遠見書房のメルマガ

遠見書房のメルマガ
月1くらいの謙虚なメルマガです。上のバーナーをぽちっと押すと、説明ページに飛びます

2009年3月17日火曜日

先日のメルマガのおけるこの私めの文面に、とある認知行動療法系の精神科医の大家(といっていい方ですが、実はお会いしたことないんです、ぜひ、今度お茶けでも)の方がご連絡をくださいまして。
私だけでそのご返事を楽しむのも申し訳ないので、引用させていただきますと、、、

CBTの後に何が来るかですが、欧米ならばDBTという答えが帰ってくる気がします。

と。

とある心理療法家の方も(この方は年齢的には中堅~といった方ですが若いころから高名で、一度お会いしたことがあるだけで、ぜひ、今度お茶けでも、と望んでしまう方なのですが)、

すると、ぼくは、スピリチュアルとグループの専門家なので、この二つをくっつけたら面白いかもですね。

などと。(お二人とも勝手な引用、申し訳ないです。)

その他さまざまな方からいろいろとコメントをいただけて、ありがたいです。とても示唆に富むメールを何通もいただきました。どれも公開させていただきたいほどなのですが、具体的な情報は隠匿し、商売につなげたいと思います……。


悪友からは、

CBTでうつが治っても、職場復帰するとまたうつになる。CBTのブームはけっこう早く終わると思う。お前もまだまだ甘いな。

などと指摘され、最後の一行に多少の憤懣を覚えたわけですが、まあ、確かに、CBTのブームについてはよくわかりませんが、職場復帰の重要性はよく指摘されるところでしょう。

同じような指摘を、SW的な心理士である方からもいただきました(ありがとうございました)。

聞くところによると、金融不況、派遣・正社員クビ切りが横行している昨今、焦燥感に駆られて早々に職場復帰をしたがるうつの患者さんが増えているんだそうですね。休職者の数も減少しているんだそうです。
確かに、うつの方は、クビ切りの対象者になってもおかしくはないわけです。のんびりと休職社員を抱えている余裕はなくなってきている。役員給与を減らす前に、まあ、経営陣としてはクビを切りたいところでしょう。
なんともやりきれない話です。
環境調整の方々は忙しくなっているんでしょうか。殺伐としていますから、何とも、難しいのでしょうね。そもそも、社員たちには不平が溜まっていますからね。会社は儲かっているのに、社員の給料は増えていないというような、システムから疎外されている社員も多いですし。その疎外の果てにあるのが、うつだったり、自殺だったりするのでしょう。

職場復帰本について調べてみると、

2004年の至文堂の『別冊エスプリ』は、これ、どうも売り切れのようですね。島悟先生といえば、ビジネスの中心地 東京大手町にほど近い神田の地に開業され、この産業精神医学の分野では相当の事例をもっておられる方でしょう。

こころの病からの職場復帰 (現代のエスプリ別冊)こころの病からの職場復帰 (現代のエスプリ別冊)
島 悟

至文堂 2004-04
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内容見てみたいですね。最新版でも作られる予定はないのでしょうか……。


岩波書店さんの新 新書シリーズである「アクティヴ新書」から出されている一冊はなかなかです。

「うつ」からの社会復帰ガイド (岩波アクティブ新書)「うつ」からの社会復帰ガイド (岩波アクティブ新書)
うつ気分障害協会

岩波書店 2004-06
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うつ気分障害協会とはなんぞや、と調べてみたら、うつ気分障害協会というのがあるらしいです。
HPには、「北米に本部を置く単極性うつ病・そううつ病・不安障害・パニック障害の当事者支援グループです。」とあります。

樋口輝彦 先生(うつ病学会理事・国立武蔵病院院長)
野村総一郎 先生(うつ病学会理事長・防衛医科大学校 教授)
坂元薫先生(うつ病学会評議員・東京女子医科大学助教授)
荒井 稔 先生(産業精神保健学会理事・東京臨海病院医長)
P・W・Long先生(カナダ精神医学会)
Shekhar Saxena先生(WHO世界保健機構)
松為 信雄 先生(東京福祉大学社会福祉学部 教授)
山口 律子 先生(日本うつ病学会評議員)
辻  松雄 先生(産業カウンセラー)
金井 利英子 先生(米国公認リハビリテーションカウンセラー)
大漉 憲一 先生(国際リハビリテーション協会)
下園 壮太 先生(防衛庁カウンセラー・陸上自衛隊幕僚)

