中野敬子先生の新刊,
『ストレスのトリセツ(取扱説明書)──自分でできる認知行動療法』
が刊行されます。
タイトルが「トリセツ」。
いろいろと頑張ってみました。
タイトルは,かなり柔らかいものです。それにあわせ,とても読みやすいものになっていますが,内容は「なんちゃってCBT」なんていうレベルでは決してなく,ちゃんとしています。ちゃんとしている,というのは,1)実践レベルでも,2)研究レベルでも,3)文献レベルでも,ちゃんとしたバックボーンがあって,できあがったものが,「ストレスのトリセツ」である,ということです。
とまあ,アウトラインばかり語っていますが,
1)ストレス・チェックをはじめとする,多くの質問票が本書に掲載。自分のストレスの強さや,どういうストレスを得ているのか,など自分のストレスを確認することができる。
2) 1)に応じたストレスを減らすために,心理学的知見にもとづく,ストレス・マネジメント技法のうち,12が詳しく紹介されている。
3) 1)のストレス・チェック等の質問票は,当社のHPでも簡単に採点することができる。
4)本書のストレス・マネジメントは,認知行動療法の技法に拠っているおり,サブタイトルのとおり,セルフケアとしての認知行動療法でもある。ゆえに,クライエントの方などが使うと,とても効果的。CBT受けてみたい。でも,遠い…などの理由で断念されている方は,ぜひ,本書を読んでほしい。
5)医療職・援助職の方は,もちろん,この本をストレス・マネジメントのテキストのひとつとして読むことも可能。クライエントの方と本書を共有して,「宿題」にすることもできる。
といった,大変なすぐれものです。ストレス・マネジメントって,一時しのぎじゃなくて,もっともっと人生そのものの価値観を変えていくものなんだな,と感じます。
帯には,ドーンと,
「ストレス・マネジメントでイージーモードの人生に切り替えよう」
と書きました。
人生,イージーにねえ,と眉をひそめられる方もおられる方は百も承知,二百も合点。中野先生とこのあたり話し合いましたが,やはり,この本を読んでほしいような方にとって,人生は厳しすぎるものがあると思われました。
この不況,この社会,この時代,誰にとってもけっこう大変な時代です。大きくモードを変える必要があるんじゃないかと,考えています。
なお,中野先生ですが,遠見書房では2冊目。
http://tomishobo.com/catalog/ca00.html
http://tomishobo.com/bookgazo/00nakano.gif
前著もじっくりとですが,売れています。
それから,こんな本。とても売れているそうです。
ストレス・マネジメント入門―自己診断と対処法を学ぶ 中野 敬子 金剛出版 2005-11-10 売り上げランキング : 238634 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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