いつのまにか,サンマの季節になっていて,秋ジャケも並ぶようになってきた。
学会シーズンはまだ半ば。
日本心理臨床学会向けた本で燃え尽き,また,その後の学会に向けた本で燃え尽きって,なんだか,燃え尽きてばかりいる。
なんか,パフォーマンスが落ちているのかもしれない,などと思ったりもする。老眼も始まったような気もする。歯周病やばい,とこないだ歯医者で言われ,2ヶ月かけてクリニーングをした。腰もいたい。足もだるい。つうか,年なのか。
と,まあ,嘆いてばかりもいられない。
ありがたいことに,それなりに本が好調に出ていて,その発送作業ばかりに力が行っていて,他の作業がはかどらないという現実もあるのかもしれない。
ここ最近,売れているのは,竹田先生の「トレブック」である。
マイナス思考と上手につきあう
認知療法トレーニング・ブック
──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける
マイナス思考と上手につきあう
認知療法トレーニング・ブック
──心の柔軟体操でつらい気持ちと折り合う力をつける
これが売れ出してきた。
刊行から2カ月がたって,倉庫から持ってきては無くなり,また持ってきて,という状況になっている。
専門書は,やはり,どう考えても,売れ出すのに6カ月くらいがかかる。あまり宣伝もできないし,学術雑誌あたりに書評が載り出すのも,最短で6カ月くらいであり,ひどいと1年,2年かかるときもある。
とはいえ,書店さんに置かれている時間は,たいてい半年。平積みなら1,2カ月くらいである。
その期間内に売れ出すようにするのは,大変だ。
そうしたなか,竹田先生の本が,2カ月で火がつくのは,この本が力をもっている証拠なのかもしれない。
なんて書いておいて,その火も消えちゃうかもしれませんが,いや,まあ,ホントいい本なので,ぜひお手にとっていただきたいわけです。
専門家の方には,以下のようなものもある。
『マイナス思考と上手につきあう 認知療法トレーニング・ブック』
セラピスト・マニュアル
一方,新刊が2つ。
1つは,高齢者心理臨床のベリーグッドなテキストをめざして企画された,
『老いのこころと寄り添うこころ』
──介護職・対人援助職のための心理学
山口智子編
である。
この本は,大学~大学院くらいにあてたテキストである。心理専攻だけでなく,介護や看護の各専攻などで,高齢者の心理を学ぶ場合にも有効である。もちろん,ベテランの皆さんの「学びなおし」にも。
で,もう1つは,
『臨床心理士のための
精神科領域における心理臨床』
一般社団法人 日本臨床心理士会 監修
同 第1期医療保健領域委員会 編
津川律子 責任編集
日本臨床心理士会監修の1冊である。
姉妹編で,上下というか,姉・妹というか,ともあれ,2冊であり(べつにどっちが上ということもない。二卵性双子である),読み応えのある本となっている。
既刊のものが,この「精神科編」。
この次に,10月中旬に刊行される分は,「医療保健編」(まだHPにはあげていないのだが)。
臨床心理士の皆様は,必読でありますので,どうかよろしくお願いします。
※
唐突だが,今日,気になったニュース,
【9月26日 AFP】
重い人格障害のある人は、嗅覚能力が極端に低いという研究結果が20日、学術誌「Chemosensory Perception」に発表された。
反社会的行動や共感の欠如、冷淡さなどで特徴づけられる人格障害と嗅覚の障害はどちらも、脳の眼窩前頭皮質と呼ばれる部分の機能障害に発することが分かっている。
詳しくは,
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2903949/9584668
ふうむ。
とはいえ,極端に鼻が効かないからといってパーソナリティ障害ではないらしいですが,パーソナリティ障害って脳の気質的な問題なの,とか,いろいろと思うところもあるのですが,原著論文を読んだわけではないので,これ以上のコメントは避けます。
でも,いろいろと面白いですね。
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