などなどの方々が理事・顧問として名前があがっておられます。


渡部芳徳先生による当事者向けのこういう本もありますね。いろいろとシリーズで出ているようです。

職場のうつ 社会復帰プログラム―一日でも早く職場にもどるために職場のうつ 社会復帰プログラム―一日でも早く職場にもどるために
渡部 芳徳

主婦の友社 2008-02
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なんとなく割烹着を着ているようなイメージの主婦の友社さんの本ですが、この分野に詳しい有能な編集者がおられるのか、当事者向けの本としてけっこうよいものを作られます。
ミルトン・エリクソンの弟子としても有名な米国の臨床家 ビル・オハンロンの本もあったりします。

考え方と生き方を変える10の法則―原因分析より解決志向が成功を呼ぶ考え方と生き方を変える10の法則―原因分析より解決志向が成功を呼ぶ
Bill O’hanlon 阿尾 正子

主婦の友社 2000-12
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閑話休題。

職場復帰本ですが、「こころの科学」の特集も新しい。「ナマケ」ではないか……というのも新しい、というか、なんというか。パーソナリティの未熟さ、という観点も興味深いところです。

こころの科学 135号 (135)こころの科学 135号 (135)

日本評論社 2007-08
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うつと休職における大規模調査はあるんでしょうか。


でも、「やられた」と思ったのは、下のアエラ別冊です。

職場のうつ―復職のための実践ガイド 本人・家族・会社の成功体験 (AERA Mook AERA LIFE)職場のうつ―復職のための実践ガイド 本人・家族・会社の成功体験 (AERA Mook AERA LIFE)

朝日新聞社出版局 2007-05
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これ、思わず購入してしまったんですが、まあ、はっきりいって手堅い内容でありまして、素人としては、これで十分じゃん、という感じもし。しかも、780円って、ああた、専門書業界潰す気か!と怒りすら感じる価格設定であります。


でも、必要なのはこういうんじゃないの?

辞めてはいけない―キーワードで読むリストラ (岩波アクティブ新書)辞めてはいけない―キーワードで読むリストラ (岩波アクティブ新書)
中森 勇人

岩波書店 2002-09
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という感じもしていますが……。


どなたか、職場復帰の本なんてどうですか?
 

2009年3月13日金曜日

ネット書店さんで、遠見書房の本が買えるのか、と検証しておりましたら……

 
昨日。
ネット書店さんで、遠見書房の本が買えるのか、、、と検証しておりました。ら、ですね、ふと、アマゾンのベストセラーリストというのを何の気なしに見たら、不人気宰相 麻生太郎氏の

とてつもない日本 (新潮新書)とてつもない日本 (新潮新書)
麻生 太郎

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が、なんと、1位になっているんですよ。



なんでだ、突然辞任したのか、麻生! なんて思って探ったら、下記ような記事にぶち当たりました。
↓↓↓

http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090311/bks0903111624000-n1.htm

要するに、2chで「祭り」になったんですね。「祭り」というのは、まあ、ある種のムーブメントが2ちゃん内に突如として起こって、2ちゃんねるの住人(ねらー)たちが行動を起こすことなんですが、まあ、中には世間の皆様にご迷惑をおかけすることもあるんですが、くだらないものに、

吉野家祭り」なんていうのがありまして、これはねらーたちがクリスマスイブの浮かれた気分を壊してやろうと、それぞれが吉野家に行き、「大盛りネギダク玉(ご飯大盛り+ネギ多め+玉子入りの略)」とだけ注文し殺伐と食い終わり出てゆく、、というだけのもの。2001年に起きた椿事ですね。

