医学書院の方からご恵送いただいた,下記の本,
その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズケアをひらく) 上岡 陽江 大嶋 栄子 医学書院 2010-09 売り上げランキング : 122627 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
じっと読んでいますが,面白いです。治療者,とくにセラピーやカウンセリングにかかわっている人は,ぜひ,目を通していただきたいものがあります。
内容は,アルコール依存とか,薬物依存者への施設「ダルク女性ハウス」の当事者研究といえばいいでしょうか。治療を終え,一応,「回復期」に入ったあたり,医療的支援が終わったあたりからの,当事者の世界を描いたものです。
心理臨床って,結句,治療者のあり方を,モデルとして,クライエントに認めてもらうことなんじゃないかな,などと思う。って,まあ,こんなことは,よく言われていることですが。
それにしても,「ケアをひらく」シリーズ,すごいですね。
==
それから,訳者の安東末廣先生から,あちこちを経由して,こちらにいただいた,
脳科学にもとづく子どもと青年のセラピー―日々の実践に役立つ治療法 ジョン・B. アーデン ロイド リンフォード John B. Arden 福村出版 2010-07 売り上げランキング : 143206 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
という本も読んでいます。脳の発達や認知のあり方に合わせた心理療法を目指す,というようなもので,よく出した!という感じがいたしますね。文献がすごいっすよ。70ページくらい文献です。ハイ。
ある意味で,「統合的な心理療法」を考えているといってもいいかもしれません。
それにしても,「ブレイン・サイエンス」って,なんか訳しにくい言葉ですね。正直,「脳科学」ってあやしげなイメージもあります。というか,あやしげな本につきがちなタームなわけですが,そのあたり,この本が売れて,一新してくれると,嬉しいなあ,というか,なんというか。脳科学関係の本,出す予定は全然ないですが……。
0 件のコメント:
コメントを投稿