざまに袋が用意されますが,たいていの場合,紙袋です。遠見書房の場合は,封筒です。すいません。
まとめて持つとなかなか大変です。
出版社のなかには手提げ袋を用意されているところもありますが,もらえるときともらえないときがあったりします。
なので,エコバック,さげたらどうでしょう? きれいな手提げ袋も,10冊も入れたら,けっこうよれてしまいます。雨でも降っているときに,手提げ部分が壊れたりしたら,ホント,泣きます。その点,エコバックみたいなのは,不安がありません。
スーパーなどに比べると,わりと浸透していないな,といつも思っていたりします。本はやはり特殊な商品なのですかね。私は本を買うときは,常にノー袋です。「結婚相談のちらし」とかが入っていると,かなりしょげるので……。

6)すぐに買う
講演会などで「推薦」された本は,一気に売れます。ほんと,びっくりするくらい売れることがあります。たいていの場合,講演があると聞けば,その方の本を用意しているのですが,まったくノーチェックのこともあり,もってきた冊数も少なかったりするとけっこう焦ります。
もし,「ほしい」と講演などを聴いて思われたら,すぐに飛びついてください。翌日にはなくなっている(売れ切れている)こともあります。

7)ときどき「品切れ」商品が売ってたりします
ほんのときおりですが,アマゾンでも,注文でも買えない「幻の本」が並んでいたりします。
並んでいなくても,展示販売をしているのは,営業担当者であることが多く,在庫状況を把握しているので,売り場の方に聞いてみるのもグッドです。

8)名刺を用意
いろいろと買う本リストをつくっておられる方がいます。メモ程度のものあれば,しっかりとエクセルか何かで作られて,プリントアウトしておいて,「これ,頂戴」などとやられる方もおられます。
冊数を多く買われる方や,請求書をつけて後日払いにされる方,本は郵送してもらうつもりの方など,名刺は多めにもっていかれたほうがいいと思います。
送付を選択されると,多くの場合,「送り先」を書く必要に迫られますが,名刺を渡して「ここに送って」といえば,スムースに終わります。

9)お金がなければ,掛売りで
展示販売は,図書カードや図書券,クレジットカードなど,たいていの場合使えません。現ナマ オンリーです。こんなに原ナマ主義なのは,いまどき,闇社会くらいですよ,というくらいに展示販売では現金が飛び交います。
その場合,掛売り,つまり後払いを選ぶことも,たいてい可能です。お金がないけど,どうしても本がほしい場合,後払いが可能かどうか,展示会社に聞いてみてください。


ささ,皆様,学会場でお会いしましょう。

2011年7月27日水曜日

【3刷レース】勝者はだれだ

 
初版を何部刷るか,というのは,出版社によっても,本そのものによっても大きく違うわけですが,臨床心理系の専門書においては,まあ,1,000部から2,000部というところがいいところでありましょう。読者は限られておりますし,河合先生のごとき「超ビッグネーム」という存在も,今はなかなかおりません。要するに,爆発的に売れる本も少ないですし,長~く売れるの本も少ないですから,多品種で勝負する必要があるわけですね。薄利多売という感じ。

当然ながら,遠見書房も,この1,000部から2,000部というラインの刷り部数をじっと守っております。
できれば,1年で,最低でも,3年くらいで売り切れれば,というのが,本心であります。
初刷が完売するのは,これは,当然。
否,当然ではないのですが,このくらいは売り切れないことには,企画を通した意味がない。売り切れないということは,こちらの読みが悪かった,ということであります。
なので,増刷がかかる,2刷になる,というのは,これは当然の出来事なのですね。いや,当然でもないのですが,まあ,よかったと,自分の勘も鈍っていなかったと,ということになります。増刷になれば,どうしても誤植なんかもありますから,それが直すこともできますし。

ずいぶんと本を作ってきましたが,増刷がかかるということは,それほど珍しいことではありません。率が高いのか低いのかはわかりませんが,それなりの成績を残してきていると思います。

とはいえ,3刷になると,これはまた話が違う。
というか,がっちがちの専門書ですと,増刷はそれなりにある出来事ですが,3刷となるとなかなかないような気がします。もちろん,ドバドバドバという感じで,あれよあれよと刷り部数が増えていくような本もありますが,それはほんとうに専門書ですと稀……なはずです。それとも,私の腕が悪いだけなのか。

ともあれ,遠見書房にも,3刷の本が早くも現れました。

実は,同じようなタイミングで(それぞれに刷り部数は違うのですが),3刷を迎えようとしていた本がありました。
それは,以下の3点であります!


