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2012年6月13日水曜日

名古屋がきているのではなかろうか


今年の心理臨床学会は,名古屋だそうである。
名古屋。
Nagoya !
私にとって名古屋といえば,その昔は,タモリの話す名古屋ネタであり,清水義範の名古屋小説であった。そう,それと,クイズダービーに出ていた竹下景子である。クイズダービーを見ていたころは,まだ私は幼かったが,竹下景子が「お嫁さんにしたい芸能人」第一位であることは知っており,ああ,このひとが青年たちがお嫁さんにしたいと願ってやまない女王なのか……と思ったものである。幼い私には,高度すぎて,よくわからなかった。

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そういえば,その後,「名古屋嫁入り物語」 などというドラマがあったりし,植木等と山田昌の尾張人夫婦の怪演なども興味深く観た記憶がミョーに残っている。私は高校生くらいであった。たまたま母親とそれを見ていて,そのド派手な結婚式(が,ドラマの最後にはある)があったりし,それを観るたびに,うちの母親は,「お前は,頼むから,名古屋からお嫁さんをもらわないでくれよ」などと言っていた。
名古屋では「娘三人いれば家が傾く」というくらい結婚式にお金を使うらしい。

その十数年後,まさか私が名古屋のひとと一緒になるだろうなどとは思ってもいなかったが,それを母が知ったとき,「結婚式とかどうすんの」と慌てふためいたのはいい思い出である。結局のところ,Jターン?名古屋組だった同居人の実家は,「名古屋嫁入り物語」とは違い,いたって簡素な式をあげるだけで済んだ。ラッキーというか,残念というべきか。

というわけで,名古屋は親近感があるのであるが,時代は名古屋にあるのではなかろうか,とちょっくら思っていたりする。
別に,トヨタ万歳的な話がしたいのではなく,臨床心理学ワールドの話である。つまりは,臨床心理学界隈において名古屋がきているのではないか,と。

臨床心理学の世界は,西高東低の傾向がいまだに強いが,出版点数としては,東西の均衡に近づいていると思う。カリスマはいなくなり,小カリスマが乱立している時代である。
河合隼雄先生がおられた時代の京都大学は,間違いなく日本の臨床心理学の中心地であったろう。が,河合先生が一線を退くと,島宇宙化(群雄割拠?)が進行しだし,あちこちに核が生まれた。
個人的に興味深かったのは,九州大学である。90年の終わりくらいから九州大学の先生方は,興味深い仕事をされるようになった。世代が変わり,一気に花開いたのかもしれない。成瀬先生,前田先生,村山先生の蒔いた種が実を結んだということなのかもしれない。この3人のバランスのよさが,九州大学の臨床に生きていると思う。

で,そういうパワーをいま名古屋に感じる。名古屋にはいろいろと伝説がある。名古屋は大きな村だとか,ひとはみな地下道を歩いているとか,シビアな名古屋人を相手にする名古屋支店に転勤することは出世コースであるとか,喫茶店でモーニングを食べると大量にパンがついてくるとか,ビジネスホテルが5000円で目一杯朝食がつくとか,いろいろである。味噌煮込みウドンだとか,あんかけスパだとか,小倉トーストだとか,味噌カツだとか,独特の食文化もある。
全国が均質化しているなか,そのオリジナリティな文化をもつ名古屋の心理臨床世界が一段と伸びようとしているのではないか。

そんなことをつれづれに思うのである。

実は,遠見書房の本で,今年から来年にかけて,名古屋周辺の方の心理・医師の本が立て続けに出る。
ま,「名古屋がきている!」理由といえば,そのくらいで,かなりミクロな理由しかないのだが……。

でも,なんかパワーを感じるのである!!

エビデンス?,うんなもの,ねえ!







……すいません。

まあ,いい意味でまとまっているな,と思っているわけです。 興味深い研究者が集まってきているように思います。


 
当社では,既刊本でありますが,


野村先生(名古屋市立大学)





永田先生(名古屋大学)













の本が出ております。

どうか,名古屋パワーをご覧ください。
 

2012年6月9日土曜日

山口で日本家族療法学会があった。


もう先週の話になるが,山口で日本家族研究・家族療法学会があった。
山口というと,なかなか遠いのであるが,東豊先生のDVDつき本『DVDでわかる 家族面接のコツ(1)夫婦面接編』をひっさげて乗り込んだわけである。もちろん,展示販売をしているのであって,シンポに出たわけでもない。
家族療法学会は,遠見書房としては,初めての参加であった。

いやあ~,アウェイだったなあ~。

まだまだ,知名度低いなあ~。

などと,けっこうショゲた。

ブリーフサイコセラピー学会と会員がかぶるところもあるので,意気揚々と出かけたのであるが,ずいぶんと違う。家族心理学会あたりとも,ちょっと違うようだ。ドクターが多い。心理は少ない。そんな感じ。

アウェイを戦う選手はこんな気持ちなんだろうな,などとワケのわからない妄想をしつつ,売り場に立っていた。一番売れるのは,金剛出版さんで,バカバカ売れていたが,それを遠くで見つめるばかり。

