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酒飲みの夜
昨年,ブログでご
紹介した和田先生の本,
24冊預かっていたのですが,無事,すべて売れました。ありがとうございます。
もう遠見書房からの販売は難しいですが,書店さんでぜひ,お買い求めください。
和田先生は,残念なことに,昨年亡くなってしまいました。そろそろ一周忌ということだそうです。
さて,預かっていた24冊は,版元からではなく,長崎におられる和田先生の先輩というか,上司というか,まあ,ご存知の方であれば,すぐにピンとくるでしょうが,児島達美先生が買い求めたものを売っていたのでありました。
* *
無事売り切った24冊分の代金を児島先生にお支払いしなくてはならない。振込先をうかがおうとメールをしたところ,近々出張で東京に行くので,そのときに会って(酒でも飲んで),お金を渡しましょう,ということになった。合計24,000円とちょっとである。
実を言えば,児島先生とはちょくちょく飲んでいる。
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という本を作ったあたりから,否,その前くらいからか,ともあれ,ちょくちょく飲んでいる。
ところがその日は,とある先生(O先生としよう)と飲むことになっていた。とはいえ,約束をしたのは,児島先生からメールをもらう数時間前という感じで,実を言えば,こちらの先生とも,かなり頻繁に飲んでいて,私はこの2人を会わせたら面白かろうと,勝手に考えた。2人に伺うと,2人とも気のいい御仁であり,二つ返事で会おうということになった。神田某所の飲み屋である。
ちょうどその日は,日本臨床心理学会が行われた日で,時折遠見書房の仕事を手伝ってくれるK氏に販売の手伝いをしてもらっていた。ついでに,この飲み会にK君も誘うと,これまた二つ返事でOKとなった。
お金を渡すのは酔っ払う前に限るので,乾杯もそこそこに,封筒に入れたお金を児島先生に渡すと,「じゃ,今日はこの金で飲んじゃおう」という。悪いっすよ,というと,「まあ,和田くんのためよ。追悼だと思ってさ」とまでおっしゃるので,ありがたく杯を重ねた。 O先生はお強い。K氏もなかなかの左党であり,児島先生もくいくいと飲まれる。当然,私も嫌いではないので,私以外は皆初対面というわけのわからない会であったが,宴は妙な盛り上がりを見せた。とても愉快であった。少なくとも私は……。
会計の段になった。もう店は閉めようとする時間で,領収書をもって,店員がやってきた。
「24,000円です」
「封筒の中身と一緒!」
ま,もちろん,多少のジャリ銭はあったのだが,札は,ピタリと一致した。まあ,偶然といえば偶然だが,和田先生も,そこにいたのかもしれない,と思ったりもする。などと,まあ,面白いことがあったのです。
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