『認知行動療法による対人援助スキルアップ・マニュアル』
竹田伸也著
定価2,310円(税込)、211頁、四六判、並製
C3011 ISBN978-4-904536-15-5




『カルトからの脱会と回復のための手引き』
── 〈必ず光が見えてくる〉本人・家族・相談者が対話を続けるために

日本脱カルト協会(JSCPR) 編

定価1,995円(税込)、238頁、四六判、ソフトカバー
C0011 ISBN978-4-904536-01-8




『【完ぺきな親なんていない】
子どもの感情・親の感情
──子どもの気持ちにどうこたえてあげたらいいの?』


カナダ・公衆衛生局著
Nobody's Perfect Japan(NPJ:原田正文代表)監修
幾島幸子訳, Public Health Agency of Canada (2007) “Feelings ”

定価630円(税込)、94頁、四六判、並製
C0011 ISBN978-4-904536-09-4





もちろん,刷り部数もかなり違うのですが,これらがそれぞれ2刷の残部100くらいになり,「さて,そろそろ,次の刷りの準備か」という感じになりました。

3刷のレースの開幕です。。。。


さて,どんな本が,初の3刷となるのか。。






答えは,竹田さんの本です!



うーん,売れている。いい本ですから,当然ですが。

7月末で,3刷となりました。刊行から,1年余り。早い。

評判もとてもいいようです。ありがたいことです。

ほかの2冊も,来月くらいには,増刷の見込み。

今後ともよろしくお願いいたします。
 

2011年7月14日木曜日

子ども・若者支援ネットワーク形成のための研修会

 
関西大学・社会的信頼システム創生センターでは,「子ども・若者支援ネットワーク形成のための研修会」というのを行うそうです。

以下,チラシです。



7月23 日(土)
9月24日(土)
10月22日(土)
11月19日(土)
12 月10 日(土)

の5日間(13:30-16:00)。

場所は,奈良の葛城市當麻文化会館大研修室。


これは,平成21年7月に制定された「子ども・若者育成支援推進法」の促進事業の一つ。これは,ひきこもりや不登校への地域支援につながるものだそうです。
さほど数は多くないですが,同様の研修会を行っている地域もあるようです。

以下,主催者からのコメントです。

葛城市は奈良県で最初に「子ども・若者支援地域協議会」を設立させました。この協議会の運営は、「縦割り」と言われるこれまでの行政組織の運営とは少し異なっており、そのため従来の地域行政では取り組みにくさを感じておられる市町村も多いと思います。しかし、新法は行政組織や法律で寸断せず、困難を抱えた子どもや若者を、地域が子育てから社会復帰まで一貫して支援しようとするこれまでにない、画期的な法律です。自助努力に頼れば自殺やひきこもりが増えます。公助に頼れば財政は破たんしかねません。今こそ、地域が主役の新しい形での「共助」が求められています。その実践例をお伝えし、一緒に考えたいと思います。

面白そうではありませんか。

申し込みは,関西大学社会連携部地域連携センターに,電子メール(syakairenkei@ml.kandai.jp)で。

メール件名に「○月○日内閣府研修会申込」、本文に「氏名(フリガナ)・電話番号・ご職業」を記入の上、チラシ下部記載の「申込先」までご送信ください。
(携帯電話不可)

 

2011年7月13日水曜日

感謝状をもらってしまった

 
東北大学大学院教育学研究科の長谷川啓三先生から「感謝状」をいただいてしまいました。



実を言えば,東北大の「東日本大震災PTG支援機構」(代表理事:長谷川啓三教授)に,遠見書房の名義で,10万円(些少で申し訳ない)ですが,寄付をいたしました。売り上げの一部ですが,東北大の,被害を受けた沿岸地域等への支援活動の状況をきき,寄付させていただいたものです。同校の若島孔文先生からは,義捐金は,沿岸地域と仙台とのガソリン代に当ててくださったそうです。