でも,東先生はさすがで,知名度は抜群で,単価も高いので,山口往復(2泊)しても何とか赤字にならずには済んだ。というか,数字としてはわりに売れていた。東先生にオンブにダッコである。ありがとうございます。

そのうち,ホームの気分になれるよう努力をしていきたいところであります。
今後ともよろしくお願いします。

ぜんぜん話は変わるが,

以前の記事であげた,イタリア映画「やれば,できるさ」が,DVDになったそうです!
タイトルは変わりまして,

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このブログの記事にあった映画会,参加しまして見たんですが,超面白いっすよ,この映画。ふつうに映画として,面白いです。

レンタルとかも出来るようになるんですかね?
ぜひ,ご覧ください。

ついでついでに,以前の記事であげた「精神」これも,DVDになったんですね。

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ちょっとほしい。。。

2012年6月7日木曜日

『北山修の精神分析セミナー in 北海道(第1回)』のご案内

みんな大好き,北山先生のセミナーがあるそうです。北海道なんですが,ぜひ,どうぞ。

==

『北山修の精神分析セミナー in 北海道(第1回)』のご案内

 向暑の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、北海道で北山修先生を囲んでの勉強会を始めることになりましたので、お知らせいたします。自由な雰囲気のなかで、お互いが成長できるような学びの場となりますよう、皆さまのご参加をお待ちいたしております。

北山修先生は研修医時代を札幌で過ごしていらっしゃいます。その後、19年間の長きにわたり九州大学で臨床家を育ててこられました。定年退官を迎えられた2010年7月には、札幌で「創造性と心理臨床」というテーマでの講演会を前田重治先生と行っていらっしゃいます。このことも、北山先生にとって北海道との関係性をさらに深める一つの契機
となったようです。
これらの経緯を踏まえ、今年10月7日(日)に、下記の通り札幌で北山先生を囲む勉強会を始めることになりました。第1回ということもあり、北山先生ご自身に事例報告をいただき、会場にいる参加者全員でその事例に対してスーパーヴィジョンを行うという形式を試みることにいたしました。
北山先生は昨年の精神分析学会で学会賞を受賞されましたが、その学会賞受賞記念講演において素晴らしい事例報告を行なわれたことは記憶に新しいところです。今回、札幌で再び北山先生の事例報告を学ぶ機会を持てることは、北の大地で臨床をしている私たちにとってまたとない好機です。秋の連休の中日という日程ではありますが、この機会を逃すことなく、ともに学びを深めたいと思います。
2012年6月吉日
E・R・I カウンセリングルーム
寺沢英理子

― 記 ―

相互スーパーヴィジョン形式による事例検討
『覆いをとること・つくること ~精神分析的心理療法入門~』

テキストとして北山修著『覆いをとること・つくること』(岩崎学術出版社)を使用します。あらかじめご購入の上、当日ご持参下さい。北山先生によりますと、「症例Aと症例Kを一読の上参加されるなら、理解がいっそう深まるのでは」とのことです。
なお、ご希望の方には、同書の本講演限定割引販売のご案内をお送りいたします。

講師 北山修先生(北山精神分析室・国際基督教大学客員教授)
司会 飯島みどり先生(南青山心理相談室)
日時 2012年10月7日(日) 13:30~18:00
会場 札幌エルプラザ(札幌市男女共同参画センター)
対象者 臨床心理士、臨床心理学を学んでいる大学院生、および守秘義務を守れる臨床心理及び近接領域の専門家
参加費 7000円(大学院生は4000円)
定員 60名(定員になり次第締め切ります)
企画 北山 修
主催 E・R・I カウンセリングルーム
 終了後、19:00から2時間の予定で懇親会を開催します(自由参加)。会費は5000円です。

― 申込み方法 ―

(1) 以下の申込みフォームに必要事項を記入の上、事務局宛にメールで送信して下さい。
宛先は eri-co-room@s02.itscom.net です。
(2) 『覆いをとること・つくること』の割引購入をご希望された方には申込み受付メールにご案内を添付いたします。

― 申込みフォーム ―

1.氏名
○○○○(□□□□□□□□) ※括弧内は氏名の読み(平仮名)
2.所属
○○○○○○○○ ※大学院生の方はその旨明記
3.連絡先メールアドレス
xxxxxxxx@yyyyyyyy.zzzz.www ※携帯電話のメルアドは不可
4.連絡先電話番号
○○○-○○○-○○○○
5.懇親会
参加しない/参加する ※どちらかを残して下さい
6.テキストの割引購入
希望しない/希望する ※どちらかを残して下さい



↑ コストパフォーマンスとしては,けっこう安いように思えます。
青森くらいから行っても,元とれるような気もしますが,どうでしょうか。

覆いをとること・つくること―「わたし」の治療報告と「その後」覆いをとること・つくること―「わたし」の治療報告と「その後」
北山 修

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ああ,他社の本の宣伝をしているばかりじゃ,いけませんね。
先日,出した,前田重治先生と北山修先生の本であります。
ダイアローグ!














評判,いい本になりました!

主催者 寺沢 先生は,札幌学院大の先生でもありまして,こんな本を出されています。