まとめスレ→http://yorinuki.at.infoseek.co.jp/

田代祭りというのもありました。
これは米国タイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーが、ネットで投票ページを設けていることに便乗し、田代まさし氏を1位にするということに成功したというもの。これはニュースになったのでご存知のかたもおられるでしょう。
田代祭りについては、ウィキペディアにも載っているんですね。

まあ、こんな「祭り」が麻生太郎の本を買わせた、ということらしいです。上記記事では、大月隆寛の消息もわかったりして、なかなか興味深かったですが、興味深かったのは、版元の新潮社のコメント。

> 「ただただ困惑している」

んだそうですよ。

現実に、どのくらいの部数が出たのかはわかりませんが、たぶん、アマゾンで1位になるには千単位で十分という感じがしますから、その他書店もあわせると、まあ、かなり多めに見積もっても1万部くらいじゃないかと。トーハンの週間ランキングにも現れていないですしね。それでも版元としてはありがたい数字ですが。
とはいえ、
> 「ただただ困惑している」
というのも、まあ、わかります。たぶん、この本、絶版にするつもりだったんじゃないのかなと。麻生本は、パラパラと発売当初読んだ限りでは、日本だってオタク文化とかすごいもんがあるんだぞ、それが経済活性になるんだぞ、というような内容だったと記憶していますが、作家・サブカル評論家の大塚英志あたりの論考に比べると、今ひとつツッコミの甘い内容であることがわかります。

「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21)「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか (角川oneテーマ21)
大塚 英志

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まあ、私も読み比べんなって感じですが。

で、まあ、麻生本ですが、デッドストックがいま「祭り」で吐かれているのでしょう。が、問題は、売り切れた場合の増刷ですよね。来月にも解散なんていう噂があるのに増刷できませんし、といって今売るチャンスだし、とはいえ、売れ残ったらイヤだし。どうせ、あと数週間で祭りも終わるだろうし。

そもそも政治家の本って、逃げ足が速いというか、なんか、大変そうですね、作るの。3年前の本とか、明らかに売れないでしょうしね。1年でもアヤシイ。いまだに松下幸之助の本とかの名経営者の本が売れているのとはえらい違いです。結局、フィロソフィーがないからなんでしょうね。


あ、そうそう(駄洒落…)、ネット本屋さんですが調べた限りでは、

アマゾン amazon.co.jp
紀伊国屋BookWeb http://bookweb.kinokuniya.co.jp/
bk1 http://www.bk1.jp/
本やタウン https://www.honya-town.co.jp/hst/HT/index.html
セブンアンドワイ http://www.7andy.jp/books/
boople http://www.boople.com/bst/html/index.html
boox http://boox.jp/
楽天ブックス http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/best.html
ブックサービス http://www.bookservice.jp/bs/PSRGTP0101.do?doInit=book

といったところに、遠見書房の本、置いてあります。
勝手に登録してくれるんですねえ。けっこうビックリ。画像もどこから持ってきたんだろう……。ありがたい限りです。

ただ、実際、在庫として置いてあるところがどれだけあるのかはよくわかりません。それによってふつうに書店さんから注文するより時間がかかるということもあるでしょう。
アマゾンには確実に在庫があります。他のところでは、実際にリアル書店さんと連動しているネット書店さんのほうが、確実に在庫があるという感じがします。はい。
 

2009年3月11日水曜日

メルマガ的なものはじめました

 
先日、メールマガジンなるものを発行しました。
「遠見書房からのお知らせ」というものです。

ご希望の方がおられましたら、
mailmaga@tomishobo.com
まで空メールを送ってくださいませ。

たいていのメルマガはうざいほどきますが、遠見書房のメルマガは本が出る前後にちょっと出すくらいのものでありまして、月1くらいがいいところです。まったくおとなしいものです。

