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2011年12月22日木曜日

中村正利先生が亡くなった



クラブハウス町田の中村正利先生が20日に亡くなった。大動脈解離だときいた。急に亡くなったそうだ。1947年生まれとあるから,64歳か,5歳。まだまだ元気に活躍されていたのに,と思うと無念でならない。ご家族やクラブハウス町田のスタッフやメンバーの方たちの気持ちはいかばかりのものであろうか。
第一報を聞いたとき,なんかとてつもなくビックリした。えええ!と大声をあげてしまったくらいだ。それくらいお元気そうだった。

中村正利先生は,遠見書房の著者である。3冊めの本を書いてくれた。




『やってみよう! 統合失調症者への社会・心理的アプローチ──ソーシャルワーク・福祉の力でどこまで回復できるか』


この本は,中村先生らしい いい本だと思う。情熱というわけでもない。といって,冷淡な感じでもない。慈愛の人という感じだった。ホントウによくなるのに,なんでやらないの,とよく仰っていた。

以前,こういう本を一緒に作ったことがある。

精神障害者を支えるグループミーティングのメソッド―作業所・デイケアでスタッフのできること精神障害者を支えるグループミーティングのメソッド―作業所・デイケアでスタッフのできること
中村 正利

金剛出版 2007-01-31
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これもいい本だった。

上の2冊は,中村先生の臨床というか,実践の多くを表現できたと思う。
でも,すべてでもなかった,と思う。


そのうえで,大恩人でもある。
遠見書房を作ったとき,「仲間」ができたと喜んでくれたのは中村先生である。仲間というのは,起業してしまった,というような意味でだ。そして冷やかすように,「大変だよ~これから」と笑っていたのを思い出す。
そして,中村先生は,倉庫を貸してくれた。作業所の一角に1年間とちょっとだが,本を置かせてくれた。無料でだ。それがどんなに助かったことか。本当に大恩人だった。中村先生の申し出がなければ,本当に困っていたと思う。小規模出版といえども,1回刷れば,小さな冷蔵庫くらいにはなる。それが10もあった日には,歩く場所さえない。

中村先生はバイクが好きであった。一緒にツーリングに行きましょう,なんて行っていたのだが,ついにそれきりになってしまった。
人生はなんとはかないことか。

急に逝ってしまって,本当に悲しい。

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別に密葬ということでもないようなので。

12/26 通夜 18:00~
12/27 葬儀 11:30~
町田市旭町1-22-5 みなみ会館
http://www14.ocn.ne.jp/~minami_k/

で行われるそうです。

それにしても本当に悲しい。


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