心理臨床学というものを専門とする方で,たとえば,APA関連の本や雑誌をちらとでも読んだことがあろう人ならば,プロチャスカ&ノークロスという文献を見たことがあるかと思う。
Prochaska & Norcross
見た記憶ありません?
私のようなトンデモはっぷんな編集者さえ,おお,知っている知っているという人なので,「ほほう,あの人か,あの人か」と思うことでしょう。
心理療法の統合だとか,質的研究によるサイコセラピーの研究だとか,そのあたりの世界随一の研究者の2人です。
その2人の主著であると言ってもいいだろう,
Systems of Psychotherapy: A Transtheoretical Analysis
の邦訳,出ました!
心理療法の諸システム 金子書房 2010-07-12 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
す,すげえ!
値段もすごいですが,厚さもすごい。ま,ちょっとお高いことは事実かと思いますが,原書でさえ1万円近い本であり,白菜簡単に漬かるくらいの重さで,ものすごいページ数の本であります。しかも2段組。
実は,遠見書房宛に,版元の金子書房さんより書評用謹呈をいただいたもので,現物を見ているのですが,すげえ本です。というか,これを見て語るな,心理療法,といってもいいでしょう。少なくとも,この本をベースに,心理療法は語られるべきだと思いますし,そういう意味では,この本は一里塚。多くの心理療法を彩るコアがこの本にまざっていると思います。
本自体は,現物をいただいたくらいですから,もう書店さんには並び始めたころかと思いますし,アマゾンでも予約がはじまっています(7月5日現在)。
さすがにこれだけの本ですから,個人で買うのはなかなか大変かと思いますが,もし,多少でも余裕があれば,ぜひ読んでもらいたい。また,大学の研究室や臨床現場には取り揃えておくべき1冊となっております。
なんで,私,他社の本,宣伝してんだといいうところもあるのですが,いや,社の壁を越えても応援したい本です。
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