きょうは,零細出版業者としてのお知らせです。
遠見書房では,取次として地方小出版流通センターさんと取引をしております。ここと取引をするだけで,全国津々浦々の書店さんまで本が流通されるのですから,なかなかに面白いシステムです。
年に3冊以上作る自信のある方は,地方小さんと取引ができますので,ぜひ,出版社やってみてください,って変なオススメですが。。。
大学出版会とか,各大学にあってしかるべきだと思うんですけれどね。採算的にもペイすると思います。
さて,その地方小さんが本を出しました。
取引をしている小社としては,これは紹介せねば。。。
あなたはこの本を知っていますか No.25―地方・小出版流通センター’08図書目録 地方・小出版流通センター 地方・小出版流通センター 2009-06 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
要するに,地方小さん扱いの出版社のカタログですね。2008年に発刊された本の一大カタログであります。
ヒマつぶしには,もってこいですね,図書目録というのは。
岩波文庫の80年 岩波文庫編集部 岩波書店 2007-02 売り上げランキング : 365682 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
なんて,最高のトイレ本のような。
上の岩波さんのは品切れ品まで集めたものですから売っておりますが,たいていの図書目録は無料配布されています。パラパラと見ていくと楽しいものです。文庫系の目録なんて,読んだ本チェックしたりして。
図書目録マニアなんていう方もきっとおられるんでしょう。それを集めたら,図書目録目録だ。
とはいえ,ま,残念なことに,遠見書房では図書目録はまだないんですけれども。10冊くらいになったらつくんべえか。。
地方小さんの目録ですが,けっこう面白い出版物があったりします。取引している会社がマニアックですから,地方歴史書みたいな会社や地方のガイドなどなどもありますし,専門書的な出版社もいくつかあり,バラエティ豊かです。
とはいえ,残念なことに(2回目),遠見書房の本は2009年からの発刊なので,これがカタログに掲載されていなかったりするんですが。。。。
4 件のコメント:
古い記事にコメントつけます。
2010年3月5日づけ読売新聞、くらし教育面(大阪市では17面でした)
新潟県立大学の学長である猪口孝氏のメッセージに
文部科学大臣様宛、として
「(前略)問題は、印刷機械を動かして本や論文を刊行することが、ひどく難しいという現実です。(略)学者の本を刊行できる仕組みを作るべきです。(後略)」
という記事が載っています。
近々ネットにもアップされるのかと存じますが、こちらへの売り込みいかがでしょうか?
匿名さま
コメント,ありがとうございます。
記事,ネット上で探してみたのですが,見当たりません。
内容がわからないので,リコメントしようもないのですが,「学者の本を刊行できる仕組み」……というと,科研費の出版助成ですかね。これも,いつまで続くかわからないらしいですが(数年前取りやめという話が出たそうです)。。
ヒモつきの,博論出版や,その他研究書の発刊は,会社としてはありがたいですが,いくつもいくつも続くと,「あの出版社は,ヒモつきばかり出していやがる」→「あの本もそうに違いない」などと警戒されるのが困りどころですね。当然,そうなると,ヒモなしで作っているのに売れなくなってきちゃいますし。
なんて,とらたぬ話か,酸っぱい葡萄でしょうか。
書房主さま、先日コメントしました匿名です。
なるほど、そういうこともあるのですね。
しかし、いまどき、「印刷機を動かすのにお金がかかる」とおっしゃる先生にもびっくりしました。
記事は、ネットには流れないくらい、のものだったのですかねぇ。
どうせデジタルで入稿しているのだから、惜しまずに載せたら、突っ込みどころ満載なんですが、ねぇ。
まぁ、あまりおいしい話は、無理があるんですねぇ。
私も細々と小銭を稼ぐ事とします。
匿名さま
本にする最大の目的は,業績,ですよね。博士論文なんか(こんな大量生産時代なんですから),PDFにして,国会図書館からダウンロード可能とかにしちゃえばいいような気もします。でも,それが進まないのは,本にするのと,PDFにするのと,業績として「点数」が同じか否かがまだ不明確だからだそうです。
ま,確かに,不明確です。というか,PDFのほうが格落ちもいいところかもしれません。
というか,猪口先生,新潟県立大に出版会作ればいいだけの話じゃないですかね。それが成功すれば,あとに続く大学も増えるのではないか,と。
まあ,でも,(教科書として買わされる)学生はいい迷惑かもしれませんが……。
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