ぜひ、ご購読いただければと思います。m(_ _)m


とはいえ、内容ですよね、内容。
基本的には、この1号は、以前紹介しました刊行予定の、

中野敬子著『ケース概念化による 認知行動療法・技法別ガイド』

中村正利著『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理アプローチ』

2冊の紹介です。

ただ、それだけですと、何とも寂しいので、

「コラム:CBTの次はこれがくる?」

なんていうものを書きました。

今後も、新刊の紹介と、コラムを書いていけたらな、と思っております。

ちなみに、1号のコラムの内容は以下のようです……。

======

CBT(認知行動療法)ブームには、ものすごいものがあります。上記中野先生の本ですが、先に書店さんに案内を出したのですが、食いつきのいいことと言ったら本当にびっくりするくらいです。もちろん、中野先生の前著である『ストレス・マネジメント入門』が今なお売れているという状況もあるんですが、それにしても、名も知らないだろう出版社の本をこんなに注文して大丈夫かね……とありがたくも心配しちゃうくらいの冊数を注文してくる書店さんもありました。
でも、そんな強気の背景にあるのはCBT本がどれも売れているからでしょう。精神医学~心理専門書業界に入って十数年、その中で、ブリーフセラピーのブームだとか、ナラティヴ・セラピーのブームだとか、アダルトチルドレンだとか、ADHDだとか、あるいは臨床心理学そのもののブームだとか、いろいろと眺め、勢いに乗ったり、振り落とされたりしてきましたが、CBTのブームはちょっと次元が違うなあ、というような感じもします。
「で、その次、何がくると思う?」と、この間も同業者と話したんですが、当然、そんなのがわかれば苦労しないよ、という結論ですが、まあ、予想は後述しますけれども。

さて、ブームがどのくらい続くのかというのは難しい問題です。たとえば、精神分析なんかはブームというほどではないですが、ずっと売れ続けている(本にもよりますが)。精神分析学会の会員数も落ちているという話は聞きません。そういう意味ではブームが続いていると言えなくもない。
一方、××(自主規制)なんていうのは、数年はあったかに見えたブームが完全に終息していて、今では見向きもされません。不思議です。
ただ基本的には、「そのパラダイムが、当然になってきたとき」にブームは終わります。それ以降も、入門書や臨床書としてよい本が続けば、精神分析のように長らく続くマーケットとなりますし、そうならなければ、見捨てられます。といって、別にそのアプローチを研究している学会の会員が激減するわけではないのですね。本が売れなくなるだけです。

CBTのブームはこれから何年も続くでしょう。エビデンス、学習理論、スキーマなどといった概念はまだまだ目新しいですし、当然とは言えない状況です。しかし、きっと終焉のときがくる。5年後か10年後かわからないですが。
で、その次です。
私は予想しました。

1つには、リラクセーション。これはCBTの技法のなかにも入っていますが、これが独立して流用されるんじゃないかと。
2つには、スピリチュアル。がん患者や自殺などが増えています。これは方向性としてスピリチュアルなものを志向するところがあります。
3つめに、グループ、またはコミュニティ。グループは有用ですし、エビデンスも出ています。医療経済性を考えても1人の治療者が複数の人たちを見れることは「正しい」ことになるのではないかとも思います。
それをコミュニティにまで広げると、医療経済性の外側に行ってしまい、だれがコストを払うのかというややこしい問題になりますので、ここらがポイントかと思います。

つまり、心身一元論にのっとって、身体性に進むか、こころの真相の奥底まで進むか、個人という枠組みの外に出るか、という予想です。まあ、これは当たり前といえば当たり前の予想です。特に、グループはくるんじゃないかな、と思っているんですね。何とも世界がグループを希求しているような、そんな感じがしています。

とはいえ、当たるも八卦、当たらぬも八卦でございますが。

======

といった内容でございます。
その他情報もいろいろとあり、けっこう面白いんじゃないかと自画自賛してしまいます(おいおい)。

正直、このコラム、出来すぎの感もありまして、自らハードルあげすぎのところもございますが、ぜひ、ご購読をお願いいたします。

ご希望の方がおられましたら、
mailmaga@tomishobo.com
まで空メールを送ってくださいませ。

m(_ _)m m(_ _)m
 

2009年3月9日月曜日

新刊をアップ!

