す,すげぇ~
と心底思ったニュースです。
http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140212.html
生産能力10倍 「石油」つくる藻類,日本で有望株発見
藻類に「石油」を作らせる研究で,筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。
(略)
筑波大の渡邉信教授,彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し,東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ,沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。
球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに,化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り,細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると,これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて,10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。
研究チームの試算では,深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば,日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
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す,すげえ話じゃないんですか?
何年先かわかりませんし,石油メジャーによる圧力だとか,OPECによる藻へのテロルなど,国際諜報小説ばりの妄想を膨らませているわけですが,ともあれ,すごい。実現すれば,なんか,世界が変わるよ。
で,まあ,
2万ヘクタール
ってどのくらいだろうと思ったわけです。
調べたところ,
日本の農地は,380万ヘクタールくらいだそうです。
稲作は165.7万ヘクタールだそうで。
うんで,耕作放棄地は,すでに全国の農地の1割にあたる38万ヘクタールもあるんだそうで。埼玉県の大きさと一緒だとか。
ちなみに,鹿児島県だけで,使えない放棄農地が2.4万ヘクタールだそうですよ。
この藻の育成は,海のソバじゃないといけないような気がしますが,まあ,2万くらいならいけそうな感じです。
とはいえ,まあ,実用化できるのかよくわかりませんが,もし実用化されるとしたら,なんか,テロとか,イラク問題とか,日中の国境問題とか,とりあえず,どうでもよくなるのでしょうかね。あと,二酸化炭素問題もか。藻が二酸化炭素を吸収して重油になるわけで,排出率はゼロなのか。ともあれ,ガンバレ,筑波大学,と申したいところです。
なお,もう1つ,すげぇニュースがありまして,小社事ではありますが,
竹田伸也さんの
『認知行動療法による対人援助スキルアップ・マニュアル』
早くも増刷となりました!!
パチパチ!!
ふつうに刷ったのですが,予想以上の売れ行きで。
ま,いい本ですので,当然ですかね。パワーがあります。
→詳細
2010年12月16日木曜日
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