「ホンモノ」とカタカナで書くのはウソっぽい感じがする。まあ,どうでもいい,こだわりではありますが,こだわり,大事です。やっぱ,本物はこだわりがなくちゃいけない。
こないだ,
垂直の記憶 (ヤマケイ文庫) 山野井泰史 山と渓谷社 2010-11-01 売り上げランキング : 9200 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
を読んだのですが,やっぱ,山野井泰史は本物のクライマーですね。というか,もういっちゃっているわけですが,本物だけがもつ凄さがあります。
以前,単行本で出ていましたが,ついついヤマケイ文庫なるものが創刊されたとのことで購入。
登山業界も,周辺事情はよく知りませんが,ウソクサイ自称冒険家が増えていますからね。だまされてはいけません。ビジネスモデルとしてはいいのかもしれないけれど,なんていうのか,「おれが,おれが」と一歩も二歩も出てくるような人ばかりがもてはやされる社会というのは,どういうんでしょうね,なんか,殺伐としてきます。
なんて,なんで,私,登山の本の話しているんでしょうか。うーん,正月休みで,雪,降っているんで,どこか行きたいだけなのかもしれない……。
ええい,もう1冊,もののついでに紹介したれ。
初代竹内洋岳に聞く 塩野 米松 アートオフィスプリズム 2010-03 売り上げランキング : 235115 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
タイトルがなんで「初代」なんだというところがよくわからないのですが,竹内洋岳も本物のクライマーだなあ,とただただ驚嘆。日本で初のヒマラヤ8000m峰 14峰の完登を登っています。
この竹内さんには,ちゃんとした本を書いてほしいなあ,と遠くから思っておりますが。
「本物」ついでに,
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 伊藤 計劃 早川書房 2010-02-10 売り上げランキング : 391 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
こないだ読了したのですが,すげえ,です。SF好きはぜひ。嫌いでもぜひ。こんな才能,なかなか生まれません。とはいえ,伊藤計劃氏,2009年に30代の若さで,逝去されています。惜しい。本物なのに,惜しい,もっと書いてもらいたかった,とただただ嘆息。
というわけで,唐突に,来年の抱負ですが,遠見書房も,本物の本を来年も作っていきたいと思っている所存です。
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