 
2冊、新刊の販売予約を始めました。

『ケース概念化による 認知行動療法・技法別ガイド』
中野敬子著(跡見学園女子大学教授)
 価格2,730円(税込)

『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理アプローチ』

中村正利著(社会福祉法人 クラブハウス町田)
 価格2,520円(税込)



一般の書店さんでも、amazonさんでも、予約可能です。

現在、4月発刊に向けて、ラストスパートをかけているところです。
いまはカバーの進行もあり、『カルトからの脱会と回復のための手引き』の第二次営業をも進めており、とかなんとかやっていて、あたふたとしておりますが、2冊同時に進行させています。
若干のタイムラグが最後の最後で生じるかもしれませんが、どちらも4月の終わり──GW前くらい?──には見本が出来てくる予定です。

小社HPで情報更新していますので、ぜひぜひ、ごらんくださいませ。ついでに、いろいろと更新しておりますので(製作中とか……)、お暇な方はどうぞ。

さて、この2冊ですが、どちらも素晴らしい本です。色合いも読者層もかなり異なる本ですが、どちらも実践的であるというところは外していません。買って損のない本となっています。

NHK特集のあおりを受け、なんかCBTがとんでもない脚光を浴びています。
ただ問題は、国内にCBTの専門家が大して多くないということですよね。増えてはきていますが、心理療法の本質というか、根源的なものを知った上での正統的なCBTの専門家まではまだ増えてきていません。CBTがいくら簡単そうに見えるからと言え、クライエントとの信頼関係がないことには何も生まれません。反対に信頼関係が取れれば、さほど技法にこだわる必要もないという研究もあります。

と、いろいろとあるCBTですが、中野敬子先生は本物の認知行動療法家です。なにせ、30年以上CBTをやっているのですから。本書はその30年の蓄積をドバッと公開したもので、初学者から中堅の臨床家にとって、あるいは急遽CBTのオーダーを受けざるを得なくなったベテラン臨床家にとっても、福音の書となること間違いなしです。
クライエントからのニーズにも、十分に応えられるものでしょう。

*  *  *

本物といえば、中村正利先生も負けてはいません。本物の援助者です。クラブハウス町田という社会福祉法人を運営していて、多くの統合失調症などのメンバーの社会復帰を援助してきた方です。
グループミーティングでこんなにもメンバーが変わるのか! と驚いてしまうような話がてんこ盛りの『グループミーティングのメソッド』(金剛出版刊)が、中村先生の素晴らしい実践を描いていますが、この本とはまた違った社会・心理的アプローチのすすめが、今度出る『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ』には描かれています。
この「やってみよう」というのが、個人的には気に入っています(編集者が提案したんですが)。というのも、本書は若い方に向けて援助職(PSWでも心理でも)の可能性を書いたものなのですね。まさに「やってみよう」という感じなのです。

現実として、援助職は厳しいですよね。賃金は高給とりとは言えませんし、仕事もハード。志は最初は高く掲げていても、清貧だけじゃ生きていけず、離職をする方も少なくありません。
若い方ほど心が折れそうになることが多いかと感じるのですが、そういうときに読んで、「よし、頑張ろう」と思える本、これが本書の隠し味になっています。「やってみよう」。チャレンジしてみよう。失敗したっていいじゃないか。本当にそうなんですよ。
それに、社会・心理的アプローチの可能性は本当に広がっています。NHK特集の話も対象は「うつ」ですが、他の疾患も近しいものがあるはずです。CBTだって心理的アプローチですし。人と人とのつながりを考えることが、今後の医療システムにおいて何かを抜本的に変える可能性を感じています。治療側も患者側もどちらも楽になるんじゃないかな、と思うんですね。

……と、なんだか熱く語ってしまいました。


どちらも、アマゾン上で予約が開始になりました。主要書店さんへの連絡も行っております。販促チラシも作らないとまずいですね。チラシや案内など欲しい方、書店さん等がおられましたら、tomi@tomishobo.comまでお気軽にご連絡ください。

どうかよろしくお願いいたします。

 

2009年3月5日木曜日

日本脱カルト協会の北海道シンポが3/28に開催

 
春といえば、いろいろなものが芽吹き、さまざまにうごめく季節ですが、カルト団体もまた活発に活動を開始します。新入生の大学生などを狙った勧誘活動を繰り広げるのだそうです。