今後も,地味ながら,応援を続けたいと思います。



===


ええっと,,,ぜんぜん関係(なくもないですが)ないですが,

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生田さんから,ご恵送いただきました。生田さんも,長谷川門下生ですね。

いい本です。
看護師さん向けの本ですが,本当にいいと思います。学校の先生にもいいかも。授業や対人援助職の講習会などのテキストによさそうです。

 

2011年7月2日土曜日

【新刊】ハンドテストとロールシャッハ法

 
佐々木裕子さんの『ハンドテストとロールシャッハ法』の見本が,昨日,あがってきました。




書誌データをはりつけますと……

『ハンドテストとロールシャッハ法──投影法バッテリーを学ぶ』

佐々木裕子(福岡教育大学講師,米国在住臨床心理士)著

定価3,150円(税込)、210頁、A5版、並製
C3011 ISBN978-4-904536-24-7



ハンドテスト,ご存知ですか?

投影法のテストですが,ご存知の方はおられても,実際に使った方は,さほど多くないかもしれません。
手のイラスト10枚を使った,投影法アセスメントです。実物は,名刺大くらいのサイズですね。フロッピーディスクくらいのケースに入っていたような記憶があります。ハンドテストだけに,ハンディか。






すいません。




ともあれ,ハンドテストは,ロールシャッハ法の重鎮としても知られるワグナーさんによって始められたもので,関連書籍も邦訳済み。

ハンドテスト・マニュアルハンドテスト・マニュアル
E.E. ワグナー Edwin E. Wagner

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また,邦訳メンバーによる関連書籍も,以下の通り。

臨床ハンドテストの実際臨床ハンドテストの実際
吉川 真理 山上 栄子 佐々木 裕子

誠信書房 2002-08
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手軽なものなので,ぜひ,広まったらな~と思うのですが……

本書は,そんなハンドテストに人生を賭ける(?)佐々木さんによる,入魂の1冊です。
詳しくは,小社ホームページをごらんください。

http://tomishobo.com/catalog/ca24.html


さて,サブタイトルの「投影法」ですが,一般には「投映法」と表記されることが多いと思います。これは,馬場禮子先生によって,いわゆる精神分析における「投影」と混同されることから,「投映法」と表記したものだと認識していますが,ここでは,あえて,使っております。
本書にも,いろいろと議論がのっていて,ためになります。

プロの心理アセスメンターを目指す方は,ぜひ,ご一読くださいませ。

 

2011年6月30日木曜日

格差への学校臨床

こんにちは 遠見書房主でございます。

6月も今日が末。九州方面は梅雨明けだそうで,関東はなんだか梅雨明け間近という感じの驟雨ありという陽気でございます。おっ,雷。。。

唐突ですが,貧困問題,なんら打開策を打っていない気がします(児童手当とかよくわからんものになってしまっているし)。

「そだちの科学」でも取り上げられました。

そだちの科学 16そだちの科学 16
滝川一廣

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反響はどうだったのか,よくわかりませんが,広告掲載いたしましたので,見本誌読んだところでは,これはやはり重要な問題だな,と。
震災は,格差を広げてしまうのでしょうか。弱いものは災害時にはもっと弱くなってしまう,というのはやはり自明です。哀しいことに。

学校内でも地域差,格差がやはりあるという話を聞きますが,こんな講演会があるんだそうですよ。

講演会「格差防止に寄与する全校型支援の実際」

http://ocha-gaps-gcoe.com/modules/news/index.php?page=article&storyid=214

2011年7月30日(土) 
 第1部 13:30~15:30(茗渓会館)
 第2部 16:00~18:00(お茶の水女子大学本館125教室)

【講演者】 
Carol Dahir 博士(ニューヨーク工科大学准教授)

【コーディネーター】
伊藤 亜矢子(お茶の水女子大学准教授)

【通訳】
熊谷 珠美(首都大学東京非常勤講師) 

【使用言語】 
英語・日本語(通訳あり)

===

この場合の格差は,いわゆる「落ちこぼれ」のニュアンスが強いかもしれませんが,これもやはり「格差」であることは間違いありません。社会学的には,この格差と貧困の格差は,相関関係にあるでしょうし。
学校臨床の一領域ではありますが,ぜひぜひ,ご興味のある方はどうぞ。

なんと,参加費は無料です!