被害者を出さないためにも、大学や各種専門学校の方は、カルトに関しての情報を集めておくことが肝要です。

というわけで、タイミングよく、小社刊行の『カルトからの脱会と回復のための手引き』の著者である、日本脱カルト協会さんが、公開講座を3/28に開催することになったそうです。
テーマは、「カルト予防と大学の責任」!

http://www.jscpr.org/activity.htm#20090208

=========

日時:2009年3月28日土曜日13:00-17:00(12:30 開場)
講演:「大学のカルト問題」-櫻井義秀
   「若者とカルト・カウンセリング」-パスカル・ズィヴィ
   「カルト(統一協会)の勧誘方法は憲法違反」-郷路征記
パネルディスカッション―「カルトの勧誘から学生たちを守るために」

場所:北海道大学学術交流会館
(札幌市北区北7条西4丁目、札幌駅北口より徒歩5分)
司会者:櫻井義秀―宗教社会学者(北海道大学)
   パスカル・ズィヴィ―カウンセラー(マインド・コントロール研究所)
   郷路征記―弁護士(郷路法律事務所)
   西田公昭―社会心理学者(静岡県立大学)
   平野 学―臨床心理士・カウンセラー(慶応大学)
参加費等:当日受付、資料代1000円(学生聴講無料)
主催:日本脱カルト協会
後援:日本学生相談学会、北海道大学学生相談室

=========

遠見書房は出展はいたしませんが、脱カルト協会さんが『カルトからの脱会と回復のための手引き』を売ってくださるそうです。
ぜひ、ご参加ください。
 

2009年3月4日水曜日

『こころの臨床週報』ってどうですか?

 
昨日、雪の中、広告代理店の方から電話をいただく。別に、雪、関係ないけれど、なんとなく情緒を出したいのです

とにかく、広告代理店の人によると、大忙し!らしい。
何でかというと、広告媒体にこの不況のせいですかね、空きが発生していて、でも空けておくわけにはいかないので、広告代理店がフル活動をしているのだという。
昨日、電話がきたのも、当然、営業電話なのだが、大変だなあ、と思いつつ、聞く。あの雑誌の広告やら某紙のサンヤツ広告がこんな値段!という額になっているのに驚いてしまう。やっぱり大変だなあと思う。

新規会社はねらい目なんだろう。その営業のひとも、本屋で小社の本を見つけ、「聞いたことない出版社だな」と電話をしてきたらしい。確かに、新規会社は会社の名を売りたいので広告を出したがるところはある。もちろん値段にもよりますが。

一般紙に広告を出すか、あるいは専門雑誌に出すか、もしくはその他雑誌に出すか、ネット広告にするか、などなど、書籍の広告について選択肢はいろいろとある。告知をしないといくら本屋さんにあっても売れないような気がするし、そもそも本屋さんに置いてくれなかったりする。
それでも困るのは、これ、という媒体があまりないことだ。専門雑誌で優れたものはいくつもあるが、刊行のタイミングもあるし、読者もそれぞれでけっこう違うし、そもそも、いまの当社だと刊行物が1点だけという状況であり、B5判雑誌の1ページ広告なんてどうしよう、あの大きさを埋められるかしらんと恐れおののいてしまうのである。何点か出ればやりたいのだが、対費用効果とやらを考えると、何がベストなのだか、よくわからなくなってくる。本によっても違うだろうし、頭の痛いところであります。


で、ふと、思ったのだが、だれか、どなたか、業界紙でも作ってくれないか。

『こころの臨床 週報』

って、どうですか? 隔週でもいいです。月2回くらいでもいいかも。月1だと、ちょっと寂しい気がしますけれど。

どうですかね。

精神科や心療内科はもちろん、臨床心理やらPSWやら福祉関係やらまでも含めた、この「こころの臨床業界」には、けっこうな数の専門家がおります。学術団体はもちろんのこと、業界団体も多数あり、話題には事欠きませんし、「流れ」もいろいろとあります。厚生労働省も文部科学省も背景にあります。広告主としての、製薬業界もありますし、出版業界もある。もちろん、「求人」だってありますね。けっこう記事のネタは、イロイロとあるじゃないですか。

で、もう、PDFとかで送っちゃう形式にしたらいいんじゃないかと。もう紙なし。読者は無料。フリーペーパーですね。大きさも、A4で10ページとか、そんなもんで十分です。記事も「ほほう、こんなんあんだ」という程度でOKです。催し物案内とかね。新薬情報とかね。心理テスト改定のお知らせとかね。法律が変わるとかね。そういう記事がけっこう役立ちそうです。

PDFにしたらフルカラーだって500キロもないでしょ。たいていメールで送れます。製作コスト=人件費というローコストで出来ます。

どうですかね。だれかやってくれませんかね。読者1万人とかになったら、広告料だけで月150万くらいにはなりそうな計算(狸の皮算用)を立てたんですが……。スタッフは月2度でしたらメイン1人ともう1人手伝いが必要くらいでしょうか。まあ、記事ネタを集めるコネも必要ですね。

どうでしょう。だれか……。↓でも読んで(佐野眞一さんは面白いですよね)。
 
業界紙諸君! (ちくま文庫)業界紙諸君! (ちくま文庫)
佐野 眞一

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2009年3月2日月曜日

増刷、出来

 

先週の金曜日は『カルトからの脱会と回復のための手引き』が増刷出来の日でした。
印刷屋さんから都下某所にある倉庫に運んでもらい、そこに刷った部数の半分を入庫。ここまでは印刷屋さんに運んでもらい、もう半分は事務所に置くことにして、これは自分の車で運ぶという手はずとしました。

倉庫といっても、とある篤志家(?)の方からお借りしたもので、倉庫会社の倉庫でもなく、だれか保安係がいるというわけでもないので、立会いがないとまずい。けっこうな数(?)増刷したので、印刷屋さん一人に荷下ろしてもらうのも申し訳ない。

というわけで、車で倉庫に向かったのですが、その金曜日、東京都下は雨交じりの雪。午前中に急遽、スノータイヤに交換するだとか、渋滞に巻き込まれるだとかかなり泣きが入りそうでしたが、無事、入庫を終えました。雪は雨に変わり、それも小ぶりになったので、本が濡れるということもなかったのですが、今後、土砂降りのときの入庫とかどうすんだろうなあ、いろいろと大変だなあ、と改めて痛感したり。
入庫作業は30分もかからず終了したものの、その後、倉庫の整理をしたりし、積み方を多少変えたりとうだうだした挙句、ようやく車に半分の部数を積んで、一路事務所へ。

事務所は、3階なんですね。
でも、エレベーターとかないわけです。悲しいことに。
そのあたりどうにかなるさ、などとたかをくくっていたのですが、まあ、どうにはなったものの、やはり大変であります。ざっと10往復ですよ。
ヒマな友人を助っ人を呼んでいたので、本当に助かりましたが、まあ、助っ人ともどもいいトシなので、これが筋肉つうか、体つうか、腰つうか、けっこうなにもかもに来ましたよ。まあでも、仕事のあとに飲んだビールの旨かったこと!


それにしても、本って場所とりますね……。これが10点、20点と点数が増えたらどうなるのか……。わかってはいるんです。わかってはいたのですが、これが、どうしたものやらと、今更ながら悩んでおります。


本を置きすぎて家の床を抜かした、という話が井上ひさしさんのエッセイにありました。あれはどの本だったかなあ。本をぎゅうぎゅうづめにしていた部屋に、買ってきた本を1冊とんと置いたら、床が抜けた! という話で、妙に感動してしまったとか何とか書いてありました。

立花隆さんにも似たような話があったような記憶があり。この本だったか。

ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)ぼくはこんな本を読んできた―立花式読書論、読書術、書斎論 (文春文庫)
立花 隆

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私の文学青年時代(んなのあったのか)、「床抜き」を志していた時代もあったのですが、さすがに、いま、この状態でそんなことはしてはならじという思いはあります。というか、同じ本で「床抜き」なんて、ただのアホウですからね。まあ、鉄筋なんで大丈夫だと思いますけれど。